篠田節子の本

「弥勒」(98/9 講談社) 99/8読了

ディープ・アジアを舞台にして、現代の日本では体験できない閉鎖的状況を題材にしている。西洋医学と呪術、現代のマスコミ・ビジネスと手作業での農業、美人のキャリア女性である妻と一夫多妻の無骨な妻と、その対比が面白い。ストーリー・テラーを自認する作家のものだけあり、骨格が堅固で飽きずに読める。前作のゴサイタンもチベット出身の女性がヒロインだったが、ディープ・アジアは日本の心の故郷なのか?
「ハルモニア」 (98/1 マガジンハウス) 98/8読了 「女たちのジハード」 (97/1 集英社) 98/5読了 「ゴサイタン」 (96/2 双葉社)  98/3読了 「アクアリウム」 (93/3 スコラ) 98/1読了 元に戻る