貴志祐介の本

「天使の囀り」  (98/6 角川書店) 99/6読了

この人の作品はホラーに分類されてるだけあって、たしかに怖いです。それも、人間が人間でなくなっていくという、根源的な怖さというか、グロテスクさが売り物ですね。それも、荒唐無稽な話とも思えないのが、またまた怖いところです。小道具として登場する、ゲームやパソコンでのインターネットの話を見ていると、結構こちらの方面が好きな人のようです。
「クリムゾンの迷宮」  (99/4 角川書店) 99/5読了
 ホラー小説ということで、面倒くさい気はしたのだが、この人の作品を一度は読んでみたかったので、出張の折りに書き下ろし文庫本を買って、一気に読んでしまった。
舞台設定、ストーリーとも異常だが、主人公の精神が常識的なので、安心して読める内容である。(これは当然かもしれないが) また、ポケットゲーム機や、RPGを小道具に使うような作品も抵抗はあったが、読んでみると予想外にうまくこなされているという印象だ。
内容は、確かに怖い。人間の本性に迫る面もある。濡れ場もあり、楽しめる一冊。
元に戻る