「逃亡者の掟」 (88/7 文芸春秋) 99/10読了
記憶の片隅にあった、大泥棒にして、ギリシャの流行画家の人見さんが、50代の若さで亡くなったのを新聞で知った。その人見さんが、自伝を出してるのをインターネットで知り、図書館の閉架にあったこの本を借り出した。こういう時には図書館は便利だ。内容は予想以上に興味深いものだった。スーパーマン的な才能の持ち主である、当人への憧れと共に、素晴らしい嫁さんを持ったとの感慨も伝わってくる。現代でもこんな生き方ができるという証明として、読む価値のある一冊である。