モーツアルトのレクイエム

(死者のためのミサ曲)

モツレク
レクイエム ニ短調 K626

モーツアルトのレクイエムというとあまりなじみのない曲ですが、神秘的な雰囲気と美しいメロデイが特徴。この曲は、モーツアルトが最後に作曲したもので、しかもシューベルトの未完成交響曲みたいに絶筆となりました(シューベルトは別の事情で・・?)。モーツアルトは第8章の「ラクリモーサ(涙の日)」第8小節までを本人が作曲し、筆を置きました。残りの部分は、弟子のジューズマイヤが師匠の草稿と自分の考えを加味して作成しました。その為、未完成交響曲みたいに、第2楽章で終りという訳では無いようです。

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CD情報 1. ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
スエーデン放送合唱団
ストックホルム室内合唱団
指揮:リッカルド・ムーテイ 東芝EMI
2. ウイーンフィルハーモニー交響楽団 指揮:カール・ベーム
章立て
構成
この曲は、カソリック教会の経典を基に書かれており、歌詞はラテン語。キリエ・エレイソン(主よ、あわれみ給え)の歌詞は、他のミサ曲でも良く聞きますね。これは管弦楽のバックコーラスの部分です。
ご参考までに・・下記は章立てです。
1章 入祭文(レイクイム・・永遠の休息)
2章 キリエ(主よ、あわれみ給え)
3章 ディーエス・イレ(怒りの日)
4章 トゥーバ・ミルム(不思議なラッパが)
5章 レックス・トゥレメンデ(恐るべき大王よ)
6章 レコルダーレ(思いたまえ)
7章 コンフターティス(呪われたものどもを)
8章 ラクリモーサ(涙の日)
9章 奉献文(ドーミネイエース・・主、イエス)
10章 ホースティアス(いけにえ)
11章 サンクトゥス(聖なるかな)
12章 ベネディクトス(ほむべきかな)
13章 アニュス・デイ(神の子ひつじ)
14章 聖体拝領誦(ラックスエテルナ・・永遠の光明)
その他
作曲時のエピソード
レクイエム ニ短調 K626

1791年初夏のころ、モーツアルトはウイーンのある教会の音楽楽師長代理を務めていましたが、体調を崩し、不自由な生活を送っていました。そんなおり、ウイーンに住む某伯爵から、妻の弔いの為、ミサ曲作曲を依頼されました。実際に引き受けたかどうかは不明ですが、それがこのレクイエム作曲のトリガーとなりました。その依頼の使者はグレーの服を身に纏い、大変に陰気な雰囲気をかもしだしていた為、モーツアルトは我が身にも不吉な予感を察知してしまったとも言われています。
さて、その後、モーツアルトは大曲の作曲も行ない、その初演の指揮の後、更に体調を崩し、「魔笛」という曲のソリストが見舞いに訪れた時、レクイエムの第8章、ラクリモーサ(涙の日)の未完成の部分まで、自らもアルトのパートを歌い、翌12月5日に逝去しました。
と言う様なことを、モーツアルトの伝記やレコードのジャケットで読んだことがあります。
その後、妻のコンスタンツエや弟子のジュースマイアの努力もあって、レクイエムは、14楽章まで、完成しました。

モーツアルト(1756〜1791)
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