アジア旅行記 |
【ミャンマー編】 '96/04/27〜05/08 更新日:'96/07/14
◆ミャンマーのお金:チャット
現地通貨の単位です。アルファベットの綴りはKyatで、通常当然複数なのでKyats略
してKsと書きます。「地球の歩き方」によるとコインもあるようですが、実際は使用
されていないようで、紙幣ばかりでした。
紙幣は1、5、10、15、20、45、50、75、90、200、500があ
ります。実にややこしい状況です。しかも旧紙幣、新紙幣で色、大きさ、デザインが
異なります。金額が紙幣の隅にミャンマー語と普通の数字(なんて名前だったか忘れ
てしまいました)で書いてありますが、どの隅に書いてあるかまで異なるので、やや
こしさに輪をかけています。
◆強制両替とFEC
ミャンマー入国の審査後に両替所があります。旅行者はここでUS$300を
300FECに交換しなくてはいけません。日本円からでも交換できます。$1=
1FECです。FECは外貨兌換券のことで、以前中国にもありました。ただし、中
国の場合は1FEC=1元で現地通貨と等価であったのに対して、外貨と等価という
のが奇妙なところです。 公式には、このFECを外貨に交換できないことになって
います。ですから、この強制両替をせずに知らんフリして通過する人もいます。本当
はいけません。でも、後でチェックされるとかはありません。また、「4日しかミャ
ンマーにいないから$200で勘弁して」と窓口で交渉して$200だけ交換した人
にも出会いました。こんな交渉をすることなど思いも寄りませんでした。税関の前の
窓口(政府の窓口のはず)でこんなことが通用するのだから、いい加減なものです。
ちなみに私は交換しました。$300が多いか少ないかですが、1週間程度の滞在で、
バックパッカーの場合、飛行機に乗らなければ、$100〜150程度余るのではな
いでしょうか?飛行機は思いの外高く、路線によって違いますがパガン-ヤンゴンで片
道$113です。飛行機に乗って「時間を買えば」丁度くらいと思います。
◆闇両替
政府の公式レートでは$1=6Ks程度です。闇のレートは$1=120Ks前後です。
銀行で交換すると公式レートになります。ばからしくて付き合ってられません。公で
はMTTでも公式レートですが、実際は闇レートで交換してくれます。街中を歩いて
いて声をかけてくる人はレートが悪かったり、中にはごまかしたりする人がいるので、
そこそこのレートでごまかされる心配のないMTTは便利です。現地で旅行者に聞い
た中では125Ksがもっともよいレートでした。首都のヤンゴンがもっともレートが
良いとの話です。マンダレー、パガンでも120Ksのレートで交換できます。
闇レートで外貨をチャットにして、銀行で再度外貨にすると大もうけ出来そうです
が、さすがにできません。銀行で交換した証明書が必要だったと思います。(あれっ?
それでも交換出来ないんだっけ?不確かです。)