掲示板 バックナンバー  2004/1-   2004/11



@ 「もうちゃ箱日録」は、引っ越しました! 投稿者:もうちゃ箱主人  投稿日:12月 1日(水)23時43分7秒

 

サイト閉鎖のため、下記に引っ越しました!

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(「お気に入り」等は、できるだけTOP頁に設定してください)

  *最新日記URL
    ↓ 

編集済

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Re: 「嫉妬の嵐」に恐縮! 投稿者:もうちゃ箱主人(たのもー)  投稿日:11月22日(月)22時34分26秒

 

アルフォンソ様
無事 お戻りになられたご様子、なによりです。

先日は、ほんのひと時でしたが、久々にお会いし
お話する機会を得、ありがとうございました。

「私を念頭にした」講演などと、恐懼の限りです。

決して、「Y山」先生に浮気したわけではありません。
やはり「別のモーツァルトの会」をほうりだして、
フェラインへうかがうわけにはいきませんので、
事情 ↓ご斟酌の上、よろしくお願いします。
 (「別のモ会」は運営委員で主催者側の立場ですし、
  受験や父の関係上、7月以来休んでいたものですから
  休んで、フェラインにでているのが知れたら
  それこそ立場がありません (^^;))

頂いたバルトのご本、ありがとうございました。
なかなか手ごわい文章で、邦訳片手でなければ、手におえません。

お教え頂いたHeinz Gaertnerの著作
Folget der Heissgeliebten を、
もう1つの著書  Mozart und der "liebe Gott" ともども
K音図書館で借り出してきました。
バルトよりは、読みやすい感じですが
大冊なので、どこから読もうか!と思案しているところです。

長くなりましたので、このへんで……
これからもよろしくお願いします。
 

 

 


嫉妬の嵐 投稿者:ドン・アルフォンソ  投稿日:11月22日(月)20時31分54秒

 

11月14日のモーツァルティアン・フェラインの例会で「スザンナ歌手ナンシー・ストレース」と題し講演をしました。これはたのもー師匠を念頭において落語調に面白くやろうと頭をひねったものですが、父上の介護でおいでになれないだろうと思っておりました。

やはり当日講演会は無理ということで、夜のパーティにご出席。お会いできて喜んだわけです。

ところが、グレン・ロックに帰って来てホームページを拝見すると、その日別のモーツァルトの会にご出席とありました。僕の講演や、細矢愛さんの素晴らしいスザンナのアリア、至高のモテットK165の透き通るような見事な歌唱よりも魅力的なY山とおっしゃる作曲家がおいでだったのか大いに嫉妬している次第です。

細矢さんの歌唱はみなに絶賛され、僕の講演も受けていたようなのですが、それにしても、たのもー師匠に聞いていただけなかったのは残念至極であります。・・・と恨み節。Y山氏を超える講演が出来るには、まだまだ修行が足りないと大いに反省中。来年は聞いていただけるよう一層の努力をいたします。

PS:奥様の独検受験、感服しております。僕も毎晩ドイツ語を読もうと決意していますが・・・なかなか奥様のようにはいきません。

 

 


モーツァルトの交響曲演奏とチェンバロ(2) 投稿者:もうちゃ箱主人(たのもー)  投稿日:11月15日(月)22時38分16秒

 


…………(続き)…………………

・ホグウッドのCD全集解説で、ザスロウは次のように述べています。

 >Missing instruments understood in 18th-century practice to
   be required have been supplied:
   these include basoons playing the bass line with the cellos and
   doublebases (in the absense of an obbligato basoon part)
   ……and (with the exception of the 'Paris' symphony)
   harpsichord or fortepiano continuo.

・中期のシンフォニー 第29番K201のNMA楽譜には、
 チェンバロの記載がありません。
 (NMAの交響曲編は複数編者により、1956〜84年にわたって
  編纂されているので、中には《リンツ、プラハ交響曲》のように内容が古く
  現時点の批判に耐えないものもあり、この巻も1957年の編纂なので、
  編者の念頭にチェンバロなどのことは、なかったと思われます。)
   因みに、ホグウッドの録音では、チェンバロの音が聞き取れます。


*以上 勘案すると、少なくとも初期・ 中期交響曲における
 チェンバロ使用は十分首肯できるようです。
 

 

 


モーツァルトの交響曲演奏とチェンバロ 投稿者:もうちゃ箱主人(たのもー)  投稿日:11月15日(月)22時35分44秒

 

(以前書き留めたメモから抜書きしてみました。
  箇条書きのままで失礼します)

-------------------------------------------
@モーツァルトの交響曲演奏とチェンバロ


・1984年編纂の新モーツァルト全集(NMA)の、交響曲
 第1番 K16 Bassoの脚注には、こう記されています。
  >Fagott ad libitum, hiertu sowie zur Mitwirkung des Cembalo
   (任意でファゴットの付加可。チェンバロについても同様。)

・NMA序文では、要約次のように述べられています。
 
  >モーツァルトの交響曲におけるチェンバロの使用については、
    K16やK19a、K22などに見出せるくらいで、
    通奏低音と関連するようだが、積極的な意味は見出せない。
    
・ザスロウの大著『モーツァルトのシンフォニー』には、次の
 記載があります。

 >近年の研究によって、多くの環境、多くのレパートリーにおいて
  通奏低音楽器が19世紀初めまで依然としてコンサートやオペラ
  のオーケストラの1パートであったという事実が明確に立証された。
  モーツァルトは晩年も含めて、自作のピアノ協奏曲の総奏部
  で通奏低音を弾いていたし、オペラでは、チェンバロまたはフォルテ・ピアノ
  を弾きながらリードしていた。後期の交響曲でも同様であったかどうかは
  それほど確かではない。 ……

…………(続く)…………………
 

 

 


「今はまだ言えないこと」について… 投稿者:もうちゃ箱主人  投稿日:11月13日(土)00時53分44秒

 

あまり気をもたせても申し訳ないので
 さりげなくお知らせします。(爆)

・9月父が痴呆症で入院後、病院通いの毎日が続いて
 恥ずかしながら勉強する気力もなくなり、
 今年の大学院受験を断念しようかと思うようになりました。

・そういう中で、前月に「力試し」にと申し込んでいた
 S城大学 大学院入試を、「駄目モト」と
 2日間だけ家内のお許しをもらって、上京受験したところ
 (秋季試験はドイツ語と小論文、口述だけ)
 思いがけず、合格となりました。

・口述で絶句したりして、これは絶対落ちてると
 合否発表も見にいかなかったので、
 速達で合格を知った時は、まさに「晴天の霹靂」。
 信じられませんでしたし
 涙が出るほどありがたかったです。 

・これも天恵(←大げさな (^^;))と思い、
  お世話になることに決めました。
  (とても今年 K音受験する気力もないし)
  
 そんなわけで、i教授門下となる野望?は費えてしまいましたが、
 今後も ファミリーとしてお付き合いさせて頂きたいと思っております。
  
 

編集済

 

 


Re:ジュノーム協奏曲のコンサート (2)  投稿者:もうちゃ箱主人(たのもー)  投稿日:11月 3日(水)21時28分34秒

 

やっぱり聞き逃してしまいました。 ↓
 気が付いたら、9時になっていただ! (^^;)

どなたか録音されていたらご連絡下さい。
  よろしくお願いします。

 

 


Re:ジュノーム協奏曲のコンサート  投稿者:もうちゃ箱主人(たのもー)  投稿日:11月 1日(月)16時37分11秒

 

 ↓は、11月 2日 後 07:20からのFM ベストオブクラシックで
オンエアになるようです。(解説:沼野 雄司氏)

(残念ながら、ウィーンでの演奏会でなく
  本拠地シュツットガルトでの定期公演のようです)

………………………………………………………………
 − 協奏曲シリーズ −
「序曲、スケルツォとフィナーレ 作品52」シューマン作曲
                  (16分42秒)
         
「ピアノ協奏曲 第9番 変ホ長調 K.271」
             モーツァルト作曲
                 (30分07秒)
         
「“トッカータ ト長調 BWV916”から」バッハ作曲
                    (1分56秒)
「“7つのバガテル 作品33”から 第7 変イ長調」    
                   ベートーベン作曲
               (1分42秒)
                (ピアノ)ロバート・レヴィン

「交響曲 第2番“四つの気質”作品16」    ニルセン作曲
         
    (ピアノ)ロバート・レヴィン
           (管弦楽)シュツットガルト放送交響楽団
           (指揮)ロジャー・ノリントン

  〜シュツットガルト・
       リーダーハレ内ベートーベンザールで収録〜
         (南西ドイツ放送協会提供)

 

 

 


ジュノーム協奏曲のコンサート 投稿者:もうちゃ箱主人(たのもー)  投稿日:10月28日(木)23時14分53秒

 

25日にNHK−FMで↑の、放送される予定に
なっていたのですが、地震報道のため延期に
なってしまいました。

目下 未定とのことなので
もし、どなたか放送に気がつかれた方は、わたくしまで、お教えください。
 よろしくお願いします。

内容は、ロジャー・ノリントン指揮
シュトゥットガルト放送交響楽団の演奏会で
ソリストはロバート・レヴィン。
そう、「ジュノームの真相を明らかにした」と
いうNYタイムズ記事で話題になったアノ演奏会です。
       ↓
> 「モーツァルトのピアノ協奏曲変ホ長調K271を、
    はじめてその正しい名前により演奏する」
 

編集済

http://www.asahi-net.or.jp/~tk2k-fkc/jyuno.htm

 


モーツァルトの頭蓋骨 投稿者:もうちゃ箱主人(たのもー)  投稿日:10月28日(木)22時29分45秒

 

ずいぶん前、東京のモーツァルト展に出品されて
話題になった「モーツァルトの頭蓋骨」
(その後も、海老澤先生がたびたびネタにとりあげておられる)
についてのニュースです。

………………………………………………………
> 【ウィーン=石黒】
モーツァルトのものとされる頭蓋骨の真贋に
決着をつけるため、DNA(遺伝子)鑑定が
行われることになった。

 オーストリアのウィーン医科大学教授らの
研究チームが、モーツァルトの生地ザルツブルク
市当局の許可を得て、同地に眠っていた両親や
姪の遺骨を掘り出した。

これらの遺骨のDNAを、同地の国際モーツァルテウム
財団が保管する頭蓋骨のものと比較し、
結果を生誕250年の2006年に発表する計画だ。

 歌劇「魔笛」を完成させた1791年、
35歳で早世したモーツァルトは、経済的な困窮から、
ウィーンの共同墓穴に埋葬された。
10年後、この土地は他の用途に使うため掘り起こされ、
モーツァルトの遺骨は散逸したとされる。

墓を掘った人物によって頭蓋骨だけは確保され、
様々な人の手を転々とした後、1902年に同財団が
手に入れ、保管している。

 モーツァルトの死因をめぐっては、この頭蓋骨の
左こめかみ部分にひびがあることから、泥酔して
頭を負傷して死を招いたとする説がある。
(2004/10/28/ Y


地震お見舞い 投稿者:もうちゃ箱主人(たのもー)  投稿日:10月24日(日)03時38分48秒

 

日録にも記しましたが
西脇順三郎の町、小千谷が大被害を受けたようです。
小千谷には、知人も何人かいるので
心配しています。ご無事だといいのだが……

被害に遭われた皆さまにお見舞い申し上げます。

それにしても、小千谷はこのところ
名産の緋鯉のウイルス騒動に、集中豪雨被害と
災難があったばかりなのに、今回の罹災と続き、
本当にお気の毒です。


「まだ言うわけにはいかない」 投稿者:たのもー  投稿日:10月15日(金)11時16分29秒

 

……のです。申し訳ありません。(汗)

実は、あれをアップした翌日に、ある方にお会いして
ご報告したあとで、公表する手はずだったのですが
  (そんな、大げさな!  ←すみません。(^^;))
その方が、急遽○○されたために、ご報告できませんでした。

けじめですから、手順を踏みたいと思いますので
もう少々お待ちください。


「思わせぶり」が知りたい 投稿者:ドン・アルフォンソ  投稿日:10月15日(金)03時42分54秒

 

「まだ言うわけにはいかない」ことや「まだ書くわけにはいかない」ことが最近出てきましたが、いつ「そのこと」が出てくるかを毎日数回アクセスして見ています。

そろそろ師匠お願いします。私も忙しいのですから。
(このあたり「野ざらし」のまくらの調子であります。「早く竿上げてみてくんねぇ、俺ぁ忙しいんだ」)


近況(2) 投稿者:たのもー  投稿日: 9月19日(日)10時23分7秒

 

 <続き>

翌日 老人病院を受診したものの、満床で入院できず
週明けに他を手配するから、2日間は自宅で面倒みよ、との指示。
鎮静剤投与してもらったので、
前夜ほどの騒ぎはなかったものの、結構大変でした。

月曜に、隣町の○赤病院に入院でき
多少ほっとしたのですが、
(ここは、鎮静剤を使わず、抑制もしない)
病院内を徘徊するのはやまないため
できるだけ夕食まで家族がつきそって!
との依頼があって
家内と私と交代で付き添っている、という状況です。
(それでも、夜 ゆっくり休めるのがありがたい!)

そんなわけで、日録や、「青春の文学」の続きは、
  しばらく、お休み ということで……
 


近況 (1) 投稿者:たのもー  投稿日: 9月19日(日)10時21分40秒

 

日録で、事情の若干を申し上げてはおりますが
あらためて近況をお知らせします。

今月の10日(金曜日)の夕方
突然 父92歳(94は誤記)が、
老人性痴呆症の「せん妄」という状態に陥り、
家庭内で徘徊をはじめ、錯乱状で止めると暴力をふるう、
ようになりました。

当日は、老人病院の医師不在のため
救急車で救急外来に運んだのですが
そこでは、睡眠薬を与えられただけで、帰され
そのあと、錯乱がかえってひどくなり大変。
(後日 専門家にうかがうと、
「せん妄」の発作時に睡眠薬を投与すると
 症状が助長される場合があると、まさにそのケースでした)

座敷で失禁するは、
壁に頭をうちつけて(自傷行為)
 血だらけになるは、の状態で
救急に電話しても、
「そのうち薬が効くから」と、とりあってもらえない。
しかたなく、父をクルマの後部座席に押し込んで、
両側を家内と私でガードしたまま、数時間過ごしたのですが、
一向におさまらないため
深夜2時、強引に救急外来に運び、
高齢を理由に鎮静剤投与をしぶる医師をなかば脅迫して、
筋肉注射してもらい、ようやく落ち着きました。
でも、いつまた暴れ出すか心配なので、
そのまま病院駐車場で夜が明けるまで過ごし、
我々は殆ど一睡もできない状態でした。

 <続く>


谷川俊太郎と鈴木志郎康 投稿者:ドン・アルフォンソ  投稿日: 9月11日(土)06時46分3秒

 

たのもー師匠が谷川俊太郎より鈴木志郎康の方が好きだというのは実に言い得て妙。
たのもー師匠と僕の趣味の違いが歴然としていることがよく分かりました。

大学時代から「現代詩手帖」とか「ユリイカ」を読んでいましたが、1972年・73年・74年のユリイカ《現代詩の実験》作品総特集号が大判で立派なものだったことはご存知だと思います。

その1972年号には谷川俊太郎の「夜中に台所でぼくはきみに話しかけたかった」という代表作が掲載されており、その出だしは、次のようなものでした。

《男と女ふたりの中学生が
地下鉄のベンチに座っていてね
チェシャイア猫の笑顔をはりつけ
桃色の歯ぐきで話しあってる

そこへゴワオゴワオと地下鉄がやってきて
ふたりは乗るかと思えば乗らないのさ
ゴワオゴワオと地下鉄は出ていって
それはこの時代の行の文脈さ
・・・後略》

このゴワオゴワオがいい。同じ号に鈴木志郎康は「闇の残響」という詩を載せていて、その中の《私の律儀》という詩は次のようなものです。

《おお、笑いをこらえている人よ
私の姿を笑わないで下さい
私は路上の石につまずき
おッとッとッとと
私はあの女(ひと)のことを思っていたから
私はあの女の身体を欲しがっているから
あの女は今何している
勿論、皆目わからず、わかる筈もない
あの女のあの時のあの眼球の中に私の姿はどう映っていたかもわからない
65kgの私の肉塊と欲望が
私の身体を泳がせる
そして、私は路上の石につまずいて
おッとッとッとと
・・・・後略》

「おッとッとッとと」より「ゴワオゴワオ」の方がいい。

こう比べてみると、中居さんは鈴木志郎康派だという気がします。
谷川俊太郎の方が鈴木志郎康より好きだというのは、ローリング・ストーンズがだめで、ビートルズが好きだというのと似ています。

 

 


青春の文学(1) 投稿者:もうちゃ箱主人  投稿日: 9月10日(金)00時35分24秒

 

私が中居さんくらいの頃といえば
毎日 西脇順三郎ばかり読んでましたよ! (笑)

まあ、それは半分本当で、半分は冗談!
 (新刊詩集『礼記』を、勉強のためと
   ノートに書き写してました…)

若い頃から、いわゆる正統派よりサブカルチャー好みで
 (中居さんに似てるかな!?)
現代詩も、谷川俊太郎よりは、鈴木志郎康や
 ねじめ俊一(小説書き出す前ね!)
 金井美恵子(小説書き出す前ね!)などを好んでました。

あとは、GAROで、 「ねじ式」の つげ義春など読んでました。
 (ネクラ!)
まだ、志ん朝、志ん生に 開眼前でした!

<今日は、このへんで>
     つづく 


町田町蔵→町田康 投稿者:ドン・アルフォンソ  投稿日: 9月 8日(水)22時20分2秒

 

町田町蔵の話を読んで、たのもー師匠の博識ぶりにはまたまた脱帽しました。守備範囲が広い! どうしてそのような時間とエネルギーがあるのか。僕は町田康などには無縁で、名前も知らなかったのですが、中居さんのホームページによく登場するので、先日ブックオフにいったら名前が目に止まりました。そこで中居さんに次のようなメールを出しました。

《今日マンハッタンブックオフに行きましたら、町田康の本に目がとまりました。いつも中居さんが書いていらっしゃる作家ですよね。開いたページに次のような文章が出てきて驚きました。

風呂からあがってビールを飲み、「巨大烏賊の逆襲」というテレビ映画を見ていたところ、出し抜けに仲居が部屋に入ってきて、烏賊の酢味噌和え、烏賊のフライ、烏賊ソーメン、何て烏賊ばかり、不足たらしい顔で座卓の上に並べので、・・・・

中居さんが出ているんだナァと思い、もう一冊を開くと、たしか前に書かれていた鯰菱金吾の話が出てきました。

2冊とも買いました。どれも1ドルだったからです。7ドルだったら買わない。それで帰りの汽車の中で読んでいましたら、ふいに赤瀬川原平のことを思い出しました。赤瀬川原平の饒舌もすごい。それで次々に本を出している。昔々、神楽坂で新潮社の美人編集者と寿司屋に入ったら、赤瀬川原平が一人で飲んでいた。僕はいつもこの編集者にご馳走してもらうのですが、変な目をして赤瀬川氏が僕を見ていた。まだ僕も若くて、美人編集者も若かった。その若い頃に、深夜叢書という前衛的な本を作っている斎藤慎爾にその編集者が呼び出されて会うという。一緒について来てくれませんかと頼まれて阿佐ヶ谷の「みみずく」というガード下の飲み屋に行った。二人で待っていると、斎藤慎爾が自転車に乗ってやってきて、僕がいるのでガッカリして、気落ちしてしまって、僕は二人がその時何を話していたのかすっかり忘れてしまっているのに、その情景だけは良くおぼえている。斎藤慎爾がすごすごと帰ったあと、二人で少し飲んだ。随分たってから斎藤慎爾が「その道では」有名である事を知った。そういえば、車谷長吉も直木賞をとる前に知っている。「モーツァルト全作品ディスコグラフィ」を編集してくれたプロダクションのオフィスで仕事をしていたら、編集者がこの人は売れない小説家ですが、すごい人ですと紹介してくれた。丸坊主で放浪していたが、その時堤清二の西武、セゾンの社史の編集を手伝っていたのだ。そのあと、そのプロダクションの社長の奥さんがやっている高田馬場の飲み屋に車谷氏も行って飲んだが、何を話したかおぼえていない。そんなことを町田を読みながら思い出した。そうこうしている内にグレン・ロックに着いた。》

(補足)実は、高田馬場の飲み屋(ぱおて)に行く前に僕だけ飯田橋の憂陀(我が尊敬するモーツァルティアン金森さんがやっていた店)に寄ったら武満徹がいた。隣には武満の楽譜を出版している会社の中年の美人編集者がいて、ばかばかしい相撲の話をしている。無粋な僕は音楽の話を少しして名刺をもらったのですが、その名刺がどこかにあるはずなんだなぁ。そのあと高田馬場にいったのですが、そこで武満徹の「夢と数」というきれいな本をもらった。もし武満徹と会う前にこの本をもらえば武満からサインがもらえたのにといまだに残念至極。

(近況)昨日ブックオフに行ったら、また町田康の本が3冊並んでいた。むろん1ドル。その3冊が向こうからおいでおいでと手を振っている。1冊3ドルなら買わないが1ドルなら買ってもいいという気になる。「権現の踊り子」「テースト・オブ・苦虫」、「人生を救え!」という3冊で、帰りの汽車で拾い読みしていたら、前回買った「きれぎれ」というのが芥川賞受賞作であるということを知った。地下の書棚に見に行ったら、初版でしたよ。町田がもっと有名になってノーベル文学賞でももらえば、この本は高値になる。大事にしよう。大江健三郎よりは町田の方が面白いにきまっている。「権現の踊り子」は川端康成文学賞だそうです。たいしたもんだ。みんな地下の書棚に納まって、僕が65歳を過ぎて元気だったら、読もうと思っている。

(蛇足)町田康の隣に「男を抱くということ」というアヤシイ女性3人の鼎談集(T談集でYではない)があった。1ドルだから好奇心からつい買ってしまった。ぱらぱらめくるとこれは40代に読んでおくべき本だということが分かった。町田康は中居さんのように20代前半に読むべき本なのか?

最後の?、実はこれがたのもー師匠にお伺いしたかったことであります。


Re:バッハ愛好家  投稿者:もうちゃ箱主人  投稿日: 8月28日(土)00時27分16秒

 

アルフォンソ様 遅くなって申し訳ありません。

例によって「論文の季節」になりまして多忙を極めておりまして。(^^;)

>バッハ愛好家は何ていうのでしょうか?

そりゃ、Bache-lorでしょう!
 というのは、もちろん冗談で (=「独身者」)

たしかに、バッキストもバッキヤンもおかしいですね。
ドイツ語お得意の合成語でなく、「バッハ=愛好者」と
分けるのでしょうね。
さあ、その「愛好者」ですが、
辞書には、
 Liebhaber;Amateur;Schwaermer などが載ってますが
適当なものが見当たりません。
(知人のバイリンガルにも聞いてみたのですが、「知らん!」と)
明日の納涼会でI教授にお聞きしてみましょうか。
(叱られないように… (^^;))
 


バッハ愛好家 投稿者:ドン・アルフォンソ  投稿日: 8月21日(土)08時23分0秒

 

博覧強記のたのもー師匠に折り入ってご相談。

モーツァルト愛好家をモーツァルティアンとか、モーツァルティアーナといいますが、バッハ愛好家は何ていうのでしょうか。どうも気になってしょうがない。英語だとBachはバックと発音するから、バッキストとでもいうのでしょうか。バッキヤンというのバッカーンみたいで変だし。ドイツ語だとどうなるのでしょうか?

よろしくお願いいたします。本当はI教授に伺えばいいのでしょうが、自分で調べなさいといわれそうだし・・・。そこで、いつも親切、親身の指導の旺文社ではなく、たのもー師匠にお聞きするわけです。


Re:名翻訳  投稿者:もうちゃ箱主人  投稿日: 8月11日(水)02時38分25秒

 

アルフォンソ様。お久しぶりです。
 続けてのご投稿ありがとうございます。

下の例文って、もしかして斎藤英和?
 (著者 斎藤秀三郎は、あのサイトウ・キネン・オーケストラで
  有名な斎藤秀雄氏の父君。
  「熟語本位英和中辞典」「斉藤和英大辞典」の著者として有名。)

二,三のWebでみましたら
斉藤和英の一例に
「何がなんだか分からない」の英訳は?
 答え “I dot know what is what”

また、学生時代に吉原から帝大に通って退学させられたという
通人?らしく、
  Au(逢ふ)meetの例文に都々逸の翻訳を掲げています。

 >逢うて嬉しや     What a joy it is to meet !
  別れの辛さ      How hard is to part !
  逢うて別れが     Would that we could ever meet,
  無けりゃ好い     Never,never to part !

ついでに
  (飛び出る)の例文は
   > 目の玉が飛び出る
      The eyes start out of the head.
     目の玉が飛び出る様な値段
      an exorbitant price.
     目の玉の飛び出る様な勘定
      a bouncing bill.
  〜など、日本語を日本語らしい英語に表現したものとなっているようです。

 今日はこんなところで……(^^;)


名翻訳 投稿者:ドン・アルフォンソ  投稿日: 8月10日(火)02時37分57秒

 

英文和訳の名訳面白く拝見。

もう古典的ですが、次の英文を訳してみるとどうなるか。

You might think it is too hot today.

(いうまいと思えど今日の暑さかな)
 


相方・亜門・アインシュタイン 投稿者:ドン・アルフォンソ  投稿日: 8月 4日(水)02時14分20秒

 

ご無沙汰です。しかし、ホームページは毎日見ておりました。

たのもー師匠の《「相方」考》、いつもながら行き届いた論考に感心しました。中悪魔カップルは漫才カップルであるという結論が秀逸。すると中悪魔さんがツッコミで、例の有名な「相方」氏がボケということなんでしょうねぇ。

宮本亜門の《ドン・ジョヴァンニ》は説明を聞いただけでゾッとして絶対見たくない舞台だと思いました。最近は演出者主導の舞台が多くなり、本来のモーツァルトがどこかにいってしまっているという意見はよく聞きます。レコードを聴いて理想の舞台を頭の中で作り出す方が楽しい。伝統的な舞台で勝負して欲しいものです。

アインシュタイン論も冴えておりました。ドイツ語からのアプローチというのは勉強の成果が着々と出てきているということで、いよいよ「学者」然としてきて、格調が高くなってきました。もっともこの問題、誰かがしっかり調べれば簡単に二人の関係が分かるような気もしますが。

ジーンズ論も面白かった。(大ヒミツですが、)僕はアメリカでジーンズを切ったことがありません!。ウエストの方が大きすぎて困るのですが、ウエスト部分を切るわけにはいかない・・・。そう簡単に太るわけにもいかない。
 


亜門演出のドン・ジョヴァンニ 投稿者:ひでき  投稿日: 8月 2日(月)10時59分6秒

 

大いに楽しみにして待っていた演奏会が終わってから早くも1週間以上がたってしまいました。
どのような演出になるのかと、期待を持って参加しました。
印象としては、オペラの中に演劇の要素が強く組み込まれていた。最初にそれを感じたのは、レポレロのカタログの歌の場面、レポレロが携帯電話にインプットされているカタログを見ながら歌いだすと、ドンナ・エルヴィーラが派手な動作で、右に左に動きながら、悔しい思いを表現していた。
舞台は9・11の廃墟跡で、建物の残骸が転がっている設定のため、老婆心ながら、歌手が移動したり歌ったりする時にかなり神経を使うのではと思われた。
子連れのドンナ・エルヴィーラはユーモアか、2幕の窓辺のアリアでこの子供を誘惑し私もあっけに取られてしまったが、これはこれで微笑ましい思いがした。
ドン・ジョヴァン二の地獄落ちの場面は、ライトが効果的に使用され、非常にスペクタクルだった。ピストルで撃った人々はテロリストの設定か、ドンが死んだと思ったら起き上がって、騎士長の手を握ったのも意外な感じを受けた。
最後に星条旗が出てきたのは、このドラマを現代と関連させたいという意図なのか、舞台が9.11の跡からなのか、これまた驚かされた。
最後に、管弦楽が少し古楽器の演奏に近く感じられた。アンサンブルは軽快な印象で、重厚な感じは見られなかった。
確かに演劇面が突出していたが、ソリスト達も熱演し、音楽の方も楽しめた。
もう古い演出は取り残されていくのだろうか。
 


絵解きに苦しむ 亜門演出≪ドン・ジョバンニ≫!? 投稿者:もうちゃ箱主人  投稿日: 7月26日(月)02時01分5秒

 

宮本 亜門演出による
二期会オペラ ≪ドン・ジョバンニ≫をみてきた。
時代設定は現代?(70年代の風俗)
場所は、ニューヨークのグラウンド・ゼロ(9・11の廃墟跡)
 
とにかくアイデア多彩というか、
詰め込みすぎの感。

こうまで演出家にいじられると
音楽に集中できない!

ざっと、挙げてみるだけでも
絵解きに苦しむネタが次の通り
 (まだまだ あるぜよ)

・地獄落ち後の大詰めで振られる星条旗の意味は??

・ドン・ジョヴァンニが地獄落ちの直前、政府職員のような
 黒づくめの2人の男に拳銃で撃たれる。(あれは、テロ??)
 その傷口が、「聖痕」のようにクローズアップされる!!
 最後、崩落!した建物の下敷きになる。この意味は?

・子連れのドンナ・エルヴィーラ!!
  侍女が面倒をみていた4、5歳?の幼女、
  あれがエルヴィーラの子供であるなら
    =ドン・ジョバンニの子供ということか??
  ドンは、2幕の「窓辺に出でよ」のアリアで、この子を誘惑するが
    自分の子と知ってのこと、
     それともロリコン趣味??

   う〜む…わからん!
     (まだまだあるけど、今日はこのへんで……)
PS:
 モ愛好会の方を10人近く、と
  たのくらの方、会長ご夫妻と秘書さまなど
  5〜6名 おみかけした。
 (フェラインは、今日の例会とバッテイング)

* 日録欄に書ききれないので、こちらに掲載しました。
 


「相方」考 投稿者:もうちゃ箱主人  投稿日: 7月17日(土)15時02分42秒

 

アルフォンソ様、お待たせしました。
にわか勉強で書き上げましたが、果たして
御意にそいますやら。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
まず、なにやら中悪魔の使う「相方」という言葉に
花魁の使う「里ことば」だよ、というネガティヴなイメージを
お持ちのように見受けましたが
結論からいうと、ご心配には当たらないように思います。

一応、辞書では
>【相方】
 (1)相手。相手方。特に、三味線の伴奏者。また、万歳などの相手役。
 (2)遊郭で、客の相手の遊女。  〜「大字林」(「広辞苑」もほぼ同じ)

〜と、ありますが、(2)の括弧書で、「敵娼」(あいかた) とも書く、
としています。

多くの落語速記本では、この「敵娼」という字を当てていたように
記憶しています。
  (「明烏」など、引用例は後日追記します)

「敵娼」、しかし何と含蓄のある漢字なんでしょうね。(笑)
 いろんな意味で一戦を交える相手という意味か。

「相方」について整理してみると、
「相肩」 → 「合方」 →「相方」という流れで成立した
言葉なのではないかと思えます。

それぞれ
 >【相肩】 :二人で物をかつぐときの相手。相棒。
  【合方】 (1)邦楽で、唄や踊りを伴わず、主に三味線だけを聞かせる部分。
      合いの手より長いものをいい、長唄に多い。
   (2)能で、謡のリズム型に伴奏を合わせる合わせ方。大ノリ合方など。
   (3)歌舞伎で、幕開き・幕切れ・俳優の出入り・台詞・しぐさなどに合わせ
     て、舞台の効果を高めるため演奏される三味線曲。
     鳴り物を配することもあるが唄は伴わない。
  【相方】 前記(1)の意味= 万歳などの相手役。 (いずれも「大字林」より)

現代では、ほとんど最後の「万歳などの相手役」の意味でしょう。
もっとも、「万歳」ではなく、「漫才」ですが。
因みに、「漫才」と言う言葉が初めて使用されたのは
昭和8年(東京伝播は、その翌年)とされておりますから、
新しい言い方の部類でありましょう。
(中悪魔の使う「相方」の出所は、関西系の漫才師がTVで、
 相棒のことを「相方」と呼んでいる場面を多く見受けますので、
 このへんでしょうね。)

ことのついでに、「吉原言葉」「里ことば」「くるわ言葉」について
調べてみたら、(いづれも同義語)

原島 陽一という学者さんによると
>吉原の里ことばは,諸国から集まる遊女の生国の方言やなまりを
 かくすためにつくられたことばとも,また惟客 (きようかく) らの用いた
 六方詞(ろつぽうことば) のなまりとも,あるいは吉原開設のおりに
 駿府 (静岡) や京都から来た遊女の方言が残ったものともいう。
 おそらく諸事情がかさなって形成されたのであろうが,
 里ことばが独特の遊興気分をもり上げる要素となったことも見のがせない。
 なお,一流の遊女屋では自家のみの特別の里ことばをもっていた。
 里ことばは吉原でも年代によって多少の相違があり,幕末ごろから
 あまり使用されなくなった。

こんなところで如何でしょうか。

蛇足ですが、「里ことば」で面白いのが
「猫」という言葉、
動物のほか、なんと「芸者、芸妓」を指したようです。
 (高級な廓では、芸者と遊女は厳密に区別されていたらしい
         =「居残り佐平次」や「付き馬」など)
由来は、三味線を使う由縁で、三味線自体も「猫」と
呼ばれていたことからのようです。
さらに興味深いのは、
 >大坂堀江付近・江戸本所回向院付近の私娼。
のことも、「猫」と呼ばれたそうで、これなどは
「野良猫」からの類推でしょうか?

え〜、そういうわけで本日は学校では、
あまり おせぇないお話でありました。(笑)
 


四万六千日 投稿者:ドン・アルフォンソ  投稿日: 7月14日(水)03時17分51秒

 

文楽が「船徳」を演っていて、「四万六千日、お暑い盛りでございます」のところにきて、一息つき、これでこの噺がうまくいくといつも思った、というような話をどこかで読んだことがあります。

文楽の心のうちがよく分かるような話です。

ところで、《インテルメッツォ》を観に行くそうですが、ホームページの方のインテルメッツォで、主人の中悪魔さんがボーイフレンドのことをいつも「相方、相方」と呼んでいますが、これは吉原言葉じゃないかという気がいたします。たのもー師匠の「相方」に関する薀蓄を落語の中における用例を駆使しまして、きわめて学者的にですね、ひとつこの段を是非お聞かせ願えたい、とかように考えます次第。

 


四萬六千日 投稿者:もうちゃ箱主人  投稿日: 7月 9日(金)17時11分39秒

 

  しまんろくせんにち、と読みます。(念のため (笑))
  この日にお参りすると、四万六千日お参りしたと同じ
  ご利益があるとかで…

黒門町の師匠、先代!桂文楽師の「船徳」を思い出しますね。

>四萬六千日、お暑い盛りでございます…

この一言で、場を暑さの真っ只中へ連れていっちゃいます。
 芸の力、魔術ですな、いやまったく畏れ入ったもんで…


今日がその四万六千日に当たるそうで!
 そういうわけで

皆様、 暑中お見舞い申し上げます。

  館林も日本最高気温を続けているようで
 こちらも暑いです、ハイ。
 どちら様も、御身大切、暑気中りにお気を付けください。
 


《リンツ交響曲》に関する新情報 投稿者:もうちゃ箱主人  投稿日: 7月 3日(土)09時03分24秒

 

<パパ芸能様、情報ありがとうございました。
  時間に余裕をもってタイマー設定いたします。>

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

ある研究者の方から近刊の「音楽学(第49巻3号)」に
興味深い記事が載っている、とご教示頂きました。

さっそく
昨日 国音図書館で実物を読みましたところ
驚くべき内容がわかりました。

西川尚生・慶応大学助教授というまだ40歳(1964年生まれ)の
新進気鋭の研究者による
「W・A・モーツァルト 《リンツ交響曲》の知られざる楽譜資料」
という発表です。

《リンツ交響曲》にはモーツァルトの自筆譜が残されていない、ため
その校訂は、ドナウエッシェンゲンとザルツブルクに
残された2つの筆写譜に頼っていることが知られていますが
(ザスラウの『モーツァルトのシンフォニー』の下巻参照)
更に、近年ペータースから刊行されたクリフ・アイゼン編の
新校訂版により新モーツァルト全集の問題点が指摘され
話題になったのは、記憶に新しいことと思います。

今回、発表者の西川先生は、グラーツのフックス音楽院を調査して
何と
「今まで知られていなかった《リンツ交響曲》のもう1組の筆写パート譜」
を、発見した!そうです。

今回の発表は、
「この新発見資料の内容と資料的価値を明らかにするとともに,
 上記2点の筆写譜との比較を通じて,
 C.アイゼンが指摘する《リンツ交響曲≫の改訂問題について
 再考しようとするものである。」
ということです。

昨年11月に開かれた日本音楽学会での発表要旨
ということで、詳細不詳なのが残念です。
発表全容を知りたいものです。
(アルフォンソ様、今度お会いした時、コピーをお渡ししますね)

いづれにせよ、これまで訓詁注釈に終始した感もある
 (それだって重要なことだが)
我が国モーツァルト研究において、
(私の見聞きした範囲では、おそらく初めて!?)、
資料研究という分野で世界的研究レベルに肩を並べる
大発見といえるのではないか!     と思います。

感慨深いと同時に、研究の進展に期待が深まります。
先の《ジュノーム協奏曲》新資料発見といい、モーツァルト研究には
まだまだ大きな可能性が残されていることを、あらためて痛感します。

サワリを少々、…

>今回新発見の筆写譜余白には、
「283/2」という番号(いわゆるトレーク番号)がふられていることから
 モーツアルトの死後,ウィーンの写譜家兼楽譜販売業者トレークに
 一時所有されていた可能性が強い。
 (トレークはモーツアルトの死後間もなく,未亡人コンスタンツェから
  モーツアルト作品の手稿譜を入手したとされている),

 今回、確認されただけで2箇所、モーツァルト自身によるデュナーミクの
 記入があることから、おそらくモーツアルトが晩年まで所有し、
 実際の演奏に用いたのではないか、と考えられる、

としています。

楽譜の内容は、これまで知られていた2つの筆写譜のうち
ドナウエッシェンゲン資料により近く、
発表者はこれらを検討した結果、
クリフ・アイゼンが主張する「《リンツ交響曲》は改訂された」と
する説に疑問を投げかけています。

 要旨では、この根拠にほとんど触れられておらず、隔靴掻痒の感が強い。
早く全容を知りたいものであります。

(余白に、出席者との質疑応答の一部が掲載されており
 その中に、カリスマ・モーツァルティアン 野口氏の発言が
 収録されているのも興味深い)

また、何か判明したらご報告します。
 


たけしがモーツァルトに挑む! 投稿者:パパ芸能  投稿日: 7月 2日(金)21時11分27秒

 

7月3日、21時より日テレ系で放映の「音と科学のミステリー」で、ビートたけしがモーツァルトの魅力に迫ります。
(野球中継による時間変更にご注意を!)


Re:コンサートのお知らせ 投稿者:もうちゃ箱主人  投稿日: 7月 1日(木)01時20分7秒

 

モツナベさま、久しぶり!

いよいよ本番ですね、
 あいにく日曜は予定あってうかがえませんけど
 頑張ってください。
ご成功をお祈りしております。

また、結果感想を投稿してください。
 よろしくお願いします。


コンサートのお知らせ 投稿者:モツナベ  投稿日: 6月29日(火)09時29分39秒

 

ご無沙汰しています。
自分の所属している八王子シティオーケストラのコンサートがあります。第2バイオリンをやっています。
7月4日2時開演八王子駅そば、いちょう小ホール 無料
モーツアルト・ハフナー、
ヨハン・シュトラウス・美しき青きドナウ ほか
つたない演奏ですが、良かったらどうぞ。
 


1万人御礼!  投稿者:もうちゃ箱主人  投稿日: 6月29日(火)02時01分9秒

 

アルフォンソ様、nyago様、皆様
応援 ありがとうございます。
おかげ様で、1万人突破です。

 2001年10月 1日オープンですから
 結構時間が、かかりました。(^^;)
 (中悪魔サンには、1桁離されましたネ (笑))
これからも、ご贔屓によろしくお願いします。

さて、お問い合わせの
(1)berrys工房とは ?
nyago様の解説通り
小学2年生から6年生までの8人のお子ちゃまによる
ボーカルグループです。 詳しくは  ↓ を……
 なに、モーツァルトだって6歳の頃から
旅して廻っていたのですから似たようなものです。
このガキ、じゃなかったお子ちゃまたちの中から
第二のモーツァルト、美空ひばり!が出るかもしれませんね。

(2)プリン体とは?
プリン体過剰摂取→ 尿酸値上昇→ 痛風になる!
   の成人病の公式です!
(ビールに多いというので、I教授も一時ワイン党に転向したとか) 

(3)ドライブスルーとは?
  マクドなどで見かけますが、
  これも和製英語なんでしょうかね。
  
  三省堂「デイリー 新語辞典」にこうあります。
   >ドライブスルー 【drive-through】
   :自動車に乗ったまま買い物などができる方式。
    また,その店。
 

http://avexnet.picot.ne.jp/berryz/


berrys工房 投稿者:nyago  投稿日: 6月28日(月)19時22分17秒

 

『つんく』なる人がプロデュースする、おこちゃま歌手グループの名前でございましょう。
同じ人が作ったグループに、モーニング娘。というのもありますが
それよりも遥かに低年齢な集団であることは確か。
どちらかといえば、アルフォンソ様がご存知であるほうが驚けるように思えますが。

そのあたりは如何でしょうか? たのもー様。
 


オッサンの条件(恥ずかしい質問) 投稿者:ドン・アルフォンソ  投稿日: 6月27日(日)08時40分35秒

 

ところでオッサンの条件面白く拝見しましたが、全然分からない言葉が出てきて困りました。常識のなさを暴露することになるのですが、恥ずかしながら聞いてしまいます。

(1)berrys工房とは何か?
(2)プリン体とは何か?
(3)ドライブスルーとは何を意味するのか?

お暇な時によろしくお願いします。


1万番ヒット 投稿者:ドン・アルフォンソ  投稿日: 6月27日(日)08時33分16秒

 

どういうわけかご期待通り1万番をヒットしました。ニューヨークは今6月26日土曜日の宵の7時半です。快い涼風が緑の木立を吹きぬけ、素晴らしい宵となりました。

今日は朝に山歩きを2時間してきて、午後3時に芝刈り1時間、そのあとシャワーを浴びて木陰で夏の白い雲を見上げながらビールを飲んでいました。そして1万番ヒットで何かいいことがあればいいのですが・・・。

先月5月27日、インテルメッツォの10万番をヒットしたら体調を大きく崩し、大変なことになったのですが、たのもー師匠のところは大丈夫でしょう・・・。


切り番 1万番 投稿者:もうちゃ箱主人  投稿日: 6月26日(土)23時20分37秒

 

…まで、あと12番です。

ゲッターは、やっぱりアルフォンソさんかしら?!

切り番ゲットされたら、ご連絡ください。
 よろしくお願いします。

 


新作小噺 投稿者:もうちゃ箱主人  投稿日: 6月19日(土)00時27分14秒

 

久々に、アルフォンソ師匠におほめ頂いて舞い上がっちゃいますな!

御礼に、アタクシ製!新作小噺をいくつか

近頃のドロボウというものは、やることが粋でげすな。
電気屋にしのびこんで、天井裏から釣り竿使って、
ノートパソコンなどを
こう、釣り上げるんだそうですな。

 「なんで、捕まっちゃったの?」
 「竿が、窓(ウインドウズ)に
   引っ掛かっちゃったからよ」  

もう一丁、
  「MACを盗もうとしたら、ダメだったんだって?」
  「なにせ相手がリンゴ(apple)なもので
    うまく釣れなかった…」 

お後がよろしいようで… (^^;)

 <当初、日録に書きましたが、こちらの方が適当かと思い転載しました>

編集済

何でも知っているたのもー師匠 投稿者:ドン・アルフォンソ  投稿日: 6月15日(火)03時27分44秒

 

「モーツァルティアン」の掲示板への書き込み有難うございます。小林秀雄の「音楽談義」の昔のカセットブックをお持ちとは驚きました。僕はこんなものがあるとは今の今まで知りもしなかったので、たのもー師匠は「何でも知っている」、博覧強記だとまたまた感銘を受けた次第。

そして、知識、情報はそれだけのものという謙虚さもお持ちで、まさにモーツァルト学者になってほしい方ナンバーワンであります。勉強は進んでいますか?

しかし、唐茄子屋の考証の方も面白かった。「何でも知っている」んですねぇ!!!

 落語学者にもなれます。


モーツァルトについての知識、情報 投稿者:もうちゃ箱主人  投稿日: 6月15日(火)01時33分24秒

 

〜について考えた。

モーツァルトについての知識・情報を
知るのは、楽しいことだ。
ともすれば、それに没頭し、音楽を聴くのを
忘れがちになる。
今 私の座右には、いつも
タイソンの「すかしカタログ」と、
モーツァルトの「自作品目録」のコピー版がある。
何気なく開いて,想像の世界にひたると
いつのまにか時間がたってしまう。

でも、情報は情報。
ある日、突然 新発見により
ガラッと書き換えられることもある。
(あたかも、敗戦後、教科書を墨塗りされたように……
    ← 聞いた話です (^^;))

常に、自戒していかねば……
  と、思う。
 


五嶋みどり さんの言葉 投稿者:もうちゃ箱主人  投稿日: 6月14日(月)00時10分1秒

 

Webで読んだ五嶋みどり さんの言葉から

 そう目新しいことを言っているわけではないが、
 その真摯で率直な姿勢に感銘を受けました。
 いつまでWebで読めるか不明なことから、ここに
 採録させて頂きました。
  凝縮された文章なのであえて全文収録しました。
 お許し下さい。  (転載はご遠慮ください)

>Q5. 作品の解釈について質問です。
ご自身の作品に対する解釈に満足されてから、コンサート等で演奏
されていると思いますが、
"この作品は人前で演奏する準備ができている"と
どのようなときに感じられますか?

>A5. 一つの作品を演奏する場合、演奏するたびにその作品に対する
私の感じ方は変わっていきます。
また私の感じ方と聴衆の感じ方も当然違います。
音楽には(音楽に限らず芸術一般にも言えることですが)
様々な楽しみ方、解釈・理解の仕方があり、
それらは個人の生活や環境に深く左右されるもので、
常に変化するものだと思います。
少なくとも私には、ある一つの作品に対して感じたこと
(私の解釈)を正確に言葉にして表現することはできません。
解釈には絶対というものはなく、変わるべきもので、
時間がたてば私自身が変わるように、私の音楽も変わります。
音楽は演奏家の体を使って演奏されて初めて具体化される芸術です。
そこには演奏者の人生そのものが反映されます。
人生とは問いかけの連続で、常に前進しているとは限りませんが、
その答えに向かって進んでいます。
音楽はそうした人生の一部であると私は考えています。
私が作品を演奏するときは、そのときの自分のすべてを出そうと
心がけています。
いろいろなことに刺激を受け、興味を持ち、探求することが
自分の人生を豊かにし、生きていくことの意義を見出すことにつながり、
私の音楽にも反映されるのだと信じています
 

編集済

http://www.gotomidori.com/foundation/q_a/q_a02.html#q1


「唐茄子のあべかわ」考 投稿者:もうちゃ箱主人  投稿日: 6月12日(土)07時57分28秒

 

志ん朝師匠の傑作 「唐茄子屋政談」の中で
いくつか腑に落ちないことがある。

そのうちの2つ。

・噺の季節について?
  若旦那の描写からすると、真夏真っ盛りの感じだが
  ハロウイン祭や、冬至にかぼちゃを食べる、という習慣から
  何となく、かぼちゃは冬のものという思いがある。

・「唐茄子のあべかわ」
  往来で転んだ若旦那を助けた上、かぼちゃを売ってくれた
  親切な職人。 
  彼の仕事仲間の「半公」が、3年前居候していた時、
  昼飯に37切れ食べたという「唐茄子のあべかわ」って何 ??

まず、困った時の 大百科! を紐解くと…

 @【唐茄子】
 (1)カボチャの別名。狭義には西洋カボチャの渡来以前に栽培されていた
  瓢箪形のカボチャをいう。なんきん。 [季]秋。
 (2) 2 月まき 6 〜 7 月収穫の早熟,4 〜 5 月まき 7 〜 8 月収穫の露地,
    8 月まき10 〜 11 月収穫の抑制栽培がある   <大百科>

ふ〜む、季語は<秋>ですね。
でも(2)をみると、早熟物や露地物なら、7,8月に出回っても
不思議ないようです。 一応、納得。

次に、あべかわについてWeb検索したところ
福井地方の<芋あべかわ>というフシギな?料理を発見しました。

 ● 一口メモ
 ・餅がなかなか手に入らなかったため、芋を餅に見たたてて楽しんだ時代があり
 ました。福井地方では、そんな昔をしのんで、今でも、芋で作ったあべかわを食べる
 習慣が伝わっています。

 @レシピ
 (1)じゃが芋は皮をむいて1cm厚さに切り、水にさらします。
 (2)柔らかくなるまでゆでて水けをきり、芋が熱いうちにすりこ木などでつぶし、
   塩、片栗粉を混ぜてよく練り混ぜます。
 (3)まな板に移して麺棒で7mm厚さの長方形にのばし、包丁で三角に切って片栗粉を
   まぶす。
 (4)たっぷりの熱湯に静かに入れてゆで、浮かび上がってきたら取り出します。
 (5)黒砂糖を水大さじ4で溶いてあべかわにまぶし、さらにきな粉と砂糖をからめて
   いただきます

う〜む!すると、かぼちゃのあべかわというのも
同じように、茹でたかぼちゃをすりつぶして、成型したものなんでしょうかね?
これは、まだ謎が残ります。
 どなたか、ご存知の向きはご教示くだされ。

//////
@おまけ
 :あるWebで読んだ「天然キャラのママ」のお話です。

ある喫茶店へ友達とお茶をしていました
私のママは、「あべかわ餅」を注文しました。
店員さんが持ってきたのを、早速 食べ始めたのですが
なんだか頭がキー−−んとします
おかしいと思いながらもあべかわ餅を1つ食べてしまいました
やっぱり おかしいと思って 友達にあべかわ餅についているきな粉を
食べてもらいました
そしたら・・・「これ・・・おかしい」って言われました
店員あんに 「おかしいから そっちで残りの1つを食べてくれ」と、
 お願いしました

しばらくたって 店員さんが戻ってきて
「きな粉じゃあなくて  か ら し の粉でした」と、言われました
すぐに 新しいあべかわ餅を 持ってきてくれたそうです

1つまるまる あべかわ餅を食べても  か ら し って
わからなかった うちの親って・・・ (^^;)
 


ローレンツさんからのメール 投稿者:もうちゃ箱主人  投稿日: 6月 4日(金)21時18分50秒

 

まだ、ジュノーム協奏曲をひきずっています。(^^;)

ジュノーム協奏曲に関する論文発表予定を
Dr Michael Lorenz(ローレンツ博士)に
メールでおうかがいしたところ
  (シロウトはこういうところが恐ろしい! (笑))
さっそく下記のような返信メールを頂きました。
(世界中の研究者からの同様照会に対しての
 フォームが用意されているのでしょう)

幸い、件の雑誌は国音図書館で定期購入されているので
楽しみに待とうと思います。

 とりあえずお知らせまで……

>Dear Mr. Fukuchi,
……
my article "The Identity of Mozart's 'Madame Jeunehomme'.
An Old Riddle Solved"
will appear in the February 2005 issue of EARLY MUSIC.  ……

<質問および返信メールの作成に関して、アルフォンソ様から多大な
 (全面的な)サポートを頂きました。厚く御礼申し上げます>

なお、↓の試訳について
その後に、吉成先生、アルフォンソ様から数箇所ご指摘を頂きました。
それをふまえ修正いたしましたので、もう一度 ご覧頂ければと思います。

編集済

http://www.asahi-net.or.jp/~tk2k-fkc/jyuno.htm

 


試訳をアップしました。 投稿者:もうちゃ箱主人  投稿日: 5月24日(月)01時25分1秒

 

もったいつけても何ですので (^^;)
試訳をアップしました。  ↓
(アルフォンソ様 ありがとうございました。)

 お気づきの点 ありましたら
 とりあえずメールでご教示下さい。
   よろしくお願いします。
 

http://www.asahi-net.or.jp/~tk2k-fkc/jyuno.htm

 


サーバー不調 投稿者:もうちゃ箱主人  投稿日: 5月22日(土)02時21分27秒

 

昨夜来、運営会社teacupのサーバー不調で
つながらなくなり、ご迷惑をおかけしました。

ようやく回復しましたので、引き続きよろしくお願いします。
 

 

 


ジュナミー 投稿者:もうちゃ箱主人  投稿日: 5月20日(木)07時35分8秒

 

〜なる読み方は、直接には
「モーツァルト・コン・グラツィア」の読みを踏襲したものです。

その際、白水社版書簡集の
次の3つ読みを参照して、納得してました。
(訳者 T橋、E沢 両先生とも、元来 仏文の方ですし)

 「Mad:me jenome→ ジュノメ夫人」   (モーツァルト)
 「 Jenomy→ ジュノミ」         (モーツァルト)
 「 Md:me genomai→ ジュノメ夫人」  (レオポルト)

これでみる限りでは、この応用版として、
「Jenamy→ジュナミー」が妥当、
「ジェナミー」の可能性は少なそうですね。

念のため、白水社版 新仏和中辞典を引いたら、
>J-e-n〜 という単語の収録がないので確認できませんでした。

 因みに、種痘で有名な
 >Jenner は、「ジェンナー」でした。
  ただ、これは n−n と続く時の発音なので参考には
  ならないかもしれません。

どなたか、素敵な (素敵でなくともいいが(^^;))
パリジェンヌをご紹介下され〜 !
 


ジェナミー協奏曲 投稿者:ドン・アルフォンソ  投稿日: 5月19日(水)19時38分29秒

 

いろいろ考えてみましたが、第4案がいいような気がします。

《ジェナミー協奏曲》として初登場
《ジェナミー協奏曲》として初めてデビュー

Jenamyの読み方は英語だと《ジェナミー》でしょうが、フランス語だと《ジュナミー》なのか?

 


教えて下さい!! 投稿者:もうちゃ箱主人  投稿日: 5月16日(日)00時47分28秒

 

もう結構長いこと、例のニューヨーク・タイムズ紙の
《ジュノーム協奏曲》の記事の試訳を試みているのだが
苦労している。 う〜む! (^^;)
(アルフォンソ様、同紙原本をご送付頂きありがとうございました。
  コピーをみたい方は、私までメール下さい。 ↑)

さて、苦労している箇所の1つ
 最終行について、皆様のご意見を承りたいので
 よろしくお願いします。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
Adieu Jeunehomme.
Enter, for the first time, the "Jenamy" Concerto.

 さらば「ジュノーム」よ、

1)案: そして こんにちは、こちらへどうぞ、
        「《ジュナミー協奏曲》」! 

2)案: お入り、こちらへどうぞ 「《ジュナミー協奏曲》」!

3)案: はじめまして、「《ジュナミー協奏曲》」!

4)案: いよいよ《ジュナミー協奏曲》の御目見得だ!


*いずれも意訳なのだが、迷っている。
4)案は、ある方からの
 >Enter, Othello → オテロ登場 
   のような決り文句のモジリではないか!との
   ご教示を反映したもの。
    (御目見得には、「はじめて」の意がある)

専門家のアルフォンソ様、どう思われます! 

編集済

リリー・クラウスとモーツァルト 投稿者:もうちゃ箱主人  投稿日: 5月14日(金)00時38分45秒

 

あるメルマガに、
>リリー・クラウスはヘンレ版を推奨していた……
との記載があり、
そういえば、そんな記事を以前「ムジカノーヴァ」で読んだ気がしたので
心当たりをあたったが、みつからない。
こうなると気になってしかたがないので、(^^;)
連休中 バックナンバーを探してみたら
結果は……
なんと日頃手許においている 1981年11月号の菅野洋子さんの
文章中にありました。
(この号には、巻末に、当時喧伝していたウィーン原典版に基づく
 ソナタ朱書き解説が載っているので、時々参照しております)

古いもので、入手困難かもしれないので
表紙と当該箇所を下記にアップしましたからご参照ください。

ただ、この当時、ウィーン原典版は出たばかり、新モーツァルト
全集版は未刊行の状況でしたから、それをふまえて
考えねばなりませんね。(今なら何というでしょう?)

因みに、ベーレンライター版新全集も初期に刊行されたものには、
その後の新発見などにより内容が古くなったという批判もありますが
(特に、リンツ、プラハ両交響曲の巻など)
ピアノ・ソナタ集の2巻本は、ヴォルフガング・プラートに
ヴォルフガング・レームという新全集主幹が、満を持して?
後期の85、86年に出版したものですから
現在 最も信頼できるものと考えてよいのではないでしょうか。
  (指使い指示はないけれど……)

なお、「ムジカノーヴァ」は、ブームの91年に
「モーツァルト特集号」が別冊として刊行されています。
通常号では、4月号がモーツァルト特集でした。
ピアノ曲の話題が網羅されていて便利です。
バックナンバーはないでしょうが、古書店などで
たまにみかけることもありますので、こちらも
上記Webの次頁に、表紙と目次を紹介しておきました。

 リリー・クラウスは、最晩年来日してN響と共演した時
 聴いたことがあります。(あまり覚えていない……)

    <メルマガに投稿分を修正したもの>

編集済

http://www.asahi-net.or.jp/~tk2k-fkc/musica8111.htm

 


整理しました。 投稿者:もうちゃ箱主人  投稿日: 5月 9日(日)23時09分16秒

 

ひろみ様 情報ありがとうございました。
見やすいように整理してみました。

 2003年12月に旅吉 さんという方が撮影した
 オーストリア風景ということですね。
 私も、ウィーンには5回ほど行きましたが、 
 父の病気もあり、もう5、6年行っていない。
  そんなわけで、大変なつかしく拝見しました。

http://www.namcopolo.com/photoinfo.php?id=8481
→マリア・テレジア広場

http://www.namcopolo.com/photoinfo.php?id=8482
→シュテファン寺院

http://www.namcopolo.com/photoinfo.php?id=8483
→シェーンブルン宮殿

http://www.namcopolo.com/photoinfo.php?id=8484
ベルベデーレ宮殿

http://www.namcopolo.com/photoinfo.php?id=8485
→市庁舎の前の屋台で売っていたパン

http://www.namcopolo.com/photoinfo.php?id=8486
→市庁舎ウィーンの市庁舎

http://www.namcopolo.com/photoinfo.php?id=8487
→王宮庭園のモーツアルト像

http://www.namcopolo.com/photoinfo.php?id=8488
→市立公園内のヨハン・シュトラウス像

http://www.namcopolo.com/photoinfo.php?id=8490
→オーストリアの国境

 


ウイーンって素敵な街ですね! 投稿者:ひろみ  投稿日: 5月 7日(金)22時54分47秒

 

ウイーンって素敵な街ですね!
ウイーンでの素敵な市内の写真を
namcopoloというオーストリアの写真投稿欄で見つけました。
皆さんもご覧になってください。
  ↓↓↓
http://www.namcopolo.com/photoinfo.php?id=8481
http://www.namcopolo.com/photoinfo.php?id=8482
http://www.namcopolo.com/photoinfo.php?id=8486
http://www.namcopolo.com/photoinfo.php?id=8483
http://www.namcopolo.com/photoinfo.php?id=8484

 

 


オット、笑わせられる「パン」ですね! 投稿者:ひろみ  投稿日: 5月 4日(火)04時22分44秒

 

オット、笑わせられる「パン」ですね!
ウイーンでの素敵なパンの写真を
namcopoloというオーストリアの写真投稿欄で見つけました。
皆さんもご覧になってください。
  ↓↓↓
http://www.namcopolo.com/photoinfo.php?id=8485
http://www.namcopolo.com/photoinfo.php?id=8488
http://www.namcopolo.com/photoinfo.php?id=8487
http://www.namcopolo.com/photoinfo.php?id=8490

 

 


Re:宮本武蔵   投稿者:もうちゃ箱主人  投稿日: 4月30日(金)10時44分54秒

 

こんな小噺 思い出しますね。

「小岩には墓がない、って知ってるかい?」

「どうしてだい?」

「恋ははかない、って言うだろ。
  こいわ はかない、小岩 墓ない……」

「!!」


だんだん、「もうちゃ寄席」になっちゃいそうでこわい (笑)
 


宮本武蔵 投稿者:ドン・アルフォンソ  投稿日: 4月29日(木)20時02分56秒

 

《宮本武蔵に子供がいたか?》 名回答ありがとうございます。

実は正解は 《むさしこがねい》(武蔵小金井=武蔵子がいねえ)なんですね。この方がバカバカしいでしょ。

肖像画は調査中(後世のもの)。「たのもー」と行くと、「どーれッ」というような顔をしております。

ニューヨーク・タイムズの現物をお送りしますので、住所をメールください。

 

 


Re:さるぢえクイズ  投稿者:もうちゃ箱主人  投稿日: 4月29日(木)17時28分0秒

 

アルフォンソ様 ご出題ありがとうございました。

《宮本武蔵に子供がいたか?》

→ これはすぐわかりましたよ〜。(笑)
   「男の子が2人」 でしょ。
   〜 おつうさん= ツーサン = two son


《どの肖像画が掲載されていたのでしょうか?》
→ う〜む…これは難しい???
 ・たのもーに似ている?=タノモーニ なんて画家いたか?
 ・ニューヨーク・タイムズだから、入浴中か? なんて……

すみません。もう1つヒント下さい!!

PS: お願い!
 ニューヨーク・タイムズの記事の、コピーか
 デジカメ写真をお送り頂けませんでしょうか。
  よろしくお願いします。 

 

 


さるぢえクイズ 投稿者:ドン・アルフォンソ  投稿日: 4月28日(水)09時08分23秒

 

4月26日のクイズはバカバカしくて面白かった。

そこでたのもー師匠に一問。

《宮本武蔵に子供がいたか?》

おつうさんとはどの程度の関係であったかということでもありますが、さて、お答えください。

ところでジュノームの記事が掲載されたニューヨーク・タイムズはオフィスにあったので保存してあります。Webの内容と同じですが、モーツァルトの肖像画がのっていました。何だかたのもー師匠の顔に見えました。さて、

《どの肖像画が掲載されていたのでしょうか?》


ジュノーム 3 投稿者:もうちゃ箱主人  投稿日: 4月26日(月)02時01分41秒

 

吉成先生にメールでお問い合わせしたところ
 さっそく折り返し、お返事を頂きました。
  それによると
 ローレンツ氏とは、直接面識ないが
 先月 同氏から先生宛に、タイムズの記事を添付したメールが
 来て、このことを知られた、そうです。
 (先生のWeb掲示板にも同旨書かれておりました。お騒がせしました) 

 


Michael Lorenz情報 1 投稿者:もうちゃ箱主人  投稿日: 4月17日(土)01時32分22秒

 

Michael Lorenz という名前
どこかで聞いたことがあると思ったら
先日フライシュテットラーの調べ物をした時

《MOZART JAHRBUCH 1998》 冒頭1-20頁に

" Mozarts Haftungserklaerung fuer Freystaedtler.
        −Eine Chronologie"
 〜なる論文を書いていたのが、この人だった。(内容は未読)

この本では、略歴が書かれていなかったが
冒頭論文にランクされたというのは、期待の星?
なのかしら??
 
今度 アンガミューラー編 Bibliographyを調べてみます。
 (なにか判明したらお知らせします。)


ジュノーム 2 投稿者:もうちゃ箱主人  投稿日: 4月11日(日)00時05分12秒

 

アルフォンソ様 驚かせてすみません。

3/15のタイムス 処分されてしまったのは
残念でした。
 向こうの新聞は厚いから保存しておくわけにはいかないの
 でしょうね。

>ザルツブルクに来たジュノーム嬢のために作曲したと
  一般には解説されている…

K音大の吉成先生(ワタシは面識なし)は、
こういった解説そのものが
ヴィゼワとサン・フォアが創作した《ジュノーム嬢》伝説に
ふりまわされた結果、としています。
(白水社版、書簡全集解説も同様)
ザルツブルクに来た、という物的証拠はまったく
残されていないのです。
ウィーンで注文したことがうかがえる、という今回発見資料が
どういう内容のものであるか、早く知りたいものです。

>パリからの手紙で「ジュノーム嬢もここに…」 …

これも同様で、つまり
モーツァルトもレオポルトも、
「ジュノム嬢 Mademoiselle Jeunehomme」という表現を一度も使っていない。
その表現こそ、
ヴィゼワとサン・フォアが創作したものだとしているのです。

詳しくはWEBで公開されている下記論文をご覧ください。

因みに、吉成先生は同Web上で、今回のローレンツの
研究によりこの問題は解決された、としています。
してみると、この記事以外に、なんぞ情報を入手されているのかしら?

 >in spring 2004, Dr. Michael Lorenz revealed
 that the recipient was Victoire Jenamy,
 daughter of french dance master,
 and the problem is now solved.

>その後 Michael Lorenz によってK.271の依頼者が
 舞踏家ノヴェールの娘 Victoire Jenamy だったことが
 発見され、問題は解決しました(2004年3月) 〜同Webより

-------------------------------------------
<後記>  4月26日
 吉成先生にメールでご質問したところ
 さっそく折り返し、お返事を頂きました。
  それによると
 ローレンツ氏とは、直接面識ないが
 先月 同氏から先生宛に、タイムズの記事を添付したメールが
 来て、このことを知られた、そうです。
 (先生のWeb掲示板にも書かれておりました。お騒がせしました) 
 

http://homepage3.nifty.com/jy/essays/mz_jeunehomme.htm


面目ない 投稿者:ドン・アルフォンソ  投稿日: 4月10日(土)20時53分18秒

 

ジュノームの大ニュース、掲示板で初めて知りました。ニューヨークにいて、ニューヨーク・タイムズを購読していて、実に面目ない。要するに第1面と経済記事は見るのですが、アート・セクションをちっとも見ていない。3月15日の新聞は既に廃棄ずみで、たのもー師匠のリンクで記事を読んだ次第で面目ない。

この記事の最後に1776年にウィーンでこのコンチェルトの作曲を依頼したとありますが、ザルツブルクに来たジュノーム嬢のために作曲したと一般には解説されているので、彼女はウィーンから作曲依頼して、それからザルツブルクに来たということでしょうか?

モーツァルトは、パリからの手紙で「ジュノーム嬢もここにいます」と書いていますから、彼女と会っていたのでしょうかね? それに、パリを出発する時、ジュノーム・コンチェルトを現金で売り渡すでしょうと書いていますから、手元に楽譜は持っていたわけで、パリでジュノーム嬢がこの曲を弾いたなどということがあったのでしょうか? たのもー師匠の大学院の研究課題になりそうですね。


大ニュース : 《ジュノーム》の正体がわかった!! 投稿者:もうちゃ箱主人  投稿日: 4月 9日(金)03時33分10秒

 

「I教授の家」では、バッハの大発見のニュースで沸き返っておりますが
当家も、モーツァルトのささやかな発見談でささやかに?
盛り上がりましょう。 (笑)

久々にカリスマ・モーツァルティアン森下さんの運営する
「モーツァルト・コン・グラツィア」を訪問したところ
驚くべき情報が、さりげなくアップされていた。

なぁんと、あのピアノ協奏曲第9番《ジュノーム協奏曲》の
謎のヒロイン、ジュノームさんの正体が突き止められた、
というのである。

ジュノームさんといえば
これまで、ザスラウの言葉を借りれば
 Was she a great artist ?  :彼女は偉大なピアニストだったのか
 Was she young and beautiful ? : 若く美人だったのか
 Nothing at all is known  ~    : 何もわからない

わからないだらけの、謎の女性だったのである。

さっそく、ニュース・ソースとして掲示されたNYT
ニューヨーク・タイムス 3月15日号記事をWEB検索したところ
LAWRENCE VAN GELDERという記者の署名入り記事で
おおよそ、次のようなことが書かれていた。 ↓
(第1行では、
 A Mozart mystery has been solved at last. 
  「ついに、モーツァルト・ミステリーの1つが解明された」
   〜と、高らかに述べている)

1)従来言われてきた「ジュノーム嬢」という言い方は
  「若者」という意味の「jeune homme」を曲解した
  ヴィゼワとサン=フォワの創作であった。 
 (このことは、吉成順氏が従来から主張されてきたことである)

2)この協奏曲を注文したのは、パリの有名な舞踏家で
 モーツァルトの親友の一人だったジャン・ジョルジュ・ノヴェール
 の娘の ヴィクトワール・ジュナミー Victoire Jenamy
 であった。(1776年にウィーンで注文したという)

3)このことを、発見したのは
 マイケル・ローレンツ博士 Michael Lorenzという音楽学者。
 彼は昨年設立されたウィーンの市立アルヒーフの調査で
 このことを記した紙片を発見したらしい。 (詳細は不詳)

4)この発見は、3月にウィーンで行われた
 サー・ロジャー・ノリントン指揮シュツッツガルト放送交響楽団
 とロバート・レヴィンのピアノによるコンサートの際に明らかにされた。
  
5)VAN GELDER記者 最後に曰く、
 Adieu Jeunehomme.
 Enter, for the first time, the "Jenamy" Concerto.
  さらば「ジュノーム」よ、
  そして こんにちは (or お入り、こちらへどうぞ)
   「《ジュナミー協奏曲》」! 

*今回の記事では、典拠について殆ど触れられておらず
ローレンツ博士による詳細な学会発表、論文発表が
待ち遠しい。
 

編集済

http://listproc.ucdavis.edu/archives/mlist/log0403/0007.html


調性論 投稿者:ドン・アルフォンソ  投稿日: 4月 9日(金)02時29分49秒

 

ト短調の調性論、非常に興味深く拝見しました。僕はマッテゾンの「調性格論」なるものを知らず、目の開かれる思いがしました。モーツァルトの調性の性格については、オカールが最初の本(対話形式のもの)で調性の性格について説明していますが、オカールはマッテゾンを知っていたのでしょうか?

モーツァルティアンに好きな曲を聴くと、同じ調性の曲を選ぶ人が多いような気がします。その人のモーツァルトに対する趣味が調性で示されるということでしょうか。僕はモーツァルトのアリアを聴くと、変ホ長調というのがモーツァルトにとって特別な調性だったような気がするのですが、これらの点について、大学院志望の学識ある、たのもー師匠のご意見をお聞きできれば幸いです。


> 40番シンフォニーは何故ト短調なのでしょうか。 投稿者:もうちゃ箱主人  投稿日: 4月 8日(木)21時54分46秒

 

あるメルマガでの投稿に対するレスとしてアップしたもの
-------------------------------------------

難しい質問なので、お答えになるかどうかわかりませんが一言。

ト短調に限らず、モーツァルトの短調を論じる時
音楽学者は、よく
バロック時代のドイツの音楽理論家,作曲家
ヨハン・マッテゾン(1681-1764)の調性格論
を引用して説明しているようです。 
Johann Matthesonは、
『Das neu-eroffnete orchestre 新設のオルケストラ』(1713)
に、おいて
すべての調には、それぞれ特有の性格があると述べたと
されています。  (後記 参照)

因みに、ト短調について次のように述べています。

> ト短調(移調されたドリア)は最も美しい調といってもよい。
これは、この調が、ニ短調に具わっているようなかなりの真面目さ
と活気のある愛らしさとを合わせ持っているばかりでなく、
さらに加えて、なみなみならぬ優美さと心地良さをも身に
つけていることによっている。
 このため、ト短調は情愛のこもったものにも元気づけるような
ものにも、憧れにも満足にも適する。
つまり、中庸な嘆きにもほどほどの喜びにもふさわしく、
まったく利用範囲の広い調なのである。
 キルヒャーはこの調について、
「端正で敬虔なうれしさを具えており、喜ばしいと同時に、
 真面目な躍動感に満ちている」 と評している。
  ……
原書は93年に復刻されているので、入手は容易と思いますが
邦訳はまだない、幸いなことに要旨と解説を次のサイトで読むことが
できます。(上記もそれからの引用)

モーツァルトが、果たしてこの説に同意していたかは、
議論あるところですが
当時最高の知識人であるレオポルトを通じ、趣旨を知っていたことは
疑いないものと考えられているようです。
 (遺品の蔵書中には含まれていなかった、と記憶している)

重要なことは、上記サイトで礒山教授が解説されているように
           * <  >内は、小生の付記
><この説が>
バロック時代の一般的見解であるかのように過大評価することは、
慎まなくてはなるまい。  …
 …後年の大著『完全なる楽長 Der Vollkommene Capellmeister』
(1739)においては、著作の総合的性格にもかかわらず、マッテゾンは
調性格輪を再びくりかえしていないし…
…<その>第1部第9章では、
「調の性格については、何も絶対的なことを言うことはできない。
なぜならば、どんな調もそれ自体では、その逆を作曲しえないほと
悲しかったり楽しかったりすることはできないからである。」
と <まるで調性格輪を否定しているかのごとく>述べている。
  …… ……
この説を金科玉条にしてモーツァルトの短調を論じる、
 ということは、控えたほうがよいように思います。

とりあえず、情報の1つとしてお知らせします。  以上
(あまり推敲していないので、引用・転載はご容赦下さい)

http://www.asahi-net.or.jp/~tx3t-isym/archive/tonarten.htm


Re:9000番ヒット 投稿者:もうちゃ箱主人  投稿日: 4月 5日(月)23時20分52秒

 

ドン・アルフォンソさん、お久しぶりです。

>切り番ではないようですが、9000番をヒットしました。
:いえいえ、8888番のご連絡がなかったので
 先週9000番に変更したところです。(笑)

>先日の「宗助さん」の考証は秀逸でありました。……
 師匠の考証は日本初の記念すべき考証であったわけです。

:また落語ネタでおほめ頂きましたが (笑)
 馬生師の言葉から思いついたようなものですから
 「日本初」は面映い、贔屓の引き倒しです。(^^;)
  (馬生師の何気ない一言を、長年忘れずにいたことは
   多少自慢できるとは思いますけど)

お会いして、記念品をお渡す日を楽しみにしてます。
これからもよろしくお願いします。
 


9000番ヒット 投稿者:ドン・アルフォンソ  投稿日: 4月 5日(月)06時47分35秒

 

切り番ではないようですが、9000番をヒットしました。

先日の「宗助さん」の考証は秀逸でありました。小生も安鶴の他の本や、手持ちレコード2枚の解説を見ましたが、宗助さんについて何も書かれていません。師匠の考証は日本初の記念すべき考証であったわけです。またまた師匠に脱帽。


バッハ初演の楽譜、80年ぶり日本で発見 投稿者:もうちゃ箱主人  投稿日: 4月 5日(月)01時45分56秒

 

今日(3日)は、どうしてもこの話題ですね。
われらがI教授が立役者でした。

NHKテレビでのインタビュー映像は
見逃しました。残念!(^^;)
  一部が下記で見られます、お早めに… ↓

今回の報道は、毎日新聞のスクープだったわけですが
夕刊対応を含めた各紙WEB報道を読み比べると、
肝心の聞きたいことが
もう1つ伝わってこない感じがしました。

即ち、
この「結婚カンタータBWV216」は有名な
「結婚カンタータ」とは違うということ。

我々 通常程度のバッハ・ファンが
「結婚カンタータ」と聞いて連想するのは
《悲しみの影よ、消え去れ》 というBWV202のものか
  (これが一番有名)
精々《おお、ほほえむ吉日、願ってもない佳節》BWV210
であり、今回のBWV216 《満ち足れるプライセの都よ》
 は、ちょっと浮かんでこない。
恥ずかしながら「結婚カンタータ」が3曲あるとは、
知らなかった。

このことに各紙、いづれも触れていない。
音楽に詳しいM紙のU津氏には、触れてほしかったと思うが。

………………………………………………………………
<先にアップした内容に一部誤りがありましたので
  削除修正して再掲載しました>
 

http://www3.nhk.or.jp/news/2004/04/03/k20040403000064.html

 


サンテグジュペリと新たな謎(3)  投稿者:もうちゃ箱主人  投稿日: 3月30日(火)00時56分23秒

 

………………………(続き)………………………………………

>サンテグジュペリ機は、ほぼ垂直に猛スピードでまっさかさまに
墜落、木っ端みじんになって飛び散ったとみられる。
 機はなぜ、このような墜落の仕方をしたのか−。
拾い集められた機体には、銃撃を受けた痕跡がないことも分かった。
戦闘で撃墜されたわけでもないようだ。
となると、墜落の原因としては何らかの故障、作家の体調不良、
酸素不足、意識不明などが考えられる。
 
 そして……
>当時、作家は極度に悲観的になっていたことが知られており、
調査団は 自 殺 の可能性も否定できないとしている。

こうして
>新たな「謎」が、生まれた。

なにやら、ポーランド・クラクフのモーツァルトの自筆譜を
めぐる騒動を彷彿とさせる。
 


サンテグジュペリと新たな謎(2)  投稿者:もうちゃ箱主人  投稿日: 3月30日(火)00時55分43秒

 

………………………(続き)………………………………………

>調査再開は、東方の港町シオタの湾内に沈んでいた
別のP−38ライトニング機がきっかけになった。
これらは一九四四年一月、ドイツ軍に撃墜されたアメリカ
空軍機と分かった。
 これを知った操縦士、ジェイムズ・ライリー少尉=当時(二〇)=
の未亡人、ジーン・ライリーさん(七八)が、昨年五月に現地の
海を訪れ、赤いバラ一輪をささげた。
シオタ町は、アメリカのパイロットとその戦争花嫁に敬意を表して
大々的な式典を行った。
 「十八で恋に落ち、十九で花嫁になり、二十で未亡人になった」
 この物語をフランスやアメリカの新聞は、大きく報じた。
イラクをめぐって対立していた米仏が、共に戦った大戦の記憶になごんだ。
 フランス文化省が昨年十一月に、引き揚げ調査許可をだしたのは
これと無関係ではない。

なにやら、米国でも名高い作家の捜索ということが、
米仏関係の緊張緩和という政争の具になった感がある。

そして再開された調査により
ついにマルセイユ沖において、製造番号「2734」を刻んだ機体の破片が
発見されたという。

>行方不明60年−。世界中をやきもきさせてきた“ミステリー大賞男”
の安息の地が、ついにつきとめられた。

それだけでなく、これらの分析で驚くべき事実が明らかになった。

……………………(続く)…………………………………………
 


サンテグジュペリと新たな謎(1) 投稿者:もうちゃ箱主人  投稿日: 3月30日(火)00時40分37秒

 

『星の王子さま』などの作品で知られる操縦士兼作家
サンテグジュペリは、1944年に偵察飛行中、
マルセイユ南東のカランク沖で消息を絶ったまま
消息不明とされてきたが、
墜落した機体が60年ぶりに確認されたそうです。
地中海深く沈んだ機体の製造番号が確認されるまでの
さまざまなドラマについて、産経新聞が
同紙元記者でジャーナリストの横山三四郎氏の筆で伝えています。

ことは、1998年9月1隻のトロール船の網に
海水のため、真っ黒に変色した腕輪がかかったことに始まる。
その銀製らしいプレート状の板に
 「ANTOINE DE SAINT−EXUPERY」
とあったのだ。

ところが、引き揚げ調査は、一息には始まらなかった。
二〇〇〇年五月。
 文化省水中海底考古学調査局が、いよいよ本格的な
引き揚げに乗り出そうとした矢先、
パリの首相府は調査停止を命じる。
 「このような調査を行えば、遺族の要請で
沈没しているほかの飛行機まで引き揚げ
なければならなくなる」。

頓挫したこの調査は
意外な事件を機に復活する。
キーワードはイラク戦争である。

………………………(続く)………………………………………

http://www.sankei.co.jp/news/040327/bun050.htm


Re:今まで気付きませんでした・・・  投稿者:もうちゃ箱主人  投稿日: 3月28日(日)02時10分42秒

 

ダヴィ・ペニ様 お久し振りです!


>なっなっなっなぜだぁー!!!

:歌が問題なのか?  
  写真が問題なのか??(笑)

このあと、どう大変だったんでしょうね!
 ドキドキ…  乞う 続編!!


宗助(惣介)さん、WHO? 投稿者:もうちゃ箱主人  投稿日: 3月28日(日)02時03分54秒

 

厳冬の噺にも、いろいろあるが、私の好きなのは、『二番煎じ』である。
登場人物のなかでも、宗助さん(惣介さん)。
バイプレーヤーの中でも飛び切りの存在と思う。
安藤鶴夫は名著『落語国紳士録』に何故、とりあげなかったのであろう。
解せない話である。
さて、この宗助さんには、いくつかの謎がある。
(惣介、庄助等諸説あるがここでは、宗助ということで進める)

1)月番に雑用を言いつけられ、いやな顔もせず、それをこなしている。
2)大店の旦那衆は、「伊勢屋さん等」等、名前でなく屋号で呼ばれているのに
   なぜか「宗助さん」と名前で呼ばれている。
3)小店でも、たとえば小間物屋等の主人であれば、
  「小間物屋の宗助さん」、と呼ばれるはず。
  番頭なら、やはり OO屋の番頭さん、と呼ばれるのでは…。
4)月番から、役人に都合の悪いことがらについて、
 「それは、その宗助さんが…」と罪をなすりつけられる。
5)しかし、それに対しては、
 「およしよ、俺の名前を呼ぶのは!」と対等の口で反論することから
 ただの使用人ではないことが、うかがえる。

昔、生前の馬生(先代 金原亭馬生師)がNHKTV出演の際、
「お店(たな)の主人だが、婿養子さんではないか」
と語っていたのを覚えている。
それを敷衍すると、
大店ではなく中くらいの店の養子、それも番頭上がり、
先代は隠居ながらも、かくしゃくとしていて、まだ肩身は狭い。
お店は呉服屋・材木屋等のいわゆる花形業種でなく
小店、たとえば小間物屋か絵草子屋等ではないかと
考えるのだが、如何なものであろう。
 


今まで気付きませんでした・・・ 投稿者:ダヴィデペニテンテ  投稿日: 3月27日(土)21時32分22秒

 

> お仲間が歌っていらしたのは、
> あの《TOTOべんきのうた》なのでは?? (^^;)

なっなっなっなぜだぁー!!!
どうしてこんな写真がぁ・・・

私ったらこの後大変だったんです・・・・
(宇能鴻一郎風・・・)


続:冬に聴く《冬の旅》 投稿者:もうちゃ箱主人  投稿日: 3月20日(土)00時38分11秒

 

〜のはずが、今日も暖かくて
 冬の気がしないなぁ!

それはともかく
予想以上の名演と思えました。

最初、舞台上に譜面台を見た時は、オヤオヤと思った。
《冬の旅》に限らず、暗譜でないリート・リサイタル
 なんて 聴いたことがないゾ!
でも、歌が進むに連れ、むしろ緊張感が薄れず
危なっかしい記憶に頼って、フラフラするような演奏会
よりは、よほどいい結果となったような気がした。
 (○○さんのことじゃないですよ… (^^;))
そうそう、ブーレーズだって暗譜じゃないんだから(笑)

肝心の中味だが
速目のテンポを中心とはするが、随所で緩急自在の
テンポを取り入れた心にくいまでの名人芸!
(でも、小賢しさは全く感じない)
また、若い頃のフィッシャー・ディスカウを彷彿と
させるような「語り」、
あるいは現代音楽の、「シュプレッヒェン・シュテルメ」
のような表現が実に決まっていた。

妙な言い方だが、開始直後彼女の声が、
カウンター・テナーや男性ソプラニストのような
人工的なファルセットのように聴こえたものだ。
こんなところが、シェーファーの「怪しい」魅力
なのかもしれない。
  いずれ、また詳しく論じたい。
こんな演奏にピタリと合わせられるピアニストも
達者なものだ、と思った。
(会場で、T辺氏にお会いした)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
クリスティーネ・シェーファー リートの夕べ
     (東京オペラシティ)
《冬の旅》全曲 
  (ピアノ伴奏 エリック・シュナイダー)
 


幻の≪ジュノーム協奏曲≫新校訂版 顛末 投稿者:もうちゃ箱主人  投稿日: 3月18日(木)01時29分19秒

 

今日 Webで楽譜検索していて
 すわ ジュノーム協奏曲の新校訂版登場かと
 一瞬色めき立ちました。??

なにしろ、版元がBreitkopf & Hartelで、2001年の出版
編者が、若手モーツァルト研究のエース
Cliff Eisen それに Robert D.Levin と来れば
待望の新校訂版と思っても不思議ありませんよね!?

ご承知の向き あるかもしれませんが、
新モーツァルト全集のジュノーム協奏曲の巻は
1975年の出版なので、クラクフ自筆譜資料の参照ができず、
L・モーツァルトによるザルツブルク筆写譜を元に編纂したので
80年代以降、クラクフ資料の利用が可能になったのを受け
全面改訂版の出版が待たれているものですから。

さてその正体は……
 残念、 2台ピアノ編曲版 [Ausgabe fur zwei Klaviere]
   のようですね。(^^;)  ↓参照

これが新校訂版であれば
いち早い内容紹介を試みようか、とか
うまくいけば、論文ネタになるかなぁ!など思ったりしたんだが! 
 う〜む… 、甘 か っ た…… (笑)

…………………………………………………
Konzert fur Klavier und Orchester,
Es-dur, KV 271 "Jeunehomme"
− Breitkopf & Hartel, c2001. − 1 score(103 p.)  

  Wolfgang Amadeus Mozart
  ; herausgegeben von Cliff Eisen, Robert D.Levin
  ; Klavierauszug von Walter Heinz Bernstein,
   unter Mitwirkung von Robert D. Levin
  ; [Ausgabe fur zwei Klaviere]
 
  著作責任 Mozart, Wolfgang Amadeus
    arr.    Eisen, Cliff, 1952-
      Levin, Robert D. Bernstein, Walter-Heinz
  件名 Concertos (Piano)−2-piano scores
 


冬に聴く≪冬の旅≫ 投稿者:もうちゃ箱主人  投稿日: 3月 9日(火)02時23分42秒

 

昨年のたのくら I教授による
 「初夏に聴く≪冬の旅≫」 の回は
 残念欠席しました。(^^;)

さて、今月 いくつか≪冬の旅≫の演奏会があります。

  3月 7日(日) 岡村喬生  
  3月19日(金) クリステーネ・シェーファー 
  3月21日(日) ボストリッジ (伴奏がなんと内田光子!) 

皆様はどれに?
(私は、シェーファーに行きます)
 


ベルリオーズ異聞 投稿者:もうちゃ箱主人  投稿日: 3月 1日(月)01時26分13秒

 

競走馬の名前というのは、なにかと面白いので
時々、出馬表をみてます。
今日の阪神競馬( 2月 29日) なにわステークス
(サラ系4歳以上 1200m ダート)に
出走していたおウマさんの名前がなんと…

ベルリオーズ !

 牡の4歳馬で542kgというから平均より少し大き目くらい
 賞金獲得額が 4500万円というから中堅以下のランク。
  (注:話題の《ハルウララ》とは比較にならないが…)
 でも、この日 7番人気ながら安藤勝己(アンカツ)という
 関西売れっ子騎手が騎乗したくらいだから、そこそこ期待は
 されていたんでしょう。   (結果は、4着)

まあ、そういうことは、おいといて… (笑)
ワタシの言いたいのはですね。
  心配性のワタシとしてはですね。 (← くどい!)

モーツァルト ! なんて名前のウマが
 登場しないか、心配だあ!?  ということです。。。。。

(過去に、《パリアッチ》とか《○○タンホイザ》というのがいたり
 名ダンサー名の《ニジンスキー》は英国三冠馬だったし、
 目下 《ローエングリン》が現役で頑張っているが、
 作曲家名の馬は知らなかった。)

つまらない話題ですみません (^^;)
 さあ、こんなことしてないで勉強、勉強!!

PS:そういえば、中山記念に《カオリジョバンニ》
   なんてウマが出てましたよ、中悪魔さん!
           (← しつこい!)

*馬名の基準については ↓ 参照
 

http://www.jra.go.jp/nyumon/nazenani/qanda/qanda01.html


おそるべきマタイ少年 投稿者:もうちゃ箱主人  投稿日: 2月26日(木)21時39分32秒

 

月曜日に行った 藝大バッハカンタータクラブ定期演奏会
≪ヨハネ受難曲≫ (小林道夫氏 指揮)

そのプログラムに、今回の演奏委員長である
鈴木優人という学部生(作曲科 4年)が書いているのを読んで
ビックリした。
な、なんと……
 小学校6年!の夏休み自由研究に≪マタイ受難曲≫を選んだと
 いう。

>CDをかきあつめて聴き比べをし、バッハの生い立ちや受難曲の歌詞
 成立年代研究のドラマなど、いろいろな本を読んでそのころの自分
 なりにまとめました…… バッハの受難曲との最初の出会いです。
  それからというもの、マタイのCDで目覚めるようになり、
 食事中も、勉強中も、寝る前も聴いている……
     というマタイ病に2か月ほど罹りました。
  そうして全て暗譜ししてしまった頃、今度は
 ≪ヨハネ受難曲≫にとりつかれました。……
      <後略>

う〜む…、小学6年にして
  マタイ受難曲に目覚めたとは!!
    おそるべきマタイ少年!!

この少年が長じて(笑)、藝大に進学したわけで……
現在 ピアノ、チェンバロ、オルガンを
やられていて
 4月のさいたま芸術劇場でのBCJ マタイ受難曲公演では
 [Org]を担当するとか……
  たいしたものです。 \(^o^)/
 
この青年(!)、来月のリサイタル↓では≪ゴルトベルク変奏曲≫
 に挑戦するとのことで これは聴き逃せませんね。
 若い才能の開花に立ち会いたいものです。
 

http://ip.tosp.co.jp/i.asp?I=eugenes&MD=


そういえば… 投稿者:もうちゃ箱主人  投稿日: 2月24日(火)11時58分54秒

 

ダヴィデヒデさま、こんにちは
   お久し振りです。

そういえば、
 ↓で、お仲間が歌っていらしたのは、
あの《TOTOべんきのうた》なのでは?? (^^;)

>2003年12月27日 忘年会 於 T先生宅
(女性芸 〜非常にノリノリでした..でっかいう○ち...♪ 〜)
http://www.ensemble14.org/photos2.html


私・・・ 投稿者:ダヴィデペニテンテ  投稿日: 2月23日(月)15時13分17秒

 

同内容のカノンを20年程前に男声三人で駒場エミナースで歌いました。
砂川稔先生もご一緒だったように思うのですが・・・・

曲名は忘れましたが、カノンを多く取り上げていた覚えがあるのですが・・・


「俺のケツをなめろ」 補遺 投稿者:もうちゃ箱主人  投稿日: 2月20日(金)14時40分35秒

 

前メールで、ちょっと言葉が足りませんでしたが、
Lech mich im Arshは、
「俺のケツをなめろ」という 字義そのものより

 「くそくらえ!」 (小学館独和大辞典)
 「消えうせろ!」 (クラウン独和辞典)
 「こん畜生」 (海老澤先生 訳)

という意味のスラングですから
スカトロジーというより、晩年のカノン同様の
しゃれ、ふざけ とと解釈したほうがよいと思います。

19世紀後半編集された旧全集は、スカトロジーというより
スラングを忌避して歌詞の替え歌を掲載したと考えられます。

以上 無粋なようですが、付け加えます。
 


モーツァルトとトリビア! 投稿者:もうちゃ箱主人  投稿日: 2月20日(金)01時47分23秒

 

昨日の「トリビアの泉」をご覧になられた方も
多いと思います。

4番目のトリビアとして登場したのは
「モーツァルトは、『俺のケツをなめろ』、という曲を書いた」
というもの。(^^;)
 妙齢のお嬢さんたちが歌わされてましたね。
 因みに結果は、81ヘェ〜でした。(笑)

曲は、六声のカノン K231 
  「俺のケツをなめろ」 Lech mich im Arsh
    (「愉快に暮らしましょう」 Lass froh uns sein)

この曲には、非常に謎が多い。
旧全集では、おそらく編集者により別な歌詞にさしかえられている。
自筆譜がないため、冒頭部分以外の原詞の歌詞の信憑性に
乏しいとして、新全集では冒頭のみを収録、以降は旧全集の歌詞を
掲載しています。

なお、ほぼ同じ内容の歌詞を持つ
K233、そして K234はヴォルフガング・プラートの研究により
偽作(他人の作)であることが判明しています。

(この日の放映には2箇所の誤り乃至 疑問点が……
 「国立音楽大学」は、「コクリツ」ではなくて「クニタチ」
 歌詞をモーツァルトが作詞したというのは、確認されていない)
 


(無題) 投稿者:モツナベ  投稿日: 2月18日(水)13時37分26秒

 

ご丁寧なご返答ありがとうございました。モツナベです。
早速セルのCD聴いてみました。弦のきらびやかさが印象的な演奏でした。
また、F地さんのホームページからリンクしているモーツアルティアンの会長さ
ん、フェラインの管理人さんからもご丁寧なご返答をいただき感謝しております。
 


感想 『モーツァルトのドン・ジョヴァンニ』2 投稿者:もうちゃ箱主人  投稿日: 2月17日(火)23時44分27秒

 

……………………………(続く)…………………………………

カサノヴァの「回想録」に描かれたモーツァルトとの出会いという
小さなエピソードに着目したアイデアの非凡さに目を見晴らされます。
カサノヴァとモーツァルトの出会いしついて著者は、「あとがき」で
このように述べています。
 >カサノヴァがこの作品(歌劇)の創作に力を貸そうと
  したのは確かであり、彼が勤めていた図書館で死後見つかった
  書類の中から、第2幕の6重唱のリブレット数頁分が発見されて
  いる。

果たして、メリケのような歴史に残る傑作であるかは、
まだ確信が持てませんが
優秀な映像作家により映画化されたら、さぞや素晴らしかろう!!
 と、期待せずにはおられません。

………………………………………………………………
『モーツァルトのドン・ジョヴァンニ』
著:アンソニー・ルーデル 訳:田中 樹里
 新潮社 2003年 09月 定価:本体2200円(税別)
……………………………………………………


感想 『モーツァルトのドン・ジョヴァンニ』 投稿者:もうちゃ箱主人  投稿日: 2月17日(火)23時39分2秒

 

歌劇≪ドン・ジョバンニ≫をめぐる物語としては、
メリケの『旅の日のモーツァルト』が有名ですが、
この作品↑もまた
オペラの初演に立ち会うためプラハへ赴いた
モーツァルト夫妻が直面した彼らと
ダ・ポンテ、カサノヴァ、ドウシェク夫妻などの間に
繰り広げられる人間模様を描いたフィクションです。

作曲の大詰め段階でのスランプに対するカサノヴァの助言と、
モーツァルトのツェルリーナ役の歌手への浮気心が原因で
ギクシャクした夫婦の危機を、
カサノヴァがその機転により、
あたかも≪フィガロの結婚≫フィナーレさながら感動的に
解決する模様を見事なエンターティメント、読み物に
まとめています。

印象的だったのは
 >(大成功に終わった初演後、別れを前にしてカサノヴァが
     ダ・ポンテに告げるセリフ)
 「ひとつ約束してくれ。……
  もし、もう一度モーツァルトのために脚本を書く機会があったら
  年長の俗な男を登場させてくれないか。他の連中に女性のことや
  愛について教えてやるような男を」
そう
次回作≪コシ・ファン・トゥッテ≫=「恋人たちの学校」の
名伯楽ドン・アルフォンソのモデルがここにあった!
というものです。
モーツァルトオペラのファンにはこたえられない、一節ですね。
 (もちろん著者の創作によるものですが)
………………………  (続く)…………………………………


Re:江戸言葉について 投稿者:もうちゃ箱主人  投稿日: 2月16日(月)00時24分10秒

 

fortuna様 ご投稿ありがとうございました。

次回はモーツァルト物で、おほめにあずかれますよう
精進してまいりますので、(笑)
これからもご贔屓によろしくお願いします。  


江戸言葉について 投稿者:fortuna  投稿日: 2月15日(日)18時35分43秒


2月10日の掲示板 岸谷氏の記事
”江戸言葉について”興味深く拝見しました。

日本橋大通りの商家出身(生粋の江戸っ子なのだそうです)
が自慢の父親と、山の手の士族の出が自慢の母親が、いつも
この江戸言葉について話していました。
2人ともあのようなぞんざいな言葉は職人が使う言葉で、
我々は使わないと言っていました。
もう30余年も前のお話です。

おもちゃ箱のふたを開けると、モーツアルトだけでなく
いろいろなものが飛び出して来ますね。不思議ですね。

もうちゃ箱主人の獅子奮迅の読者サービスも嬉しい限りです。
(例 4人のタレントの実名報道その他)
毎日PCの前で感心したり、大笑いしたり・・・

ではまた 毎日お訪ねします。頑張ってください!

               FORTUNA事川口ひろ子

 


桂文治師匠のこと 3 投稿者:もうちゃ箱主人  投稿日: 2月10日(火)02時18分16秒

 

…………………………(続き)……………………………………
>「師匠、師匠の江戸言葉は幕末から明治期の下町職人言葉で、
 時代状況からすれば当時の江戸には全国から人が集まってきていて、
 もっといろんな言葉があったはずですよ」と逆らうと
「いいんだよ、アタシのが本物の江戸の言葉なんだよ」と
頑として譲らなかった。高座でも、日本語の乱れを嘆き続けた。
一方で、女性にはめっぽう優しかった。
猫なで声と言ってもいいほど甘かった。
ギョロ目の愛きょうが一番発揮される時だった。
一徹な、それこそ職人気質の噺家さんが、
  また1人逝ってしまったなぁ……と、切実に思う。
また、あのくりくりした目で叱られたいなぁと、胸が熱くなる。

 「源平盛衰記」や「堀の内」「道具屋」など近年は
古典一筋だったが、昔は父である初代柳家蝠丸
(当代は二代目で文治さんの愛弟子)の作った
「ラブレター」なんていう新作もやっていた。
総体としては爆笑の江戸前古典の大看板だったと言えるだろう。
8人の直弟子すべての昇進などの祝い事の文と絵は南画の達人と
しても知られていただけあって、すべて文治さん自らが書き、
描いてやったほど。
通夜も葬儀も終えて、アッという間に昔気質の懐かしい噺家さんに
なってしまったところが、いかにも文治さんらしい。合掌。
 (岸谷 祥)   <禁転載>


桂文治師匠のこと 2 投稿者:もうちゃ箱主人  投稿日: 2月10日(火)02時16分51秒

 

…………………………(続き)……………………………………
> 30数年前、寄席の取材を始めたころ、「高座」を“こうざ”と
平板に発音して叱られた。
「“こ”にアクセントを置くんだよぉ!」戦後教育を受けたボクらは、
“平らに”発音するよう教えられたから、
平坦に習いましたというと、
「江戸っ子はアタマにアクセントを置くんだよぉ!」と口をとんがらせて、
ギョロリと目をむいた……。
 瞬間浮かんだ思い出だった。

江戸前に徹し、パンツも1枚も持っていなかった。
越中フンドシで生涯を通し、家を出る時から着物姿だった。
高座では、夏の絽の着物以外は常に黒紋付きを貫いた。
師匠だった初代の桂小文治が非常に厳しいというか、
やかましい師匠で、弟子も初代小文治他界の数年後から
引き受け始めたほど律儀だった。
(岸谷 祥)   <禁転載>
………………………(続く)………………………………………


桂文治師匠のこと 投稿者:もうちゃ箱主人  投稿日: 2月10日(火)02時09分4秒

 

あまり読む機会がないと思うので
メルマガ 寄席・スポニチ亭の記事をご紹介しましょう
     
-----------------------------------------------
> ☆十代目桂文治さんはお茶目な人だった…、
そして一徹な江戸前を貫いた噺家だった――。

 十代目桂文治さんが落語芸術協会の会長を勇退、
桂歌丸に次期会長を禅譲することになって、
その任期最後の1月31日に急逝した。
風邪で発熱と聞いていたから驚いた。
14日が誕生日で、15日に弟子たちが集まって“誕生会”。
少しだるいと言っていた。
熱も出始めていたのだが、16日には浅草演芸ホールの高座を務め
さらに内幸町・イイノホールでのNHK「東京落語会」では「長短」
を熱演して爆笑を取った。

 そして翌17日に福島県へ出向き「郡山寄席」で「親子酒」の一席。
かなり高熱だったが、前から予定していた現地でリハビリ中の俗曲の
ベテラン・桧山さくら姐さんを見舞ったという。
18日から休席。
19日に渋谷区富ケ谷の富ケ谷クリニックで診療を受け肺炎の疑いが持たれ、
翌日、同区内の内藤病院に転院。
CTスキャナーなどにかかり、22日に河田町の東京女子医大付属病院
に転院。精密検査の結果急性骨髄性白血病と診断された。

 本当にアッという間の急変だった。
急性腎不全と肺炎を併発して他界したのが31日午後5時17分。
その2時間後に、中央棟14階の病室に駆けつけた。
眠るような、穏やかな顔だった。
 (岸谷 祥)        <禁転載>
………………………(続く)……………………


Re:モーツアルトsym35聴き比べ 投稿者:もうちゃ箱主人  投稿日: 2月 6日(金)00時43分33秒

 

(リンツ交響曲の項 一部修正しました:2/12)

モツナベさん、こんにちは。
  Hoさんでしょ? (^^;) 
  お久しぶり ご投稿ありがとうございます。

>今年夏にコンサートでモーツアルト交響曲第35番ハフナーをやります。
: 最近は演奏方にまわったんですね。うらやましい……

>もしお勧めのものがあったら教えて……
: ワタシが、この曲にはまったのは、セル=クリーブランド管弦楽団の
  LPです。したがってこれが刷り込み。
  クリーブランドは本当にうまいし、セルも一部に言われるほど、
  無機質な指揮ではない。大管弦楽団によるモーツァルトとしては
  一時代を画した模範的な演奏ではないか、と思うのですが。
  (たしか、第一楽章でモーツァルトが削除したはずのリピートを
    敢然と行っているのもセルらしい)
   最近の録音では、サー・チャールズ・マッケラス指揮プラハ室内
  管弦楽団のものを好んで聴いてます。(新全集使用?早いテンポ)

 ここ数日は、必要があって、リンツ交響曲を、新旧全集と
最新のペータース版の3つの譜面と首っ引きで聴いていますが、
ペータース版(クリフ・アイゼン校訂)は、
ザルツブルク写譜稿に多くを依拠するもので
基本的には新全集に近いようですが
アクセントやスラーなどで独自色を打ち出しています。

ハフナーについては、まだ新全集以降の校訂版出版がないようなので
(HCR・ランドン監修版があるが、これは実用譜というより研究書のよう?)
譜面は大きく分けて旧全集との2種ですが、今回オケではどちらを使ってますか?

ハフナーは新全集刊行が比較的遅いほうなので(71年)
多くのオケや録音は、まだ旧全集乃至それに準拠のオイレンブルク版等による
ものが多いと思います。一部は新全集を参照した折衷版とか……
今日 手許の旧全集版(ドーバー版)と新全集版とを比較してみたのですが
相当の違いがある。出だしの拍子からして、旧全集の4/4が、
新全集ではアラ・ブレーヴェ(2/2)になっている等……
CDでの演奏の違いも版の違いによる面が多いと思います。
 (もちろん先述のように、新全集絶対ということではないし……)
「奏者の立場で」 一度 両者を対照してみるのも面白いと思いますよ。
(この文章 
 あまり推敲していないので、あとで訂正することがあるやもしれません)

 


モーツアルトsym35聴き比べ 投稿者:モツナベ  投稿日: 2月 4日(水)11時00分48秒

 

多摩市民塾でお世話になりました。自分は昨年夏から八王子シティーオーケストラというアマオケに入り、しょぼい第二バイオリンをやっています。今年夏にコンサートでモーツアルト交響曲第35番ハフナーをやります。そこで、いろいろとハフナーのCDを聞き比べてみたところ、今聴いた限りで良いなと思った順にあげてみます。奏者の立場として。
1、ベーム・ベルリンフィル(やはりベルリンフィルはダントツに上手い。)
2、ヨッフム・バンベルク交響楽団(テンポがゆったりで、第二バイオリンの音もはっきり聞こえる。)
3、バーンスタイン・ウイーンフィル(これぞウイーンフィルの音。美しいがまねしずらい。)
4、ガーディナー・イギリスバロック管(古楽器演奏で速すぎて自分には参考にならない)
5、クルト・ザイテルリンク・ドレスデン これ以外で未聴ですが、気になるのは、曲の意味をディホルメするアーノンクール、構造主義者ヴァント・クレンペラー、(つまらないかもしれないが)それでもやはり美しいカラヤン・ムーティー・レヴァイン、勉強家(やはりつまらないかもしれないが)アバド。もしお勧めのものがあったら教えてください。
またオケ入団も募集中。特に弦。はじめたばかりでも大丈夫です。

 


Re:LPレコード愛好会 投稿者:もうちゃ箱主人  投稿日: 1月31日(土)02時14分30秒

 

アルフォンソ様 
 先日は変わらずお元気な姿を拝見し何よりでした。

さてご紹介のサイト↓ での 「いまい」様のご投稿ですが
文楽の『文七元結』……????
発言に躓いて、さてどうしよう、と思案しているうち
レスのタイミングを失ってしまいました。

結局、本人から 圓生 のマチガイだった、とのことで
納得したわけですが…… う〜む…

もう1つ
「文楽―ハイフェッツ、志ん生―エルマン、圓生―オイストラッフ」論ですね。
う〜む… ハイフェッツはともかく、エルマンとなると
 これもちょっと守備範囲を超えるなあ (笑)

今回は、ケン(見送り)しておきましょう。
 お許しくだされ。
 

http://www.geocities.co.jp/MusicHall/9903/geobook.html

 


LPレコード愛好会 投稿者:ドン・アルフォンソ  投稿日: 1月25日(日)20時12分54秒

 

東京では大変お世話になりました。志ん朝のビデオ、志ん生のCDをいただきニコニコして雪のグレン・ロックに帰ってきました。

さて、たのもー師匠出番ですよ!

小生の別宅「LPレコード愛好会」の掲示板にヴァイオリン奏者を落語家に例える秀逸の書き込みがありました。是非コメントをお願いします。


速報!落語芸術協会の新会長に桂歌丸 投稿者:もうちゃ箱主人  投稿日: 1月23日(金)01時56分47秒

 

かねての噂通り
落語芸術協会の新会長に桂歌丸師匠が決まったそうです。

新聞各紙によると……
>落語芸術協会は22日、都内で理事会を開き、桂文治会長(80)の勇退を受けて、
副会長の桂歌丸師(67)の会長昇格を決めた。

以上 お伝えします (笑)


Re: 頌春  投稿者:もうちゃ箱主人  投稿日: 1月 8日(木)23時02分23秒

すみません。アルフォンソ師匠 超亀レスになってしまいました。

西脇の名が出ると、簡単に書けなくなってしまい…… (^^;)

「雨」は私も好きな詩です。
筑摩書房版の高校教科書で初めてこの詩に触れた時、
「『青銅』は『ブロンズ』と読むべきではないのか?
 『黄金』も『キン』と読んではいけないか? 」
  (そうすれば前後で、韻をふみますからね)
と、教師に質問して、うるさがられたことがあります (笑)

この詩には、(前にも書きましたかしら?)
戦後まもなく出版された、東京書房版「あむばるわりあ」に
装いを変えて登場した改作版があります。
世評は(多くの音楽作品同様)初版を支持する声が圧倒的ですが
改作版の「艶かしさ」には、独特の魅力があります。
 (ご希望あれば、アップしませう (笑))

おっと、また長くなりそう
 今年もよろしくお願いします。
 新年会でお会いするのを楽しみにしております。


Re: ご挨拶  投稿者:もうちゃ箱主人  投稿日: 1月 8日(木)15時10分45秒

竹内さま  
  ご投稿ありがとうございました。

こちらこそ、今年もよろしくお願いします。
 一度東京のほうにもご連絡したいので
 個人メアド(TOPページ真下)にも<本文なしでTEST>として
 メールください。
  よろしくお願いします。


(以上は、新着順91番目から99番目までの記事です。これ以下の記事はありません。)

 


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