2003年 4月の 日録 (1) 4/ 1- 4/10
2003/04/01(Tue) 新入社員 諸君!
毎年 4月1日の全国紙からこのCMコピーが、みられなくなって
何年たつのだろう?
小説新潮4月号が山口 瞳特集を組んでいる
<詳しくは、後日掲示板に>
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ついに復活した「礼儀作法」の師匠
小説新潮編集長 江木裕計
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没後七年を経た昨年から、「礼儀作法入門」が静かなベストセラーとなり、
混迷する社会を生き抜く指南役として、再びその名前を耳にする機会が増えました。
なぜいま、山口瞳なのか――
答えは今月の特集「山口瞳再入門」にあります。
「男性自身」でおなじみの、国立の行きつけの店を再訪するグラビアに始まって、伊集院静氏選の
名物広告「新入社員諸君!」傑作集、担当編集者による爆笑座談会、
単行本未収録エッセイなどなど。
全集「山口瞳大全」の版元ならではの充実度ですが、
登場するのは生前の氏を知る熟年世代だけではありません。
川上弘美、坪内祐三、重松清、ミュージシャンの甲斐よしひろ、将棋の先崎学、映画監督の森田
芳光といった若き「ヒトミスト」たちが、いずれ劣らぬ熱烈ファンぶりを、
それぞれのスタイルで表現しています。
世代を超えて支持される「根本思想」を、もう一度噛み締めてみませんか。
http://www.shinchosha.co.jp/shoushin/index.html
目次:
〈特集〉山口瞳再入門――「礼儀作法」の師匠
没後七年、ついに時代が再登板させた
「偉大なる常識人」
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毎春、日本の新サラリーマンを励まし続けた
名物広告を精選復刻
「新入社員諸君!」傑作集 選・解説 伊集院静
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担当編集者座談会
盃をもらった6人が語る「先生の素顔」
われら山口組新潮支部
*司会進行・重松 清 パラオ・臥煙・スバル・都鳥・フミヤ・UK
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特別寄稿
◆坪内祐三/平成ヒトミズム宣言
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山口瞳単行本未収録エッセイ発掘
「サントリーの時代」/「親友・梶山季之」/ 「庭の眺め」
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グラビア総特集
国立「行きつけの店」再訪
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各界のファンによるラブレター
川上弘美・甲斐よしひろ・先崎 学・森田芳光
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2003/04/02(Wed) サルの毛を抜くと…
何になるのか?? ≪Y編集手帳≫を……
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4月1日付・編集手帳
明治期の経済学者で帝大教授を務めた和田垣謙三はユーモアを愛した人だった。
「手っ取り早くカネをつくる方法は」と学生に聞かれ、答えている。
「サルの毛を抜け」…
◆いくら思案しても意味するところが理解できない。
学生が恐る恐る教えを請うと、和田垣は判じ物を解いてみせた。
サル(英語でmonkey)から毛(K)を抜け。
すぐさまカネ(money)になる
◆人間に知恵が及ばないことを笑って俗に、
「サルは毛が三本足りない」という。
そのサルから毛を借りねばならない人の知恵もまた知れていよう。
珍妙な謎解きが安直な錬金術の愚を戒めたものかどうかは、古い話で分からない
◆「疑惑の総合商社」と名指しされた人は、
汚職で逮捕された。
名指しした人は
秘書給与の流用疑惑でバッジを外した。
将来の首相候補は
側近の脱税事件で議員を辞めた…。
政策よりも「毛抜き」のほうが忙しくては立法府の名が泣く
<以下略>
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2003/04/03(Thu) 「TOTOベンキ」のうた!
「TOTOベンキ」のうた を知っていますか?
<NHKみんなの歌>を意識したスタイルで作られています。
♪♪
流せ、流せ、流せ、流せぼくらのTOTOべんき
「でっかいうんち、ちっちゃいうんち」
お尻を吹いたその紙も
流せ、流せ、流せ、流せぼくらのTOTOべんき
2番、3番まであり(笑)
「」内が
「長いうんち、短いうんち」
「固いうんち、やわらかいうんち」
〜と変わります。
こんなにうんちが全面に出ているうたは初めてです。
一度聴くと忘れられないのでヒットするかもしれません。
フリも付いています(笑) 歌おう踊ろうです。けっこう良いリズムです。
スカトロジーの天才、モーツァルトが聴いたら変奏曲でも作りそうです! (笑)
*ここで聴く事ができます→
「TOTOベンキソング♪」
http://www.toto.co.jp/kids/song/index.htm
2003/04/04(Fri) アンパンの日!
4月4日は、あんパンの日なんだそうですよ!
知ってた??
*1875年に、明治天皇が水戸家下屋敷を訪れた際に、
お茶請けとして木村屋の桜アンパンが出された故事(?)
に、因んで制定されたそうです。(誰が?)
2003/04/05(Sat) 花に嵐の…
たとえ…
通りになってしまいましたね (^^;)
東京は1日中、雨また雨……
前回行った時から たった2日経っただけなのに、今日の国音は、既に
かなり 葉ザクラになってました。
まさに <世の中は、3日見ぬまの桜かな> (合ってるかな?)
ですね。
でも 雨の中、ミサソレは大盛会でした。
金 聖響さんの旧配置による指揮は、大熱演、感動しました。
(個人的に予想していたよりは、おとなしかったように思ったけれど)
今年の大学院オペラは、魔笛だそうで(6月)
今から楽しみです。
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今朝は、ミサソレに先立ち 国音図書館へ
TYSONと FELERERを借り出し。
こういう基本書は是非邦訳してほしいものです。
(昼食は学食カレー)
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2003/04/06(Sun) 金子みすゞ生誕100年
以前この欄でとりあげた金子みすゞについて
編集手帳が語っている。
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4月5日付・編集手帳
「私が両手をひろげても、
お空はちつとも飛べないが、
飛べる小鳥は私のやうに、
地面を速くは走れない」…。
先だって山口県長門市に旅した折、小学校の校庭で詩碑を見た
◆今月で生誕百年を迎える地元出身の
童謡詩人、金子みすゞの詩「私と小鳥と鈴と」である。
不幸な結婚生活を経て二十六歳で自ら命を絶つまで、
日だまりのような言葉を紡いだ
◆「私がからだをゆすつても、
きれいな音は出ないけど、
あの鳴る鈴は私のやうに
たくさんな唄は知らないよ」…。
それぞれに胸を張れる持ち味、自分なりの特技があるのだと、詩人はうたう
◆ 《中略》
「鈴と、小鳥と、それから私、
みんなちがつて、みんないい」…。
幼いわが子を残して短い生を終えた人が、のちの時代の子供たちに寄せた励ましの歌
でもあったろう
◆真新しいランドセルを背負って――
というより、大きなランドセルが歩いていく。
今年も朝方、かわいい登校風景を目にする季節になった
◆以前、本紙家庭欄(東京版)に載った
小学一年生の詩を手もとに切り抜いてある。
「ぼくのとくぎは/がっこうへいくこと/
おきるとすぐに/わあーって/
はしっていきたくなっちゃうよ」…。
詩人の微笑が浮かぶようである
2003/04/07(Mon) 国音は花吹雪
またまたサクラの話題を……
だって、見られるのもあと数日と思うから!
用事があって、国音へ まだ入口前のサクラに花がありました。
風が吹くたび、まさにサクラ吹雪が……
暖かな春の風、 春風駘蕩というやつですか!!
日本人に生まれてよかった、
と思う<数少ない(^^;)>瞬間 です。
2003/04/08(Tue) 誰かに似ている……
ネタに困った時の、まぐネタ (そういうわけではないのですが (^^;))
「がんばれ、タブチくん!」で一世を風靡した?
田淵選手ですが、あまり知られていないエピソード?を
<ここからは、わかる人だけが 読んでください (^^;)>
コミック「巨人の星」で、大リ-グボール2号(消えない魔球)打倒にライバルたちが
しのぎを削っていた時、花形の一策。
三塁ランナー 田淵、バッター 花形の場面で、なんと田淵がホームスチール
あっ、飛雄馬の投げた大リ-グボール2号が、本塁ベース上で消えないではないか!
花形、これをジャスト・ミートか!
次の瞬間、何が起きたか???
<はい、思い出してみて下さいね (笑)>
→ 答は1番下に
*お付き合いありがとうございました。
では、まぐネタを2件、
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*深夜、テレビのプロ野球ニュースで、
伊良部がタイガースのユニホームを
着てプレイしているのを観て、
何故かデジャヴ感を感じた。
「あの体型といい 昔何処かで見たような気がする」
その時シーンが変わり田淵コーチが写った。
あっ!(若いもんには解らんかも)
weekly mag2 4/8
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●出来事2003
*私の家の近くに「ビデオ・CDレンタル ポヨ〜ン」
というお店がある。
電話に出るときなんていうんだろう?
(みっぴ〜)
mag2 4/1
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<答>
捕手 伴が、花形のバットの前に、身を投げ出し
本塁ベース上の消えないボールを打たせまいとする。
もちろん、打撃妨害で走者生還だが
打者に打たれる危険を顧みない伴の行動に賞賛の嵐!!??
(このへんの、伴の飛雄馬への思いは
なんだか、ホモっぽかったなあ)
おっと、
言いたいことは、そうじゃなくて!! (^^;)
田淵がホームスチールを試みたということ。
本盗なんてのは、俊足選手しかできない技ですからね。
梶原一騎のイメージでは、盗塁ができる選手というわけだったんですね、
当時の田淵は……
2003/04/09(Wed) チャーチルとイラン戦争
英国人のウイットというのは、本当に素晴らしい。
ワタシの好きなサー・トマス・ビーチャム語録 (三浦淳史氏の著書より)
名指揮者 サー・トマス・ビーチャムの80歳だかの盛大なパーティの席上
各国知名人からの幾多の祝電が披露されたあと
サー・トマス、開口一番
「Nothing From Mozart ? 」 (モーツァルトからは来とらんのか?)
そこまでは、いかないかもしれないが
編集手帳を読んでみよう
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4月9日付・編集手帳
チャーチル元英国首相は晩年に述べている。
「私は神と会う覚悟ができている。
私に会うという試練への心構えが、 神の側にあるかどうかは別にしても」…
◆絶大な統率力をもって第二次大戦を連合国の 勝利に導いた人である。
持ち前の機知のオブラートを通して、
強靱な意志で難局を切りひらいた政治家の自負が 言葉の端々に透けて見えよう
◆米国のブッシュ大統領には遠い縁つづきにあたる らしい。
英紙デイリー・テレグラフが昨年九月に報じたところ
では、両家の系図をさかのぼると同一の人物 … 十五世紀の英国の大地主に行き着くという
◆遠縁ゆえでもあるまいが、ブッシュ氏がテロとの戦いに触れ、チャーチル語録を思い出させる発言をしたことがあった。
「歴史という裁判官も、行動せずに待っているだけの者は 裁きようがない」…
◆「歴史という裁判官」とはチャーチル氏の言う「神」のこと でもあろう。
《中略》
◆国民に安らかな生活を保証すること。
恐怖政治と大量破壊兵器の実態を明らかにし、 武装解除の重い意味を世界と分かち合うこと…。
神であれ、歴史であれ、米国とその決断を支持した日本を含む 国々が、「裁判官」の前に立つのはそれからである。
2003/04/10(Thu) ブリューゲルの「バベルの塔」とイラク戦争
ブリューゲルの「バベルの塔」は、ワタシもウィーンの美術史美術館で見ました。
こういうのを書かせると 《天声人語》は本当にうまいなあ。
(そこが、評論家的だとの声も…)
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■《天声人語》 04月03日付
ウィーンの美術史美術館で、多くの人が立ち止まって見入る
絵の一つがブリューゲルの「バベルの塔」だ。
異様な力でもって引き寄せる魅力がある。「魔力」といった方がいいかもしれない。
この絵の元になった旧約聖書の物語は、ご存じの方が多いだろう。
天にまで届く塔をつくろうとした試みが神の怒りにふれる。
神は同じ言語を話していた人々の言葉を混乱させ、
互いに通じないようにして建設を断念させた。
人間の傲慢さを戒めた。
この「バベルの塔」のモデルが古代都市バビロンの
壮麗な建築物ジグラットである。
ジグラットについては古代ギリシャの歴史家ヘロドトスの報告が有名だ。
世界七不思議の一つとされた空中庭園とともに、
バビロンの繁栄の象徴として当時の世界に知れ渡っていた。
バビロンの遺跡は、バグダッドから南90キロほどの地にある。
これまで遺跡の発掘や都市の再現が試みられてきた。
現在激しい戦闘が行われている地域からそう遠くないだろう。
そして思う。
この戦争が「バベルの塔」の愚を繰り返していはしないか。
ブリューゲルの「バベルの塔」の前に立った
作家の中野孝次さんは、あの塔が近代文明の行き着く先の
象徴とも感じたようだ。
「悪夢。たしかにそうだ」とその印象を記し
「無気味な、悪魔的な企て、あるべからざるなにか」とも
(『ブリューゲルへの旅』河出書房新社)。
最先端の兵器を使ったとしても、
人間同士の殺し合いという古代からの戦争の本質に変わりはない。
イラクの戦場からの報告に、そんな思いが募る日々だ。
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