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120cm 水槽 (横パイプ・タイプのオーバーフロー) ( 2002.01.15 )

水槽は 1200(W)×450(H)×450(D)のサイズで、厚さ 8mm のアクリル製。

オーバーフローの形としては、時々見かけられる、側面に穴を設けた横パイプ方式です。 パイプを通しただけだと表面のみ排水されるので、底のゴミが取れるように下向としました。

ろ過槽のサイズは 75cm の標準ガラス水槽。3分割を考えて作っていましたが、排水パイプが2本なので左図のように1段に変更。

設置場所の関係から、右側面からの鑑賞はないという前提で排水パイプを配置しました。

今回の水槽は、当時「冬のセール!」を行っていた 富士アクリル工業 さんから購入しました。

水槽台は 容易に入手可能な 15mm の化粧合板を使いましたが、強度不足を補う為に 20mm の鉄パイプ5本を挟み込んでいます。

板に開けてある2つの穴は、水槽からの排出用パイプを通すものです。

 横パイプ方式のオーバーフローについて考えてみる
横に孔を設けただけのオーバーフロー、これでも良いが、水槽底面のゴミが吸い取れない。 水槽内のパイプを底面まで延ばしたいが・・・・ このままだとサイフォンの原理が働いて、水槽内の水は全て排出されてしまうことになる。 サイフォンの原理をキャンセルするためには、排水パイプ内に空気を導入すればよいので、通気孔を上部に設けることにした。

近くの店で入手可能な塩ビパイプと関連部品のサイズは、内径 20mm のものです。ポンプから水槽への供給量は毎分 33L です。このパイプでキチンと排出できるのかい??というのが一番の心配事でした。穴を開ける前にダンボール箱にビニールを貼って実験をしてみました。
水槽内と排水パイプの水位が上昇し、排水の始まり直前です。オーバーフローにする為の通気孔は小さく設けました。 水位が上昇し、排水パイプから水は流れ出ていきますが、この時点では連続した水の流れというのは期待出来ません。 連続した流れが生じてサイフォンの原理が働くまでには、ある水位が必要で、得られた数値Yは 55mm でした。水槽上面からの穴の取り付け位置 Minになります。 連続した流れが得られた後はオーバフローとして機能します。排出水の流れとしては、通気孔からの流入は無く、底面側からということになります。

梱包を開いて、この日は朝早くから穴開け作業を開始しました。

給水側の穴を開け終わり、塩ビ管を仮取り付けし、側面の位置を決めようとしているところ。排水用の位置は、上記の結果から 55mm+α の位置に開ければよいのですが、今回の水槽は帯有りなのでその下側になります。結果的に+α が取れて丁度良かった。

給水、排水の塩ビ管を取り付けてみたところ。

給水管と排水管は夫々2個づつありますが、今のところ給水側は1個で十分みたい。予定では揚水ポンプを2個使うつもりでしたが、それだと水槽内でグルグル廻ってしまい遊泳活魚運動水槽となってしまう気がする。

防虫シートで作ったろ材入れ、サイズは 350mm×450mm。中央に仕切を入れるととても扱い易い、ろ材の量は、2つに折ってパンパンと叩き、ほぼ平らになるくらいがベスト。これで約 5Kg ほど入ります。

ろ過槽に使った量は、約 32Kg でした。

ろ材の仕切板を支える足(写真左)と使用図(写真右)。

実は、私は水中で使える接着剤というのを持っていません。横の仕切も縦の仕切も、ろ材の重さで押さえるという方法です。

物理ろ過部分は 5Kg 容量のタッパ、水槽の枠に丁度ピッタシ!と乗っかるスグレモノでした。

2001年の師走 30日夜に試運転を開始!
HPにUPした時点では、アク抜き終了後の水質準備段階というところでしょうか、水漏れ等はありませんが、排水パイプに設けてある通気孔から漏れる音が、意外とうるさいのです。「何か対策を考えないといけないな〜」と思っていたけれど、時間が経過して安定すると音は無くなりました。

ちょっと見えにくいですが、今回初めて導入する義岩がいくつか入れてあります。義岩は発泡スチロールでも作れますが、塗料や軽量ゆえの安定性に不安感があり、自然の素材を活用した義岩を販売している C.P.Farm さんから入手致しました。

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