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10月上旬の大潮(シコクスズメダイとその他初3種)で採集したフグ科幼魚をシボリキンチャクフグとしていましたが、少し大きくなって撮影した画像を見てみると、「あ~違うね~」ということに気が付きました。
お腹の部分に暗色の斑紋が出てきています。これをヒントに画像を探していくと、ゴマフキンチャクフグが妥当ということになりました。そこで改めて背びれと臀(しり)びれの軟条数を確認してみると、ゴマフキンチャクフグ に該当します。学名は Canthigaster amboinensis (Bleeker 1864) 。
画像だけの判断で基本的な確認を怠ってしまいましたが、このサイズに合致するゴマフキンチャクフグの画像は1枚も見つけることができなかったし、稚魚図鑑にも載っていませんから迷いましたよ。
〈 ゴマフキンチャクフグ幼魚 〉 |
11月上旬の大潮、もっと早く行きたかったのだけれど、予定が詰まっていて行けませんでした。寒くなってきて、今年最後と決めて行ってきました磯採集(8日)。毎年のことながら「早いもんだな~」と思うのです。
磯は風が弱いはずでしたが意外と強かった。今日の潮位は80cm弱なのでタイドプール(潮だまり)はあまりありません。この状況をみると、ここでの磯採集の潮位は60cmぐらいまでが限度かなと思いました。
出来ているタイドプールを見ても魚の姿がほとんどありません。前回の磯採集から2週間、こんなに変わるんですね。唯一魚たちが見られたところで写真を撮ってみました。採りたい魚が居るはずもなく、この日は一度も網を使うことなく終了しました。
〈 シマハギとスズメダイ科 〉 | 〈 オヤビッチャ小 〉 | 〈 今年最後の太平洋 〉 |
シマハギとスズメダイ科、深さが10cmぐらいの小さなタイドプールにシマハギ、オヤビッチャ、シマスズメダイが集まっていました。順調に育っている個体です。
オヤビッチャ小、2.5cm~3cmのサイズで数匹がいました。もっと小さい個体も別の場所で1匹だけ見られています。
今年最後の太平洋、そう、今年の見納めです。内陸に住んでいると来年の磯採集まで見ることはないのです。
10月後半の大潮、予定では24日だったけれど、前日の夕方に天気予報を見てみると、明日は絶好の採集日和(晴天で風も弱い)とのこと。急きょ息子にメールを送り、行ってきました磯採集(23日)。
磯のタイドプール(潮溜まり)は前回と比べるととてもとても見やすい!。でも「どんな魚がいるのだろう?」と思いながら覗いてみれば、魚影は前回よりも薄いです。隠れていて出てこないのか?魚がいないのか?分からないですね。見つけるのに時間を費やして、前回と同様にいつもの1/3程度の場所で5時間が過ぎ、ここだけで終了です。
〈 オトメベラ 〉 | 〈 テンクロスジギンポ 〉 | 〈 テンクロスジギンポ 〉 |
オトメベラ(全長:2.5cm)、外洋に近い深くてちょっと広いタイドプール。端の少し浅いところに前回採集したキヌベラみたいなのがいました。小さくて採れそうもなかったんだけれど、見ていると一握りほどの海藻に隠れたので2つの網でふぁっと挟むようにして採りました。プラケースに入れてみて見ると、キヌベラとは違いますが名前までは判りません…。持ち帰って撮影し確認することにしました。初採集種となります。
テンクロスジギンポ(全長:4.8cm)、オトメベラと同じタイドプールで中層よりやや上を泳いでいました。息子と協力して下からそっと掬うようにして採りました。採集記録を見てみると、デジカメも持っていなかった1998年5月に一度採集をしています。他の魚の表皮をサーッと削り取って食べていくので水槽には入れたくないのですが、隔離することにして持ち帰りました。3枚目の画像で、下あごが出ている口の形が削り取っていく形に特化しているのが分かりますね。
10月上旬の大潮はとても寒かったり雨が降ったりと天気があまり良くなくて、唯一の晴れの予報が出た日に息子を誘って行ってきました磯採集(11日)。
しかし、磯へ降り立ってみれば予想を上回る強風と打ち寄せる荒波で唖然とし立ち尽くしたのでした。風が吹くとさざ波が立って魚は見えません。時おりふっと風が収まるのを待って魚を確認し採集するので、この日はいつもの1/3程度の場所で5時間も費やしてしまい、この日はここだけで終了したのです。
でもね~粘った結果、新しい種類に出会うことができたのです。しかも今まで見慣れない名前の魚でした。
〈 シコクスズメダイ 〉 | 〈 〈 ゴマフキンチャクフグ 〉 |
〈 キヌベラ 〉 | 〈 アカオビベラ 〉 |
シコクスズメダイ(全長:2.5cm)、時々ソラスズメダイを見かける浅いタイドプール(潮だまり)で岩陰にいました。採集はちょっと手こずりました。網と岩の微妙な隙間を上手にすり抜けますね~。しかし遠くには逃げずに戻ってくるので何度かトライして採りました。初採集種となります。
シボリキンチャクフグ(全長:1.8cm)、*ゴマフキンチャクフグに訂正 11/23 あまり実績のない小さいけれどちょっと深めのタイドプールの端の10cmほどの隙間にいました。たまに見かけるサザナミフグと比べると白玉模様が小粒です。狭くて網が入らないので、網が設置できる所まで追い出し棒でゆ~っくりと追いながら誘導して採集しました。初採集種となります。
キヌベラ(全長:2.2cm)、大きくてちょっと深いタイドプール、いつも大きくなったスズメダイ科やメジナが泳いでいるところです。岩壁をカミナリベラと並んでついばんでいました。遠くには逃げないのですが、採集には時間がかかりました。網に必ず入ったはずなのにその姿がないのです、3回も繰り返してしまいました。そう、4mmの網目を簡単にすり抜けていたのですね。4回目は網を二重にしてトライし採集することができました。初採集種となります。
アカオビベラ(全長:4.2cm)、「地味だけど見慣れないベラがいる」という息子の所に行ってみると、いつもはまたいで通る小さなタイドプール。一見するとホンベラのように見えたけれども採集してみると違いました。きっともっと小さい頃からいたのかもしれないですね。初採集種となります。
9月は上旬と中旬の大潮期に2回磯採集に行っているのですが、2日とも強風の磯でしたので採集した魚はいませんでした。台風15号が去った9月下旬の大潮、とても天気が良かったので行ってきました磯採集(26日)。
台風15号の影響で磯は多少荒れているのか?と心配でしたが、その痕跡は見あたりませんでした。小さいオヤビッチャも普通に泳いでいて、魚影としては前回、前々回と変わらないように感じました。
〈 キンメモドキ 〉 | 〈 カタクチイワシ 〉 | 〈 このお魚は? 〉 |
キンメモドキ(全長:5.4cm)、タイドプール(潮だまり)でミナミハタンポの群れの中に3匹が混じっていました。赤味のある魚体からネンブツダイのように見えましたが、体側にある黒い線がありません。当方の初採集種となります。
カタクチイワシ、タイドプールに取り残されている群れですね。ここだけでしたがすごい数!
このお魚は?、大きさは3~4㎝ぐらいでしょうか、おにぎりを食べながらタイドプールを見ていたら、岩陰からピョンと出てきてちょっと苔をついばんだらサッと隠れてしまう。17秒も出ていないんですね、急いでスマホで撮ってみました。泳ぎ方からカエルウオ系にみえるのですが…
8月下旬の大潮、なんかバタバタという感じでしたが、楽しく行ってきました磯採集(26日、27日、29日)。
26日は「神奈川県立 生命の星 地球博物館」の「魚の会」の方たちと磯採集に行ってきました。いつもの磯ではなく、20年ほど前に何回か通ったことのある磯です。軽く見わたせる範囲の浅瀬での採集観察ですが、チョウチョウウオ科4種(チョウチョウウオ、フウライ/トゲチョウチョウウオ、チョウハン)が見られました。「以前はこんなに見られなかったのにな~」と思いました。
27日は予定していなかったのに、前日夜の天気予報が「行った方が良いよ!」と言っている気がして、急きょ息子を誘って行ってきました。浅瀬の水面に浮かぶ小さな藻には、アズキ豆ほどのアミメハギやオヤビッチャの稚魚が沢山付いていました。
29日は予定していた磯採集ですが、風がちょっと強かった。普段の範囲の半分しか覗けませんでした。3日間の磯採集で感じたことは、スズメダイ科やチョウチョウウオ科は前回や前々回よりも見られる数が少なくなってきています。
〈 オキザヨリ幼魚1 〉 | 〈 オキザヨリ幼魚2 〉 | 〈 オキザヨリ幼魚3 〉 |
オキザヨリ幼魚1,2,3(全長:9.1cm)、水面に棒切れのように浮かんでいました。採集したのは20年振りでしょうか、当時はハマダツとしていましたが、体側の黒い横帯と背びれ、臀(しり)びれの軟条数でオキザヨリと確信です。
中旬の大潮、予報では風の強い日ばっかりで磯に行く日を悩んでいたのですが、突然に台風発生の予報です。「あ~明日しかない!」ということで行ってきました磯採集(11日)。
磯は、風が強いし波のうねりもあり採集の状況はあまり良くありません。全体的に見られる魚の数も前回より少ないです。また休日で夏休みのために磯遊びに来ている子供たちが多いです。
〈 本日の空模様 〉 | 〈 セグロチョウチョウウオ幼魚 〉 | 〈 漂流物の小魚 〉 |
本日の空模様、気温31度、雲が多く時おり日差しがさす状況で、暑さはあまり苦になりませんでした。
セグロチョウチョウウオ幼魚(全長:21mm)、時おり風が収まるのを待ちながら3回トライし、この子を採集するために1時間ほどを費やしました。台風が来たら何処かに飛ばされて、もう会えないだろうという思いもありました。初めての採集種となります。
漂流物の小魚、浅瀬に漂う漂流物にはいろいろな小魚が付いています。画像は1cm程度のアミメハギ、他にはマツダイ、アミモンガラ、シイラが見られました。
前日までは膝が痛くて磯には行けないな~と思っていましたが、当日の朝は「あれ?痛くない!」状態だったのでバタバタと用意して行ってきました磯採集(29日)。(でも次の日に痛くなりました…)
暑いです!猛暑日と呼んでいいほど!。汗タラタラで熱中症予防のために傘をさして廻ったりもしました。
磯は前回と比べるとシマスズメダイ、チョウチョウウオがとても増えていました。チョウチョウウオがこんなに見られるのは2004年以来です。他にはマツダイ、ナンヨウツバメウオ、コショウダイの大きいサイズが1~2匹見られましたが、今までに見たことがない大きさでした。
〈 フウライチョウチョウウオ 〉 | 〈 ニザダイ 〉 | 〈 ゴンズイ玉 〉 |
フウライチョウチョウウオ(全長:23.5mm)、我が家の水槽で7年目になるフウライチョウチョウウオが死んでしまったので、新たに迎え入れました。
ニザダイ(全長:30.5mm)、磯で見たときにはきれいな透明感があったのですが、う~む、水槽に入れたら透明感がなくなってしまいました。臀(しり)びれに白い虫が付いている。
ゴンズイ玉、前回と違う場所で見られたもの。
梅雨は明けたはずだけれど、大潮の期間なのにここ1週間の天気予報は傘マークが並んでいます。天気予報を頻繁にチェックしますが「よし行くぞ!」と決定するのは当日の朝です。で行ってきました磯採集(13日)。
家を出る時には雨でしたが、磯に着く頃には雨が止んでいました。しかし日差しが無いので水中は見づらいですね。4時間ほど見て回り夏の魚たちが流れ着き始めたと感じました。再び雨が降り始めたので採集は終了です。
磯はスズメダイ科のオヤビッチャの幼魚がとても増えているのですが、シマスズメダイはまだ少ない。ニザダイが少し現れていました。特に採集したいと思う魚には出会えなかったので、体色の白っぽいアミモンガラを採集して帰宅したのですが、家に着いてバケツの中を見たら死んでいました。タフな種だと思っていたのですが、帰る前に水替えを怠ったのがいけなかったんだな~と反省しています。
〈 マツダイとアミモンガラと 〉 | 〈 アミモンガラ 〉 | 〈 ゴンズイ玉 〉 |
マツダイとアミモンガラと、水面に横たわる手のひらサイズのマツダイに幼魚たちがまとわりついています。「寄らば大樹の陰」という感じですね。観察してみるとマツダイ、アミモンガラ、イスズミ科がいました。キヘリモンガラがいなかったのは残念です。
アミモンガラ(全長:3.2cm)、採集した時には白っぽい体色でしたが、死んでからは黒っぽくなってしまいました。アミモンガラは「白ごま」ですが、出会いたかったキヘリモンガラは「黒ゴマ」です。
ゴンズイ玉、3cmぐらいの幼魚がこんなにまとまっているのを見るのは何年振りでしょうかね。この日は2ヵ所で見られました。
6月27日に関東地方は早々と梅雨が明け極暑が続いています。6月なのに何でこんなに暑いんだ!と誰もが思っていたでしょう。7月1日には「観測史上初 6地点で40℃台」となりました。暑いねぇ…「外出は控えましょう」とはいうけれど、大潮の期間ですからネ行ってきました磯採集(30日/7月2日)。
2日間行ったのですが、残念ながら採りたいと思うお魚には出会えませんでした。魚影は前回と同様に薄くて、見ていく磯を北側、中側、南側と分けた場合、中側では魚は殆ど見かけませんでした。今回は撮影だけです。
〈 カツオノエボシ 〉 | 〈 アオヤガラ 〉 | 〈 アオウミウシ 〉 |
カツオノエボシ、ここの磯で初めて見ました(2個体)。触手がとても長くて、画像右の外側にも延びています。細くて見えにくいので近づくときには要注意です。神奈川県の注意喚起 カツオノエボシ(Wikipedia)
アオヤガラ、年に1~2匹ほど見ています。体が細いうえに動きが少ないので注意して見ていないと見落としてしまいます。
アオウミウシ、定番のウミウシなのですが、見かけるのは年に3個体ほど。陽光の下で見ると、とてもきれいだと思います。
中旬の大潮、つかの間の晴れを狙って2度行ってきました磯採集。(13日/17日)。
当日の天気は、曇り~晴れなのですがパッとしない天気でした。タイドプール(潮だまり)の魚の様子もパッとしませんな。前回よりも目にする魚の数が少ないです。今回もいると思うのだけれど表に出てこないんだという感じでした。
今年の磯は変な感じです。この時期において、ハゼの稚魚の群れが見当たらない、越冬していると思えるオヤビッチャがいる、一目でわかる小さなギンユゴイもいる、クロダイ幼魚が現れていない…など。例年の状況とはちょっと異なります。
〈 今期初のチョウチョウウオ 〉 | 〈 この黒いハゼは? 〉 | 〈 サツキハゼ幼魚 〉 |
今期初のチョウチョウウオ、この小さなタイドプール(潮だまり)で2匹見られた。また今期初の小さなシマスズメダイも1匹見られた。やっと季節来遊漁が来たという感じでしたが、この場所以外では見られなかった。
この黒いハゼは?、何だろう?と思って網でハゼを追っていくと、次第に黒色が薄くなっていってアカオビシマハゼになってしまった。婚姻色なのかな?初めて見ました(白い点のように見えるのは浮遊しているゴミです)。
サツキハゼ幼魚(全長:3.6cm)、岩場の少し深いタイドプールで2匹が中層を泳いでいたので、同行した息子と1匹ずつ採集しました。網1本でそ~っと採れるけれど、4mmの網目をすり抜けます。初採集種となります。
前日は雨でしたが、前回と同様に当日の朝は気持ちよく晴れていたので行ってきました6月上旬の磯採集。(1日)。
磯の様子は前回と比べると目にする魚の数が少ないです。居ると思うのだけれど表に出てこないんだという感じでした。
〈 この明るいボラはなんだ? 〉 | 〈 ボラ 〉 | 〈 またまたオヤビッチャ 〉 |
この明るいボラはなんだ?、浅いタイドプール(潮だまり)でボラに混じって泳いでいる明るい色のボラっぽいのはなんだろう?と思って採集してみました。
ボラ(全長:5.0cm)、水槽に入れて撮影した画像です。普通のボラのように見えてきました。でもボラではないかもしれない?と色々検索してみたのですが、胸びれ根元の青色と顔立ちから結局ボラに落ち着きました。
またまたオヤビッチャ、浅瀬で4匹、タイドプールで2匹が見られました(上記画像)。もう越冬しているとしか考えられないんだけれど…
5月の連休中は3日~5日は晴れたものの、それ以降は晴れと雨が日替わり時間替わりで落ち着かない天気が続いていました。久しぶりに全国的に晴れて暖かいという予報が出た朝、気持ちよく晴れていたので行ってきました今年初の磯採集。(18日)。
半年ぶりの磯です。天気は良いし風は微風と気持ちいいですねぇ!それに自然のままで続いている磯はとても和みます。
〈 水温は21.5℃ 〉 | 〈 ヘビギンポ 〉 | 〈 5月初登場!オヤビッチャ 〉 |
水温は21.5℃、9:30の浅瀬の水温です。思っていた(19℃~20℃)よりも温かい。
ヘビギンポ(全長:3.9cm)、磯の定番種ですね、再撮影のために採集。手元にあるデータは20年前に撮ったものなんです。
5月初登場!オヤビッチャ、浅瀬の少し沖合で3匹が泳いでいるのを確認。私の記録だと2004年6月4日が一番早いが、もっと小さいサイズでした。7月に黒潮の大接近が起きた年です。ネット上では相模湾側で5月に採集したという投稿があったので放流ものではないと思うが、サイズが5cmぐらいとちょっと大きいですねぇ。越冬した個体なのかな?地球温暖化の影響と言えるでしょうかね。
〈 キヌバリ 〉 | 〈 アカクラゲ 〉 | 〈 ミミイカ 〉 |
キヌバリ(全長:4.5cm)、2~3年おきに採集しては撮影していますが、この時期の形体が一番整っていると思っているのです。
アカクラゲ、この日は3個体目撃しました。「刺されるとかなり強い痛みを感じる」(Wikipedia)とあるけれど、この日に見た個体は触手が殆ど無いに等しい。でも動きがあるので生きています。
ミミイカ(胴長:16mm)、浅瀬でキヌバリを眼で追っていたら、バフバフと砂を巻き上げて中に隠れようとしている生物がいました。カニにしては変だな?と見ていたらぴょこんと出てきた、見るのは初めてです。
磯の状況は、4~5cmのボラを多く見られた他、メバル、ウミタナゴ、キタマクラなどが見られた。海藻は多いです。