下から時計回りにじんだん、もってのほかの酢の物、ゆり根の葛あんかけ。

 じんだんは、中に舞茸が入っていた。
 じんだんとは、だだちゃ豆(枝豆の、もっと味・香りの濃いもの。「だだちゃ」とは、庄内弁で「親父」の意。親父もうならせるほどウマイ豆、ということらしい)を茹でて荒く砕き、あまぁく味付けしたもの。
 仙台の「ずんだ」も、ほぼ同じものだ。

 「もってのほか」は、紫の食用菊のこと。山形は、食用菊の一大産地でもあるのだ。
 このおひたし(少し青菜も入っている)は、ものすごくウマイ!さっぱりとしていて、香りがよい。すっとした清涼感漂う一品である。

 ゆり根の葛あんかけ。…これは、ゆり根がほくほくして、それに葛あんがかかっているのだが、甘さが控えめで、ものすごく美味しかった。
 黄色いのは、卵のおぼろである。

←backTopic「山形」へ