ここも、テーブルにはクロスが敷かれ、膝掛け、おしながきが用意されている。
宿としても利用できるというだけあって、一棟の中に小さいながらもキッチン、檜風呂がついている。もちろんトイレも完備。
この部屋の他に、茶室や縁側もある。結構広い。
この部屋の壁の色は「ベンガラ色」という。
他の棟の壁もいろいろな色に塗られており、例えば昔は高貴な色とされた「群青色」に塗られた部屋もあるらしい。
その昔、平民は壁を白以外の色で塗ることを禁じられており、身分のあるものにしか壁に色を塗ることが許されていなかった。
前ページでも書いたが、ここは昔、横山家の別邸であった。…別邸とはいえ、偉い人が住んでいたわけで、その名残でここの建物の壁はいろいろな色づけをされているのだそうだ。