ウィリアム・メレル・ヴォーリズ(1880〜1964年)。
 アメリカに生まれる。

 彼の布教活動などについては、本文でざっと触れた。
 ここでは彼の意外な活躍(?)について触れたい。

 彼は1919年(大正8年)に日本人の一柳 満喜子と結婚。1941年(昭和16年)に日本国籍を取得、一柳 米来留と改名する。


 第2次大戦中も日本に留まり、戦争終結に一役買うこととなった。
 なんと、天皇が「人間宣言」をするきっかけを作ったのは彼だったのだ。

 第2次対戦末期、日本に在留している数少ない外国人(元、ということになるけれど)の内の1人として、メレルは日本とアメリカとの交流役に抜擢された。

 当時、天皇は、長引く戦争に頭を痛めていた。
 メレルはそんな天皇と話しをし、キリスト教の信念「この世に神は唯1人である」ということについて説いた後に「国民はあなたのことを神だと思っております」と、続けた。
 これを聞いた天皇は笑っていたそうだが、これが元で「人間宣言」を発表するに至ったと言われている。

 

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