中小企業診断士とは |
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中小企業診断士とは,わが国唯一の経営コンサルタントを認定する国家試験です。様々な経験を持ったコンサルタントがひしめき合い,互いに切磋琢磨して,日々主に中小企業の経営改革,改善を支援する立場にあります。
詳細については,中小企業診断協会,及び中小企業庁のホームページが詳しいでしょう。 |
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KAITS運営者が考える診断士のあり方 |
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私自身,いまだこの診断士を本当に名乗れるレベルにあるのかどうかが疑問ですが,日々,そうありたいと思っているあり方について下に記します。大変,難しいことばかりです。
- 日頃から自己研鑽に努め,支援企業のいつも先を行くように心がける
- ユーザの視点で物事を考える
- 論理的思考
- ポジティブで明るい
まだまだ必要条件はあると思いますが,少なくてもこの4つはおさえたいものです。 |
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中小企業診断士を目指す方へ |
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中小企業診断士を目指す方々へコメントです。時折いただく中小企業診断士資格そのものへのご質問から私が感じていることです。
- 就職,転職の切り札になんてなりません
- 弁護士等のような排他的な地位は築けません
- 試験そのものもなかなか難しいです
正直に申し上げて,軽い気持ちで取得できる資格ではありません。もちろん,能力がある方は別なのかもしれません。
時折,学生の方やフリーターの方で,「取ってみたいんだけど,簡単なの?」とか,「コンサルタントとして就職したいから取ろうと思って」などという方からメールをいただきますが,必ず「やめた方がいいよ」とお答えしています。厳しいですが,そういうものだと思ってます。 |
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試験制度について |
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概要を申し上げると試験は3つに分かれています。その3つに全て合格しないと資格を取得することは出来ません。
第1次試験は,主として知識を問われるマークシート形式の問題が出題されます。試験は8つに分かれており,2日間に渡って行われます。夏場ですので,体力も必要です。
第2次試験は,事例と呼ばれ,実際の企業を想定して出題され,設問に記述式で答えるものです。第1次試験での知識の上に,業界知識やコンサルティングノウハウを問われる問題です。
第2次試験を合格すると,面接(落とすためのものではない様子)をして,第3次である実習に移ります。
第3次の実習は,大体,中小企業診断士の指導員の下,実際の企業へ行き,診断を実際にしてみるということになります。これが楽しい。
最後に,試験にかかるお金ですが,全部で40万くらいでしょうか。第3次が大体,25万〜30万はかかりますので。詳細は,中小企業診断協会,及び中小企業庁のホームページが良いでしょう。 |
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勉強方法について |
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勉強は正直言って,非常に大変です。選択肢としては,(1)通学,(2)通信教育,(3)独学があります。数の順にお金がかかりません。通学は50〜70万(労働省の制度を使えばいくらか返ってきます)。
他にもボランティアベースでの勉強会などもあります。希望者にはご紹介します。 |
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合格後の資格維持について |
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合格後には5年に1度,更新があります。この更新には要件があり,この要件を満たさない場合は更新できません。
簡単に言うと,実務経験があるか(実際に対価をもらってコンサルしたか)ということと,知識補充として毎年1度の座学を受けたかが問われます。後半は簡単ですが,前半は企業内の人には難しいので,実習を受けるなど他の手があります。
お金がかかります。実習は5〜6万,座学は1回1万くらいです。
このあたりのお金を払うのに,抵抗があるようなら,試験は受けない方が良いでしょう。 |
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