Breeding

虫の飼育記録を日記風に書いてみたら・・。
2007年11月15日(木)コクワガタ(WD)
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朝晩すっかり冷え込むようになってきたが、屋内の観賞用本土コクワガタはまだ活動している。
仕事から帰ってきてケース内を観察してみると、仲良く(?)ゼリーと水を飲んでいたので撮影してみた。
季節も晩秋で屋外ではコクワも見られなくなったが、リビングでお茶しながらクワガタを観賞できるのはなかなか良いものだ。 (虫嫌いな人には想像できないでしょうけど・・)
この時期になってもカブクワを見たいと思うのは、やはりYOUは虫バカなのかもーと思う。


2007年11月10日(土)国産カブト(F2)他

○国産カブトムシ♂(F2)
○ノコギリクワガタ♂(WD)

上記は、リビングにて観賞用に飼育していた個体だが今朝方の冷え込みで遂に★になったようだ(外気温7〜9℃位)。
カブトは7月に発生した個体なので、4ヶ月までは足りないが約3ヵ月半生きていた。ノコギリも8月上旬に採集した個体なので約3ヵ月位生存か。
どちらもペアリング無しのミニプラケ個別管理だったので寿命は長目になるのだろうが、11月まで飼育できたのは今回が初めてだ。 夏の風物詩が随分長く楽しませてくれた。他の観賞用個体はコクワガタ♂(WD)×2がいる。日中の暖かい時間にはまだゼリーを舐めに出てくる。さすがドルクス。


2007年10月31日(水)ミヤマクワガタ(WD)他

○ミヤマクワガタ♀(WD)07.8.7産卵セット

ケース内をチェックした所、マット上でひっくり返って★になっていた。恐らく2〜3日前に★になったようだ。
ミヤマは短命というが、採集から約3ヵ月近く生きていた。
最高気温が下がり始めた10月中旬より簡易保冷ケース管理から室温管理へ移行していたが、ミヤマ飼育のポイントはやはり低温管理のようだ。
産卵しなかったから長生きだったのかな?後日、マット内をチェックする予定。
気付いた事。餌ゼリーは2個ずつ与えていたが、あまり減っていないことが多かった。少食?冷やしすぎて活動が鈍ったかと思う位に。19〜24℃で管理していたので極低温では無かったのだが。さて。

○ヘラクレス・ヘラクレス幼虫(CBF1)

前回、マット交換中断した個体が蛹化していた。ケース底面から背中の一部しか見えないが、恐らく♀だと思う。見事に羽化ズレ(笑)。
前蛹前にケースを暴きかけたので影響が心配だったが、とりあえず無事のようだ。
小さくても何でもいいから、とにかく無事羽化して欲しいと願う次第。


2007年10月22日(月)ヘラクレス・ヘラクレス(CBF1)
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前回(7/2)、マット交換しなかったケースのマット交換実施。約88gで元気でした。
もう一方のケースも交換しようとしたが、古マットを半分位掻き出した所で、何かプラスプーンで削れない部分が出てきた。
大きなタマゴ形状の塊だったので、もしかしたら蛹室かも??
ケース底面から幼虫が見えていたが、丸まった状態だったので全く意識してなかった(イヤハヤ)。
オオカブトの蛹室は見たことが無いので断定はできないが、 万全を期す為、マットを戻して作業中断。今しばらく様子を見て、蛹室かどうか判断することに。


2007年10月3日(水)パプアキンイロクワガタ(CBF1)
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一度は飼育して見たいと思っていたパプキン成虫ペアが到着した(ニューギニア島アルファック産CBF1)。ネット経由での購入だが、幸い発送元は近郊だったのでオス・メス共元気だった。
実際に間近で観察してみると予想外に小さいな、という印象。クワガタというよりカナブンかハナムグリに近い。ゼリーカップで溺死という話もこの大きさなら納得。
体型もずんぐりしていて、転倒すると羽を開いてジタバタするあたり、まさにハナムグリ(笑)
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で、産卵セットは考えた末にこんな感じ。明らかにオーバースペックです(笑)。 中プラケースに大東ヒラタで使用済みの発酵マットを底土として固詰め。コナラ産卵木×2本をヘラヘラ等に使用しているカブトマット(きのこマット)で埋める。
転倒防止に樹皮片を少し。ゼリーはカットして使用。8月下旬羽化個体なので即セットで問題ないと思う。寿命は3〜4ヶ月らしいので10月中が勝負だろうか。
ぜひともトロピカリーな子孫を多数得たいな、と思います。


2007年9月29日(土)大東ヒラタクワガタ(CBF2)他

ケース底面から幼虫が見えていたセットを各々調べて見た。

○大東ヒラタクワガタ(CBF2)07.4.15産卵セット07.7.22親虫引越し

マット内から幼虫4匹回収。産卵木2本から11匹回収できた。
全て2〜3齢で割り出し時期としては遅いが、大型化狙いではないのでこれで良し。
マット内の4匹は虫友T氏へ里子に。他は飼育ビンに引越し。作り置きしておいた2次発酵マットがやや熟成が進んでいるようだったので、 クヌギマットをブレンドして飼育ビンへ詰めこんだ。
・本日の成果
2〜3齢幼虫×15匹(内4匹里子に)

○ハチジョウコクワガタB系統(WD)06.12.9♂38ミリ★♀×2のセット

マット+産卵木から初2齢幼虫5匹回収。が、内1匹は頭部付根に外傷があり組織が一部壊死しているようだった。親虫に吸汁されたのかも。
♀×2匹の割には幼虫が少ないが、まだ元気そうだったので産卵木1本を小ケースに入れ再セットしてみた。
ハチジョウコクワは既にA系統から累代に十分な数の幼虫を得ているので、回収した4匹を同T氏へ里子に出した。
・本日の成果
初2齢幼虫×5匹(内4匹里子に。瀕死の1匹は翌日★に)


2007年9月18日(火)国産カブト(F2)

8/21に産卵セットを組んだが、実は9/2には♀が★になっていた。
交尾も数回確認しており順調だと思っていたが、オスが執拗にメスを追いかけていたので、もしかしたら餌を満足に食べられずに★になってしまったのかもしれない。
その証拠に符節欠け等は見られず、マット上で眠るようにぐったりしていた。オスは亡骸の下に潜り込むようにして寝ていました。よっぽど好きだったのかなー。
短期間でも少しは産卵したはずと思い、セットをひっくり返したが子孫を得ることはできなかった。
国産カブトだから、という油断があった。交尾確認後はセオリー通りオスを離しておくべきだった。まだまだ初心者レベルなYOUでした。
赤カブト作出はまた1からやり直しとなった。失敗するとよけいに燃えてくるので来シーズンは久々にカブト野外採集することになるかも(カブトは観察オンリーでしたからねぇ)。


2007年9月15日(土)ハチジョウコクワガタA系統(WF1)
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9/1に飼育ビンへ引っ越したが、幼虫が落ち着いたかどうか観察していたら何か見なれない物が。
「さなぎ?え、何で?」。どうやら飼育ビンに移した時点で3齢になっていた個体がいた様で蛹化してました(驚)!。
雌雄判別できた位なので最高でも2齢終期だったと思うのだが、こんなに早く蛹化するとは意外。
秋羽化で来年活動、のパターンですね。栄養が少なかったせいで小さな♂になりそうですが、今から楽しみです。


2007年9月1日(土)ハチジョウコクワガタA系統(WF1)
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7/18に回収した幼虫が順調に育っているようなので、飼育ビンへ引っ越した。
卵で回収した個体も無事2齢に育っていた。この他に保管していた産卵木の割カスから2齢幼虫×3匹を回収できた。 割り出し時にかなり細かく砕いて調べたつもりだったが、少なくとも卵が3個は有ったわけで。割カス保管の重要性を再認識した次第。
2次発酵マットに篩通しクヌギマットを混ぜて詰めこんだ。
幼虫は皆2齢だったので、試しに雌雄判別してみたら♂×3・♀×3だった(本当か?)。おしりに卵巣っぽいのが見えたら♀ってことにしたけど、果たして。
この幼虫群は♂28ミリの子達で、A系統として管理することに。♂38ミリ(★)の幼虫が得られたらB系統としたい。
どちらも♂×1・♀×2の産卵セット、しかも野外採集個体なので直系の子孫とは考えにくいが、ハチコは長く累代するつもりなので 2系統管理しておけばクロスブリードにも使えるかなーと。


2007年8月21日(火)国産カブト(F2)
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今季は国産カブトの採卵はしない方針だったが、昨年から体色が赤い個体を選んでペアリングした結果まずまずの割合で赤カブトが羽化してきたので、 もう少しインラインブリードを重ねて遺伝的に固定できないか試して見ることにした。
オスに関しては8割以上赤系個体だったが、メスは赤というより小豆色でなかなか赤カブトと言えるような個体は羽化していない。
野外でもオスの赤カブトは結構見かけるが、赤いメスはめったに見られない。この辺りを遺伝的に濃くしてみたいのだがどうだろう。
セットは大プラケースに古カブトマットを適当に入れ、あまり爆産体制とならないことを期待したい。


2007年8月12日(日)グラントシロカブト(F6)
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小バエ発生に伴うマットの劣化が著しい為、交換実施。
一時期、小バエが大量発生して蓋を開けられない状態が続いていたが、加水を控えて自然減させていた。
ケース内の幼虫が心配だったが、僅かながらも体重増加していて一安心。
22g〜31gまでばらついているが、5ケース分皆元気だった。
カブトマットは新品のマットを使っても小バエが沸きやすいので、できれば加熱処理したい処だが・・。
連日暑い日が続いているので、温度管理に注意したい。


2007年8月11日(土)マット作成

予定より随分と遅くなってしまったが、クワガタ飼育用2次発酵マットの仕込みをした。
容器が小型の衣装ケースなのでとりあえず20L分入れてみたが、もう10L入れても良かったかも。
市販のクヌギマット×2袋を荒め篩通し、小麦粉等を適当に添加してみた。8/1の梅雨明け後から連日暑い日が続いているので、1ヶ月もしないで完成できるかな?


2007年8月7日(火)アカアシクワガタ(WD)
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ミヤマ♀と同じく自己採集したアカアシクワガタ♀(栃木県日光市産)。
採集当初、「赤っぽいクワガタだからノコ♀か?」などと思っていたが帰宅後家のノコ♀と比べて見て全然違うことが判明。
調べた結果、アカアシと同定できた。事前の情報ではコクワの足が赤くなった位のイメージを持っていたが、実際は胴体がコクワより厚く、 上羽もコクワに比してツヤがある。危うくリリースする所だった(笑)。

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産卵セットには小プラケ使用。コナラ材1本を2次発酵マットで埋める。マット表面に水苔を敷く。
アカアシ♀×2匹いるのだが、今回は完全な保冷設備が無いので纏め飼育とした。
ミヤマ・アカアシ共、駄目元なので産卵しなくても仕方が無い。


2007年8月7日(火)ミヤマクワガタ(WD)
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2007年8月4日の旅行先にて採集したミヤマクワガタ♀(栃木県日光市産)。
野外個体なので交尾済みを期待して産卵セットを組んでみた。
中プラケ使用。底土に黒土を入れ、コクワ幼虫飼育に使用済みの古マットを電子レンジで殺菌処理後入れる。2次発酵マットも少し入れた。
足場と幼虫の餌用にコナラ材1本を半埋め。マット表面には乾燥防止の水苔を敷いた。

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飼育部屋の空調がスポットクーラーのみという環境なので、暫くの間はリビングにて管理予定。
産卵セットを発泡スチロールボックスに入れて保冷材投入する。デジタル温度計を使用して最適な保冷材の量と持続時間を探ることに。
理想は23〜25℃位で管理したい所だが、簡易保冷設備なので実際にはもっとアバウトな温度管理になると思う。
高山性のクワガタを保冷設備無しで累代繁殖させるのはかなり困難だが、初めて採集したミヤマなので産卵せずともできるだけ長生きしてくれたらいいなーと。


2007年7月22日(日)大東ヒラタクワガタ(CBF2)
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2007年4月15日より産卵セットしていたが、ケース底面に幼虫数匹見えていたので、別にもう1つ産卵セット用意しペアごと引越しすることにした。 1齢割り出しのリスクを避ける為と、より多くの子孫を得たいと考えたからである。
ケースには加水したコナラ材2本を入れて、2次発酵マットで埋めこんだ。ちなみに、産卵木・マット共ケース投入前に電子レンジにて加熱処理を施した。 材は加水してから数日経ってカビが生えてしまったのと、マットは保存容器内に小バエが発生していた為だ。
カビが電磁波で減少するとは思えないが、気休めで。
雄は28ミリと小さいが、ヒラタらしく威嚇してくるのがかわいい(笑)
離島クワガタは総じて大きくならない傾向があるが、体長に拘らず綺麗な赤色をした個体がたくさん生まれてくれたら嬉しいなぁ、と思う。


2007年7月22日(日)コクワガタ(WF1)
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2006年9月3日割り出しの個体群が無事羽化し、しばらく飼育ビンにて管理していたが、飼育スペースの清掃・整理を兼ねてプリンカップに移してみた。
昨年本土コクワは2ケース分産卵セットし、Aケース系統から♂×3匹、♀×4匹羽化した。
Bケース系統は割り出しせず、産卵木のまま材飼育してみたが、小型♀×2匹羽化していた。
A系統個体は500ccビンに2次発酵マットを詰めて餌交換無し(!)という過酷な条件だったのに、雄雌共中型(未計測)でまあまあの個体が羽化してきた。
B系統は親虫もそのまま同居していた為、見えていた幼虫も捕食され、また明らかに餌不足だったのでチビ♀の回収となった。
どちらの系統も親虫の雄は雌と見間違う程のチビ雄だったが、子供達の雄は40ミリ台の立派な成虫になれた。
今回の結果を見る限り、ギネス級サイズを争う程の個体は別として、遺伝による体長の違いはあまり無いと言えそうだ。
また、小型ビンで劣悪とも感じる生育環境でも、野外の過酷な自然条件に比べれば、コクワにとっては外敵も無く恵まれた環境だったのかもしれない。 成虫になるまでに必要な餌の量も非常に少なく、コクワガタは体を小さくすることで繁栄を続けてきた種であるのが良く分かった気がした。


2007年7月18日(水)ハチジョウコクワガタ(WD)
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♂28ミリのセットを小プラケから中プラケへ引越しした。
メスが日中でも徘徊するような行動を見せているので、産卵木が適さない可能性がある為だ。
新しめのコナラ材×1・古コナラ細材×2を半埋めでセットする。
産卵木を割ってみると、初齢幼虫×2・卵×1個が出てきた。初齢割り出しは避けたかったがやむを得ない。 ハチジョウコクワの幼虫回収は初めてだ。念の為割カスは捨てずにケースへ戻し、しばらく保管することにした。
この他に♂38ミリ(2006.12.9★に)のセットがあるが、こちらも後日割り出してみようと思う。
両セット共野外採集個体で、昨年10月から簡易温室内にてペアリングしていたが産卵行動を示さない為、常温飼育に変更し冬越しさせていた。
本土コクワに比べ、ハチジョウコクワは思ったように増えてくれない印象だ。何とか累代繁殖していきたいのだが・・。


2007年7月16日(月)国産カブト(F2)
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春先から屋外で管理(放置)していた国産カブトケースより、♂×2匹の発生確認。
随分遅いな、という印象。昨年は6/24に発生確認できていたので、1ヶ月近く遅かったことになる。
昨年は屋内管理だったが、今年は小バエが頻繁に沸いて仕方なく屋外管理としたのが遅れの原因かも。
今季野外のカブトも発生が遅れているようなので、飼育個体もこれに習ったようだ。
地元エリアでもついに甲虫王者のシーズンとなった。樹液場は賑やかになるが、これでヒラタ探索はますます困難になった(笑)。


2007年7月2日(月)ヘラクレス・ヘラクレス幼虫(CBF1)
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今日は数日前から気になっていたヘラヘラ幼虫飼育ケースの掃除をしてみた。
小バエが発生しているのは分かっていたが、小バエ除けシート内側にびっしりとうごめいてる・・。
屋内では間違っても開放できないので(当然)、ケースを外に持ち出し慎重に幼虫を取り出した。
蓋を開けた途端、ものすごい数の小バエがーぁぁ。
小バエ入り古マットは庭に廃棄(いいのか)。ケースは水洗いして清潔に。
交換用マットは既に調湿済みの物を使おうとしたが、保存容器内に数匹の小バエが入り込んでいた。
このまま使用したらまた同じ結果になるのは目に見えているので、マットを電子レンジでチン!
最初500W1分30秒で加熱したら容器の内側に小さなダニが動いているのが見えたので、2分追加処理。
さすがに生体反応は皆無となった。マットは触れない位の高温に。
結局、電子レンジでマットの加熱処理をする場合は2〜3分位が適当かと。水分量によって違うでしょうけど。
マット量が多いと作業が大変ですが、効果はかなり高いかも。一先ず小バエもダニも見られなくなりました。
あ、あと処理済マットを冷ますのが意外に面倒でした(加水してもなかなか冷めないんだもんなー)。
ついでに体重計測。前回計測時(4月26日)、49gだったのでゆっくりながらも増加している様子。



Breeding2008

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