ズッキーニ



なんだろうか、この摩訶不思議な響きは。
ズッキーニ。
ローマ字で書くと「zukkini」。
ローマ字だとちょっと格好が良い。
ひらがなだとずっきーに。
関西方面の言葉にちょっと似てくる趣がないでもない。
ウリ科の野菜のようだ。
かぼちゃの仲間らしい。
学名はCucurbita pepo。
なんだこのpepoの部分は。
ぺぽ。
何者をもへなちょこにしてしまいそうな勢いのある語感だ。
ぺぽレーサー、ぺぽ宇宙飛行士、ぺぽプログラマ、ぺぽウイルス、ペぽ熊。
カッコイイものや恐ろしいもの、強いものを次々にへなちょこにしていく。
いや、一つ語感がすんなりと受け入れられそうなものを思いついた。
「ウルトラマ○ぺぽ」
世に名高いウルト○兄弟の新しく生まれた末っ子。
しかしその名のとおりへなちょこで怪獣を倒すどころかいつも科学捜査隊に迷惑をかける。
地球の救世主どころかむしろ地球の新たなる脅威、しかも悪意がないのでさらに性質が悪い。
そんなサブストーリーが瞬時に思い浮かぶようなヒーローすら誕生させてしまう、恐ろしい言葉、「ぺぽ」
学名においてはそのような驚嘆すべき言葉を擁しているズッキーニではある。
さらに驚嘆すべきは、黄ズッキーニ、と言うものすら存在するらしい。
恐れ多くも黄色である。
どうやらこのズッキーニ、スイカに真っ向から勝負を挑んでいるようだ。
同じウリ科の者同士、仲良く出来ないのであろうか。
近親憎悪の性質でも持っているのか、ウリ科。
しかし、その中でも冷静に淡々と様子を窺っているキュウリと言う者もいたりしてさながら欲に目の眩んだ人間模様だ。
かぼちゃはそれを仕切る大将、と言ったところか。
ところでそのズッキーニ、どこで見られるかと言うと、デニーズのメキシカンドリアに入っているらしい。
しかし、デニーズ自体行った事がない私にはその方法は選べない。
では、どうすれば良いかというと、スーパーに行くのだ。
そうすると何だかキュウリに良く似ているらしい物質がズッキーニとして置いてあるらしい。
私自身記憶が定かでないので分からないのだが、調べによると確かにそうらしい。
しかし、そんなズッキーニ、逆さから読むとある事実が判明する。
ニーキッズになるのだ。
なんと、膝小僧である。
膝小僧と言えばつまり膝の事である。
膝小僧には一つ聞きたい事がある。
なぜ膝と一言で言えばいいのにわざわざ小僧がついて回るのだろう。
そんなに小僧について回って欲しいのだろうか。
まだ小象ではないだけ一安心と言った所か。
日本においては小僧は小象よりはわんさかといるのだ。
しかも小象の場合、エレファントキッズになり、逆に読むとズッキトンァフレエになる。
ズッキトンァフレエさん、西サモアに在住、奥さん二人、子供7人の街のひょうきん者。
そして誰だそれは。
と言うことで膝小僧で正しい。
このズッキーニ、どうでも良い事ではあるがデニーズと並べると「ディ○ニー」に見えたりしなくもない。
というか、ズッキーニなしでもデニーズは「○ィズニー」に見えたりする。
なんとこの勝負、デニーズの勝ちか。
なお、ズッキーニ、一説によるとキュウリに良く似ているらしい。
おそらく味噌でもイケル。



さて、そんな摩訶不思議な物質が存在する今日、いかがお過ごしだろうか。
今年の夏は暑くなりそうだ、注意して欲しい。
暑いからって、同じウリ科のスイカとズッキーニを間違えないように。



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