RPG <役割演じ遊戯>



全く…いつもいつも…。
どうしてこう…。
ゲームの世界にはいいやつばかりなのだ?
NPCはほとんどが主人公の味方ではないか…。
だいたいなんだあの雑魚キャラの配置は…。
なぜ最初は弱くだんだん強くしていくのだ…?
もちろん他にも危険分子がいるかもしれない。
そちらの方が強いならそっちに力を入れなければならない。
必然的に駆け出しの主人公には弱い雑魚をあてがうのは分かる。
しかし。
しかしだ。
それならなぜ主人公の味方のはずのほかの危険分子。
彼らは主人公にコンタクトをとってこないのだ?
組織として集まったほうがいいことも多いだろうに…。
それともなにか?
この危険分子達はみんながみんな孤高の一匹狼なのか?
それは悪の親玉はやりやすいだろうねぇ。
弱いくせに一匹狼の危険分子はあっさり殺されるぞ。
しかもRPGの主人公は最初は一人のことも多い。
この時に一気に叩き潰せば悪の親玉の豪遊人生は決まったも同然。
桧の棒を振りまわして暴れる勇者なんかよりドラゴンなどの方が強いに決まってる。
さっさとそいつらを出して殺しちまえ。

おっと…よく読んでみると違うことを書いているような気がする。
だが気のせいだろう。
先に進めよう。
おそらく危険分子達は集団を作っている。
勇者も殺されたくなかったらその集団へ早いところ入ってしまうべきである。
それとも勇者だけが悪の親玉の存在に気がついたのか?
それはなかろう。
そうなら悪の親玉は気づいたとたんに最強の軍団で瞬殺しに来ると思われるからだ。
なぜそれだけの戦力を勇者一人に割けるか。
他に相手がいないからだ。
裏でごそごそやってて気づいたものがいたら殺せばいいからだ。
それ以前に勇者が歩き回った時にあれほど雑魚と出会うなら一般の人も出会っているはずだ。
だから勇者だけが気づいたのではなくみんな気づいていたはずだ。
間違いなくそんな状況ならもっと他にも仲間になってくれる人はたくさんいるはずだ。
人海戦術もかなり強力な作戦だぞ。
そしてそれの指令塔として勇者は頂点に立つ。
いや指令塔は他の人に任せてもよい。
この場合は勇者は強い必要はない。
団結する時のシンボルが必要なのだ。
本物の勇者ならばそれにはうってつけだ。
みんな団結してくれる。
本当の勇者なら。
本当の勇者ならいるだけで英雄だし、何もしなくても英雄。
もうちょっと頭を使え。>勇者
もちろん魔物から狙われるっていうリスクはあるものの…。
しかもその指令を受け持った魔物はかなり屈強の暗殺技術を持っているだろう。
それに対抗するには勇者自体が強い必要がある。
戦闘に強くなくてもよい。
逃げ足が速いというものでもよい。
ただし相手のアサシンはかなりの使い手でるであろうから人間レベルでの速いでは駄目である。
ただでさえ相手は人間でないのだ。
おおよそ地球外生物レベルの速さが必要である。
いや、もしかしたら懐疑の余裕を持たせないためにも人間の可能性もあるが…。
しかしそれには相手の悪の親玉にも言えることである。
が、しかし、相手は人間だ。
せめて一匹二匹のヒト科の生物くらい楽勝でつぶせなければ悪の親玉ではない。
いや、まさか…悪の親玉が人間…ということも有り得る。
その時はRPGではなくただの国取りの某「信○の野望」や「○国志」などに似た二番煎じのゲームとなろう。
所詮知能レベルが同程度のヒト同士の戦いだ。
他の生物も力を貸すことはあるまい。
ここぞとばかりにその他の生物が第三勢力となり攻め込んでくるかもしれない。
それだけは気をつけるように。>シンボル勇者&悪の親玉の人



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