妄想



しかして妄想である。
恐らく妄想をしたことが無い、と言う人はいないのだろう。
妄想とはどういう意味なのだろうか?
想像とは違うのだろうか?
恐らく変装とは多いに違う。
語感がちょっと似てるだけだ。
韻を踏む、とも言う。



ところで皆さんはこの事実をご存知だろうか。
妄想は、感染する。
私は先日とある精神科医の方が作られているサイトを見ていた、仕事中に。
そこにはこのような事が書かれていた。

1986年の話である。
鍼治療を営む夫婦がいた。
温和で物静かな夫婦、と見られていた。
ある時、妻は「宇宙からの通信」を受け始めた。
「宇宙から素晴らしい人がやってくる」、「病気はこうしたら治る」というものだった。
同時に、近所の人に嫌がらせを受けている、という被害妄想も感じるようになった。
夫は最初は取り合わなかったが、やがてその話に耳を傾けるようになった。
そしてその後、夫も被害妄想を持ち、宇宙からの通信を受け始めた。
妄想が感染したのである。
それからニ年後、夫が「宇宙語」を話し始めた。
妻もそれにならい、「宇宙語」で会話をするようになった。
ある日、事件が起き、妻が入院した。
そして二人は短期間別々に暮らすことになった。
すると二人とも普通の言語を使うようになった。

一見なんだか分からないが、それは俺の文章のまとめ方がへたなのであって気にしないように。
最後に二人とも普通の言語を使用するようになったらしいので、お互い高めあっていた妄想がパートナーがいなくなると共に高まらなくなったのだろうか?
この現象を精神医学では「folie a deux」(フォリアドゥ)と言うらしい。
フランス語で「二人狂い」と言う意味ということだ。
とんでもない名前な感じはする。
妄想が感染する、恐ろしい信じがたい事件である。
しかし実際、実例があるのだから、妄想は感染することがある、と言うのは事実なのだろう。
つまり、もしあなたの家族が「芋虫が松の木とフラダンスを踊っている、しかも音楽はハトポッポである」と言う妄想にとりつかれたらあなたも同じ妄想にとりつかれる可能性があるのだ。
つまり、私の近くにいると、自分がミミガー好きと言う妄想にとりつかれる可能性があるので気をつけていただきたい。



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