摩擦



摩擦と言う単語をご存知無い人はそうはいないだろう。
二物質が接触し、相対運動をしようとしている時、または運動しているときに起きる。
その二物体の接触面で運動を阻止しようとする力が接線方向に働く事である。
その力は単に摩擦力と呼ばれる。
相対速度の有無により静止摩擦と運動摩擦、相対運動の種類により滑り摩擦と転がり摩擦がある。
摩擦力の大きさは接線と垂直方向に係る力と摩擦係数と呼ばれる接触面の状態により変化する数値により叩き出される。
摩擦力の一種として定義されている力の中に、意外性で私を驚かせたものがある。
粘性である。
液体内部に働く内部摩擦として粘性は定義されているのだ。
なるほど、言われてみれば納得はするが、しかしそれが摩擦とはあまり想像できない。



ところで、粘性=内部摩擦と言う定義が成立するためには、力は接線方向に働く必要がある。
はて、接線とは二物体同士の接触面に成立するはずだ。
つまり、液体が流動するとき、粘性を発生させている部分同士は別の物体と言う事になる。
棒状の物を粘性の高い物に入れ、かき混ぜた時は納得がいく。
しかし、液体同士の場合はどうなのだろう?
同一の液体物質をしきりをしないで同じ容器に入れてみる。
そうするとその時点で同一の物体になると私は思うのだが、ちょっといじってみよう。
反対方向に流動させてみた。
するとある点とある点において、粘性が発生していると思われる。
しかしその二点に接線は存在しないのではないだろうか。
いや、私の考え方がおかしいのだろうか?



ところで昔乾布摩擦を父親にさせられていた時代があったが、乾布の部分を寒風だと思っていた。
寒風摩擦。
あまり暖かくならない。



最近摩擦を強く意識する事件があった。
どうやら太ももにより右のスラックスと左のスラックスの接触面が激しく相対運動をしたようだ。
上記と同様の運動が発生したのだ。
それはつまりスラックスの右と左の内側、両方の接触面で運動を阻止しようとしている力が加わった。
しかしすでにスラックスどうしが摩擦をする事はなくなった。
スラックス股間破れた。


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