(9)絵の話し 2
第2 回の滞在の時 (1980 年 ) 友人で画家のルシアン・グガニエ宅で、共同生活をした。一年
滞在した結論を「光は白黒タッチは3セン面の流れは4 段階」と言うフレーズにまとめた。キ
ャンヴァスに光を表わす時、白から黒までの幅がありますよ、筆の勢いも3 センチ位の長さは
必要ですよ、色の抑揚も4 段階位の色調で描きなさい。自分に言い聞かせるためだ。このフレ
ーズ作りは後から何かと役立つので、その後滞在毎に一句作っている。絵の何たるかがよくわ
からないまま終わった、第1 回滞在だったので今度は、もっとしっかりした絵の確信求めた。
「絵は、音楽さ」ルシアンの口癖。日常の生活にいつも音楽がある。石作りの建物によくこだ
まする。ヴィヴァルディーの曲は、プロヴァンスの自然とよく合っていて身に浸み込んだ。「
音楽で絵を作る面白い」「色のハーモニー・流れ・抑揚」新しい絵の作り方だ。アトリエの中
で制作し音楽を作りに外に出る。又繰り返す。自然の中には音楽になる要素がいっぱいあった。
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