(14)子供の教育


フランス人の子供に対するしつけ・教育は、日本と随分違う。子供の時から相手を一人の
人格として見ている。幼児が昼寝する時、いくら眠たがっていても、相手が「ウィ」と言
うまで何度でも「ベットに行くか」と質問する。「ノン」と言うとそのまま。ベットまで
連れて行くと「おやすみ」とホッペにキスして戻って来る。いくら泣き叫ぼうがそのまま
。部屋が孤立しているので泣き声も気にならない。日本では、こうはいかない。教育にし
ても小学生で自分の机を持っている子供は、少ない。宿題もほとんどない。水・土学校は
休み。それでも向学心に燃える、目標を持った子供は多い。又小学生は、親の送り迎えが
義務。考え方の違いと言うことだが、この辺が、違った文化の原点と見た。「日本では、
これが常識だがフランスではそうじゃない」ことが、いろいろある。私は、この考え方の
違い、比較を自分作りの基本にする。価値観作りの原点にする。経験は大きな自信だ。

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(15)フロニエ家の人々 1