(13)プロヴァンスの気候


プロヴァソスは、九州と同様複数の県を総称した呼び名で、福岡と気候も良く似ている。
咲く花も福岡の花をよく見かける。桜、ポピー、立ち葵・・位置的にもパリから600キロ
南で、南国のイメージだ。大きな違いは、湿度が低いこと。壁には、サソリも棲む。これ
は、ミストラルと言う北風がいつも吹いているせいだ。土地は、乾燥しオリーブやぶどう
の栽培に適しいる。人の体も乾燥している。何度か水分の補給を怠って体調を崩した経験
がある。料理やワインの味との関わりも大きい。ヴォン・ド・ミディーという南風もミス
トラルと交互して吹く。こちらは、地中海の水分を含んでいて、雲をもたらす。大空に大
胆に描かれた雲の絵。ミストラルの傑作だ。2、3日続き快晴になる。この繰り返しが一
年間続く。冬など、石灰岩の岩山にミストラルが吹きつけて深々と寒い。皮下脂肪の薄い
私など年齢とともに堪えて来た。こんな自然の中でブロヴァンスの文化は、培われている。

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(14)子供の教育