[MLDの研究史]

1925 Scholzによってミエリンの脂質の分解障害によって起きる疾患の存在が示唆される。
1928 BielschowskyとHennebergによって、汎発生硬化症に代わるLeukodystrophyという呼称が提唱される。
1938 EinarsonとNeelは蓄積物質が異染性を示す白質の変成疾患をMetachromatic Leukodystrophyと呼ぶことを提唱。
1958 Jatzkewit、Austinによって異染性物質がスルファタイドであることが発見される。
1963 鴨下による、我が国のMLDに関する初めての詳細な報告(これより1980年まで数十例の報告)。
1964 Austinの研究でアリルスルファターゼAの欠損が原因であることが解明される。※1963とする資料もある。
1990 Krivitらが骨髄移植後5年たった10歳の少女が、神経生理学的にも、スルファタイドの代謝の面でも進歩があったと報告。
1993 Hasegawa、衛藤らが、10人の日本人患者の遺伝子を研究し、コーカソイド(白人)と日本人では傾向に大きな差があることを発見。
1996 大橋、衛藤らが遺伝子組み替えを行ったアデノウィルスを使って乏突起(神経)膠細胞にアリルスルファターゼAの遺伝子を形質導入する研究を発表。

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