まれな疾患であるため、米国でさえMLDだけの患者団体や連絡会はありません。特に幼児型、小児型の場合、患者である期間がそれほど長くないという理由もあるでしょう。独自の患者団体をもたない疾患の患者も含めた、小児難病の患者、家族を支援する団体としては「難病のこども支援全国ネットワーク」があります。この支援団体の支援病名にはmetachromatic
leukodystorophyがリストアップされていますが、98年3月現在、ネットワークで連絡がとれているMLD患者は数名です。現在、私を含めたこの患者の家族が、患者の会の設立を目指しています。
難病のこども支援全国ネットワーク
〒136-0073 東京都江東区北砂1-15-8 北一ビル4F
03-3615-7710
同 こどもの難病電話相談室
03-3615-7887
インターネットでアクセスできる窓口としては厚生省の補助事業として財団法人難病医学研究財団が96年から運営している<<難病情報センター>>があります。しかし、これはいまのところ単なる「お役所リンク」で役に立たないです。むしろ、病気の対象はややずれますが、国立療養所が提供している<<神経筋難病情報サービス>>の方が、参考になる点が多いと思われます。
特にインターネット関連の参考になる情報源については随時拡充していく予定ですが、現時点ではそのものずばり、というものがなく、むしろ「難病」「遺伝病」「障害」といったキーワードでサーチをかけた方が早いというのが実状です。だからこそこのホームページを開設したわけですが。
治療法を別として、家庭における対処という面ではMLDの患者は一般の障害児(者)、特に脳障害をもつ障害児と同じ問題を抱えることになります。そのため、むしろ、それらの支援グループ、患者団体とアクセスする方が現実的かもしれません。MLDの説明を進める上で何カ所かで脳性麻痺との比較を行っていますが、これは脳性麻痺の介護、療育に関する情報は比較的簡単に手にはいると考えられるからです。
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