>秀山研>山データ>秩父奥武蔵 越上山顔振峠





「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図画像)及び数値地図50メッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号平16総使、第597号)」 地図作成に関しましてはDAN杉本様のカシミール3Dを使用させて頂きました。
@ちょっと山まで <越上山 567m>

<場  所> 埼玉県入間郡越生町、飯能市
<所要時間> 約4時間5分
<レ ベ ル> 体力☆ 技術☆ (5段階の☆評価 易☆⇒難☆☆☆☆☆)
<地  図> 25000分の1: 

西武池袋線東吾野駅(0:10)⇒福徳寺(0:30)⇒ユガテへの分岐(0:20)
⇒ユガテ(0:20)⇒エビガ坂(0:25)⇒十二曲り(0:30)
⇒一本杉展望所(0:35)⇒越上山(0:30)⇒顔振峠(0:30)
⇒笹郷(0:15)⇒黒山(バス 0:25)⇒東武越生駅

稜線付近を走る山岳観光道路がちょっと興醒めの感もありますが、それでも
冬枯れの中、里山歩き的なノンビリとした山行が楽しめる場所です。今回の
ハイライトは何と言っても顔振峠でしょう。あの風景は何度行っても飽きな
い景色だと思います。

東吾野の駅を出て高麗川を渡り、市立病院を右に見ながら国道299号線を左に
進みます。酒屋さんの手前の車道を、道標を頼りに右に曲がり、虎秀川(こ
しゅうがわ)沿いに登っていくと、鎌倉時代に開かれたといわれる福徳寺に
着きます。臨済宗の禅寺で、武蔵野三十三観音の三十番目の寺でもあります。
また阿弥陀堂は重要文化財にも指定された建物で、和様建築を伝える貴重な
資料となっています。

福徳寺を過ぎ、虎秀集落の中の道をさらに辿っていくと、お地蔵さんの立つ
ユガテへの分岐点となります。ここを曲がらずにまっすぐに進めば、1時間程
で顔振峠に直接登ることもできます。右に折れてユガテに向かう道は、やが
てスギの植林の中を進む山道となり、傾斜もでてきます。

スギ林を抜けたところがユガテです。明るく開けた山上の集落は花の季節に
は色とりどりの美しい風景が広がるそうです。まっすぐに進む北向き地蔵へ
の道と分かれて、左に折れて畑の中を進み、民家の庭先を抜けて小さな階段
を上ります。スギ林の道を登り、途中、奥武蔵グリーンラインと呼ばれる林
道を横切って、再びスギ林の道を辿ります。

ひと登りしたところがエビガ坂で、右に曲がれば鎌北湖方面になるのですが、
ここを左の尾根伝いに進みます。小さな上り下りの続く道を行き、いったん
林道に下りたら再び登山道へと入ります。このあたりが十二曲りと呼ばれる
ところです。登山道は一本杉峠への分岐を経て、林道の三叉路に出ます。道
標ではここが一本杉峠になっていますが、どうも本来は先程の分岐から右に
行ったところが、もともとの峠のようです。

道標上の一本杉峠から再び登山道へと入ります。岩混じりの道なので、足許
に注意して登りましょう。越上山の分岐から右に入り、山頂へと向かいます。
この道も岩が多い急登なので、足場に注意をしながら登ります。

越上山の山頂は樹林に覆われていて、展望はありませんが、狭いながらも静
かな趣のあるところです。越上山はかつて「拝み山」と呼ばれ、雨乞いの祈
祷をしたとも言われています。

越上山から分岐に戻り、顔振峠へと向かいます。緩やかに尾根道を登ってい
くと諏訪神社の境内に出ます。小さく上り下りを繰り返して、グリーンライ
ンへと出ます。ここから顔振峠まではこの林道を辿ります。

顔振峠には3軒の茶屋があり、正面に秩父や奥多摩の山並みを見ることができ
ます。一番右には削られた側面を見せる武甲山、左にいくと蕎麦粒山、三頭
山などが特徴のある山容を見せてくれます。また、この季節には富士山が頭
半分といった感じで真っ白な姿を現しています。茶屋でお蕎麦でも食べなが
らこの山並みの風景を眺めていると、時間の経つのを忘れてしまいそうなほ
どです。

顔振峠茶屋の横から5分ほど登ったところには展望台があり、ここからは左手
に赤城山や榛名山などの上州の山々や関東平野を望むことができます。

顔振峠からは茶屋の脇を通って黒山に下ることにします。杉林の中の暗い道
を下っていきます。足許に気を配りながら、展望のない道を下ります。やが
て谷沿い進むようになると笹郷の林道へと出ます。ここから車の通る里道を
行けば、黒山鉱泉へと到着です。黒山からは川越観光バスで越生駅まで25分
ほどです。

黒山鉱泉のY字路を左に曲がり黒山鉱泉館の前を通って、15分程歩いたところ
に黒山三滝があります。何軒かある食事処を通り抜けると左手奥にまず天狗
滝が、更に登れば右手には男滝と女滝が続いて落ちているのを見ることがで
きます。この三滝は今でも修験道場として利用されているようです。

<問合せ先>

飯能市観光協会 042-973-2111
越生町役場観光課 049-292-3121
西武鉄道テレホンセンター 042-996-2888
東武鉄道東上業務営業課 03-3985-4176

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@ひとっ風呂 <黒山鉱泉 黒山鉱泉館>

黒山バス停から黒山三滝に向かう途中にある、明治時代から営業をしている
老舗旅館です。越辺川(おっぺがわ)沿いの樹林に囲まれた中に、白い洒落
た感じの建物が建っています。日帰り入浴のみも可能です。露天風呂はあり
ませんが、岩風呂には広い窓がついていて明るい雰囲気です。透明なサラサ
ラとしたお湯がハイキングの疲れを癒してくれるようです。
食事を頼む場合は事前予約が必要ですが、入浴後は浴室脇の休憩ロビーでゆっ
くりとくつろぐことができます。

<場  所> 埼玉県入間郡越生町黒山1436
<電  話> 049-292-2226
<営業時間> 11:00〜17:00
<定 休 日> 毎月第三火曜日、水曜日
<料  金> 大人 1000円、小人 600円
<泉  質> 単純泉
<効  能> リューマチ、糖尿病、婦人病、関節炎、皮膚病など

*山の状況は変わっておりますので、表示ルート・内容が異なる場合もございます。
地域の山小屋、観光課などにお問合せの上、自己責任において登山を行なって下さい。
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