＜ポイント＞
御岳山は交通の便も良く奥多摩の入門コースとして広く知られていますが、
この時期青梅市にある吉野梅郷と併せて楽しむのも良いのではないでしょ
うか。
JR御岳駅から西東京バスに乗り、終点のケーブル下バス停で下車します。滝
本駅から御岳山ケーブルに乗って6分程であっという間に830m地点の山頂駅に
到着します。山頂駅から鳥居をくぐり、広い参道を通って山上集落へと向か
います。この御岳の山上集落は、江戸時代に御師（御祈祷師の略）たちが営
む宿坊として開けたところで、今も民宿、旅館として参拝客を泊めています。
また途中には御岳ビジターセンターがあるので、立ち寄っていきましょう。
国の天然記念物に指定されている樹齢700年の神代欅（じんだいけやき）を過
ぎ、左に向かえば日ノ出山への登山道ですが、せっかくですから御嶽神社へ
参拝していきましょう。随神門をくぐり、急な石段を登れば御嶽神社の本殿
です。御嶽神社は、鎌倉時代から江戸時代にかけて武士の信仰が高かったた
め、刀剣や鎧の奉納が数多くあり、宝物殿では国宝をふくめた重要文化財が
展示されています。
御岳山の本来の山頂は奥ノ院のある男具那ノ峰（おぐなのみね）ですが、現
在では神社付近が山頂とみなされているようです。
日ノ出山に向かうには、先程の分岐まで戻ります。尾根上を緩やかに下る、
のんびりとした登山道です。少しばかり登り返したところに養沢鍾乳洞への
分岐があり、このあたりから登りがきつくなり始めます。岩混じりの道から
山腹を巻き、再び尾根に戻ったところが東雲（しののめ）山荘の建つ、日ノ
出山の肩となります。山荘前からはひと登りで日ノ出山の山頂です。
日ノ出山は奥多摩の東端の山で、明るく広い山頂からは関東平野を一望でき、
高水三山、棒ノ折山をはじめとした奥多摩の山々、また富士山、丹沢方面を
展望することもできます。
日ノ出山からは東へのびる尾根道を下ります。山頂からは少しの間滑りやす
い急斜面が続くので注意が必要です。尾根の南側の植林帯に入ると傾斜は緩
やかになっていきます。再び尾根上に戻ると、ほどなく電波中継塔があり、
その先で尾根を横切る林道を越えていきます。647mの三室山の南側を巻いて
過ぎれば、やがて琴平神社の建つ台地へと着きます。
琴平神社からは植林帯の中の急斜面を下っていきます。ジグザグで急な下り
道が緩やかな傾斜になり、沢沿いを進むようになれば「梅の公園」はもうす
ぐです。この辺り一帯には梅林が広がり、三月には「吉野梅郷梅まつり」が
開催され、多くの人で賑わいます。
ここからは道成りに進んで、神代橋を渡り、日向和田駅に向かいますが、梅
まつりの期間中はバスで青梅駅まで行って、青梅からの始発電車を利用した
方が良いかもしれません。
＜問合せ先＞
青梅市観光協会 0428-24-2481
↓観光協会のサイト：御岳周辺に咲く、花こよみがあり便利。
http://www.omekanko.gr.jp/
御岳ビジターセンター 0428-78-9363
http://www2.ocn.ne.jp/~mitakevc/
御岳登山鉄道（ケーブルカー） 0428-78-8121
http://www.mitaketozan.co.jp/
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＠ひとっ風呂 ＜ひので三ツ沢 つるつる温泉センター＞
人の混み合う吉野梅郷は避けたいなと思う方は、
こんなコースはいかがでしょうか。
日ノ出山の山頂南端から石段を下りていき、三ツ沢方面に下山します。
スギ林の中の旧参道経由で、途中から林道歩きに変わって、約1時間半程で
つるつる温泉に到着です。
大浴場は二つ、「生涯青春の湯」と名づけられた洋風風呂と、「美人の湯」
と呼ばれる和風風呂。一週間ごとに男女が入れ替わります。露天風呂は和風
風呂にのみ付いているので、どちらに当たるかはお楽しみです。どうしても
知りたい方は、ホームページのカレンダーをご覧下さい。
1階には広々としたロビーや食堂兼用の畳の間もあり、のんびりとくつろぐ
ことができます。ただし、人気の温泉らしく、休日にはかなりの混みようの
ようです。
つるつる温泉からは、青い色の汽関車ばす「青春号」が武蔵五日市駅まで、
一時間に一本の割合で、往復しています。
＜場 所＞ 東京都西多摩郡日の出町大字大久野4718
＜電 話＞ 042-597-1126
＜料 金＞ 大人（中学生以上） 800円、小学生 400円
＜営業時間＞ 10：00〜20：00
＜休 館 日＞ 毎週火曜日 〈祝日の場合はその翌日）
＜泉 質＞ アルカリ性単純温泉
＜効 能＞ 神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、打ち身、挫き、
慢性消化器病、痔疾、冷え性、疲労回復など
＜つるつる温泉センター HP＞ http://www.gws.ne.jp/home/hinode/
*山の状況は変わっておりますので、表示ルート・内容が異なる場合もございます。
地域の山小屋、観光課などにお問合せの上、自己責任において登山を行なって下さい。 |
