甲府盆地の西側に位置する、櫛形山とともに南アルプスの前衛峰として親し
まれている甘利山は展望が素晴らしく、レンゲツツジの時期になると多くの
人が訪れます。15万株のツツジが甘利山の山頂付近をオレンジ色に染め上げ
るのが見事です。
甘利山登山口の広河原まではバスの便がないので、韮崎駅前からタクシーに
乗ります。かつては延々と駅から歩いたものですが、今回はちょっと楽をさ
せてもらいます。50分ほどかけて、曲がりくねった舗装された急坂を車で登
ると広河原の登山口に到着です。大きな駐車場があるので、自家用車の方は
ここを利用すると良いでしょう。また、乗ってきたタクシーに下山の時間を
伝えて、迎えを頼んでおくと便利かと思います。
駐車場の反対側にあるログハウス風の休憩所横から、甘利山への登山道に入
ります。一登りですぐに経塚に出ますが、甲府盆地とその向こうの富士山が
絶景です。ここから右に折れて、ゆるやかな高原状の道をのんびりと登りま
す。6月中旬〜下旬はレンゲツツジの最盛期で、あたり一面に大群生がみられ
ます。一度下って、再び登り返すと甘利山の頂上です。甘利山は丘のような、
広々とした笹の原です。360度の展望が素晴らしい場所で、次の目的地となる
千頭星山への稜線や、八ヶ岳、茅ガ岳、秩父連峰、富士山など、見飽きるこ
とのない眺めが続いています。
千頭星山へは、甘利山の頂上から北西の笹原を下ればすぐにコルに出ます。
ここを右に下れば広河原への道となりますが、今回は左側の道を選び、奥甘
利山へと向かいます。急坂から奥甘利山の左を巻き、下りきると右手に八ヶ
岳が望めます。カラマツ林の中を進み、急坂を登るとT字路になった大西峰
ノ肩に着きます。ここで御所山経由の青木鉱泉への道を右に分けます。大西
峰もピークを踏まずに、左にゆるやかに巻いて通り過ぎます。広い笹原のコー
スをしばらくたどりますが、カラマツの樹林越しに地蔵岳や薬師岳を望むこ
とができます。わずかに急登すれば千頭星山の山頂です。展望はありません
が、甘利山の賑わいとは対照的に、静かな山歩きが楽しめると思います。こ
こから先に進むと鳳凰三山への道となりますが、下山は来た道を戻ることに
しましょう。
<問合せ先>
韮崎市役所観光課 0551-22-1111 ↓韮崎市観光協会のサイト
http://www.city.nirasaki.lg.jp/kankokyo/index.htm
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@ひとっ風呂 <韮崎旭温泉>
老人ホームの隣に建てられた日帰り温泉です。広い場所にポツンと建ってい
る施設で、飾り気のないシンプルな造りなので、何となく落ち着きます。男
女ともに、L字型の広い湯船でゆったりできます。湯船からの眺めはイマイチ
なのですが、洗い場からは御坂山塊や富士山が大きくみえます。
源泉100%の掛け流しで、少し黄色に濁ったお湯が湯船からたっぷりとあふれ
ています。飲用も可です。ぬるめのお湯の中で身体をのばして、のんびりと
長湯を楽しみましょう。びっしりとまとわりつく小さな泡粒が、湯上りの身
体をポカポカと温めてくれるようです。
<場 所> 山梨県韮崎市旭町上条中割391
<電 話> 0551-23-6311
<泉 質> ナトリウム-塩化物・炭酸水素温泉
<効 能> きりきず、火傷、慢性皮膚炎等
<営業時間> 10:00〜21:00
<料 金> 大人500円、小人300円
<そ の 他> 持込自由の休憩室あり
*山の状況は変わっておりますので、表示ルート・内容が異なる場合もございます。
地域の山小屋、観光課などにお問合せの上、自己責任において登山を行なって下さい。 |