12月2日
電車より楽だと聞いていたので、大宮から成田空港直行のバスに乗った。名前は安直にONライナーである。途中首都高で渋滞にはまったおかげで、予定2時間のところを、30分余計にかかって成田に到着。天気は小雨模様。時計は1時近い。
私は成田空港に来るのは初めてである。海外旅行は2度目だが、トルコの時は関空からだったので。建物が少し古い感じがする。昼食を済ませ、旅行会社のカウンターに行き、航空券を受け取る。
飛行機は、ロス発東京経由ソウル行きの大韓航空。気流の関係で到着が30分ほど遅れて、4時過ぎに成田を飛び立った。機内食と飲み物を食べて、軽く一眠りする。
飛行時間2時間半ほどで、ソウルの夜景が見えてくる。大きな都市である。無事に金浦空港に着陸。地上に降り立つと、予想どおりかなり寒い。氷点下に近い気温のようである。バスに乗り込んで空港のターミナルへ。様々なハングルが目に飛び込んでくる。
入国審査を済ませ、荷物を受け取り、両替へ。100円がほぼ1000ウォンなのでとてもわかりやすい。2万円ほど両替する。待合いロビーに行くと、旅行会社の現地係員が待っていた。他の日本人観光客とともに寄せ集められて、マイクロバスへと乗り込む。やはり、寒い。
ガイドから、一通りの説明を聞きながら、外の景色を眺める。見た感じは日本の大きな街とたいして変わりないのだが、文字がほとんどハングル。ローマ字や漢字はあまりない。
4泊するホテルは、西橋(セオキョウ)ホテル。その名の通り、ソウルの中心部より少し西に外れたところにある。ガイドから明後日の「板門店ツアー」の集合時間などを確認した後、ホテルのロビーで別れた。
とりあえず、荷物を部屋において付近をぶらつくことにする。このあたりは大学も近いせいか若者が多い。ささやかな機内食しか食べておらず、なんとなくお腹も空いていたので、焼き肉屋でもあればと歩き回る。しかし、ハングルが全然分からないため、どこに入っていいのやらわからない。ハンバーガーやピザといった、ファーストフードの店など多く目立つのだが、焼き肉屋など韓国料理の店らしきはどこかよくわからない。
結局、面倒くさくなって、コンビニで明日の朝飯を含めて何か買うことにした。コンビニの名は「25なにがし」という名で、ソウルの至る所にあるチェーン店である。「なにがし」はハングルでよくわからないが、「25時間」とかいう名のだろう。コンビニでの買い物はやはり楽である。言葉が必要ないのだから。
ホテルに戻り、おにぎりやつまみなどとともにビールを一杯飲む。「カス」という名のビールだが、名前のとおりにまずいというわけではない。ただ、やや、薄い感じがする。
部屋は11階で、外の景色が良く見える。向かい側にこちらと同じくらいのビルが建っている。オフィスビルのような感じである。そのとなりには建築中のビル。やはり同じくらいの高さなのだが、間口に対して奥行きがなさすぎるような感じが気になった。橋が落ちたり、建物が崩壊したり。韓国はそんな話が多かったような気がするからだ。
韓国のテレビを見るのだが、真面目そうな番組が多い。日本のNHKの衛生放送も入る。日本文化は禁止のはずだが、空から降ってくる電波を受信するのは勝手らしい。