夜のデリーに降り立つ


99/9/18 インド1日目



 ほとんど遅れもなく、デリー国際空港に飛行機は舞い降りた。外に出ると、もう夜で暗いのだけど、結構暑い。日本の夏の暑さくらいはありそうだ。
 飛行機は直行便とはいえ、バンコク経由なので、結局10時間ほど乗っていたとことになる。えらく疲れた上に少し頭痛がする。日本人の乗客が多かったが、バンコクでどっと降り、代わりにインド人がたくさん乗ってきた。ターバンを巻いた人がいたりして、機内はこのときから雰囲気が出ていた。

 入国審査は意外なくらいあっさりとしたものである(これとは逆に出国審査が厳しいことは後で思い知らされることになる)。
 出口に出る手前の両替所にて、ルピーに両替する。ドルはなくても大丈夫と、旅行代理店に言われていたけど、ドルはなにかと便利だろうということで持ってきたのであった。実際、重宝したと思う。
 20$を両替する。およそ800ルピー。あんまりたくさん両替すると余ってしまうものらしい。両替は、銀行に行かなくとも、ホテルのフロントなど結構あちこちで可能である。ただし、円は断られることがあったので、その意味でもドルは便利。

 税関を出たら、インド人がたくさん寄ってくるのかな、と思っていたのだが、案外閑散としたものであった。現地係員もすぐに見つかった。ちょっと生真面目そうなインド人。名前はディープ氏。もっともこれは、略称みたいなものだとか。
「深い、のディープです」
がそのあいさつ。日本の大作家の「深い河」という小説を連想するが、実際、彼は「深い河」の映画に関わっていたらしい。通訳をしてたのだとか。彼によると女優Aはわがままらしい。通訳をやっていただけあって、日本語はまずまずうまい。しかし、
「化粧品は忘れずに」
と出発前とかバスを降りる時に必ず言うので、さすがに女性の多いツアーは違うなあと。もちろん、そういうわけではなく、「貴重品」の言い間違いである。後で、誰かが訂正してあげたら、とても感謝していたようだ。
 ディープ氏は、年齢的には30代にみえるのだが、実際は違った。インド人の年齢を当てるのは、彼に限らず結構難しい。

 さて、ここにきて、今回のツアーの参加メンバーが明らかになる。考えてみると、団体旅行をするのは修学旅行以来だ。団体旅行は好きではないのだけど、結果的にはいろいろな意味で助かった。
 で、なんでここでメンバーが明らかになるかというと、添乗員随行ではないので、この時点で初めてみな集まるということなのだ。
 そのメンバー。
 まず、うちらが2人。
 次に、女性2人組が2組。1組は、海外旅行経験が多いらしく、幼なじみの2人とのこと。1人はうちの近所のKさんに似ている。もう1人は背の高い女性で、ちょっと目立つ。ということで、この2人組、Kさんとその友達と呼ぼう(安直(^_^ゞ)。
 もう一組の女性2人組は、なにかにつけて、ひょうひょうとしている。特にメガネをかけた女の子の方。あせらない、あわてない。なかなかたいした2人組。ひょうひょうさんとその友達。
 最後は、初々しい(かどうか知らないが)カップル。彼氏はまだ学生だそうで、そののりにかなり学生臭さが漂う。ということで、カップルの彼氏と彼女。
 うちら、Kさんとその友達、ひょうひょうさんとその友達、カップルの彼氏と彼女、そしてディープ氏。以上、総勢9人が今回のツアーのメンバーである。

 空港の外で、マイクロバスと運ちゃんが待っていた。外に出ても寄ってくる人はいなくて案外静かである。時間が遅いせいかもしれない。荷物を積み込み、夜のデリーの町をホテルに向けて走る。交通量は結構多い。片側2車線の道路を疾走する。遅い車をクラクションとパッシング攻撃で、どんどん抜いていく。街灯の明かりは暗いので、町の様子はあんまりよくわからない。ディープ氏はいろいろと説明してくれるが、この日の印象は薄くて、内容は忘れてしまった。デリーの人口は900万とかそんな話。

デリーのホテル  30分ほど走って、ホテルに到着。今回の旅行で泊まるホテルは、中の上クラスといったところだと思う。外国人観光客と、割合と裕福そうなインド人が多かった。
 ロビーで簡単に説明を受けた後、解散。部屋へ。エアコンが強力にきいている。天井には強大な扇風機が。
 どうも、今日は不調。疲れたし、「団体であちこち連れ回されるんかあ」とかなんとかぶーぶー言っていた。こっちがこうなので、相棒もごきげんななめ。申し訳ない。
 とにかく、シャワーを浴びて寝る。水圧が弱い。。

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