• [種別]寺院
  • [種別]銀閣寺
  • [名称]南禅院
  • [宗派]臨済宗南禅寺派南禅寺の塔頭
  • [地域]洛東の有名観光コースでは中部。南禅寺のすぐ脇。
  • [特徴]南禅寺発祥の地と伝えられ、亀山上皇の離宮である上の宮跡地はここだという。東山の樹林が目前に迫る。
  • [拝観料]2002年、300円。
  • [+α]本文でも不気味な味わいがあると書いたが、晴れている時の池の色は独特で、それも印象深い。

概略

臨済宗南禅寺の塔頭。疎水の水道橋の下に建っています。目立たないためか、訪れる人は少ないようですが、庭園自体は名高いものです。亀山上皇の作庭と伝わっており、南禅寺はここが発祥の地と伝えられています。

お堂と、寺域のかなりを占める池のみを拝観する形になります。すぐ背後は東山(南禅寺山)から迫ってくる林があり、夏は虫が多数飛散しています。人が少ないことも、侘び具合に拍車をかけています。

とにかく、南禅寺がものすごく混雑していても、ここは静かなことが多いです。

伝説

ここは、鎌倉時代に怪異があり、それを禅の坊主が鎮めた伝説があります。今でいうポルターガイスト現象があったので、座禅をしたところ見事に鎮まったというもの。

実際、誰一人いない時に、ここで池を眺めて佇んでいると、静かというより不気味な感じがあり、なんとなくこの手の伝説を「さもありなん」と感じてしまったりします。(いわゆる怪異スポットとは違うでしょうけど。)

京都は怖い伝説も多いところですが、東山って法然院のような清澄さとともに、こういう気配も含む場所なんでしょう。洛西の小倉山とはまったく別の味わいです。