概略
明治の元勲、山県有朋が江戸時代とは異なる趣味で造園したもの。つまり、ヨーロッパの文化を頭においてはいるのですが、かといって、西洋庭園ではないのです。江戸期の人工的なまでにメリハリがついた、小さく緩急のきつい庭を避け、街中の広い空間とゆったりした起伏を利用した、近代日本庭園といえます。
水がゆったり流れる様は、どちらかというと西洋庭園を想起させますが、草木や岩組がまったく違います。この水は、琵琶湖疎水をひいたものです。和洋折衷という単語を思い出したくなりますが、造園者はそういうことも超越したいと願っていたのかもしれませんね。作庭は小川治兵衛。
抹茶席、あり。時間があれば、ここで休憩も悪くないです。
個人的には
私個人は、実はそう強い印象を持っていないのです、ここには。ただ、東山の濃い空気をたっぷり吸った後でここに寄ると、街中に入るまでのクッションのような気分を味わえます。それが最大の特徴のように感じています。
近くには名高い料亭の瓢亭があります。逆に、こちらに行く際に寄ってみる、という手もあるかも。
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