「天岩戸」に関する伝説とは、

高天原に君臨する女神「アマテラス大神」が弟の「スサノオノ命」の乱暴に怒って「天岩戸」に隠れてしまい、世の中は暗黒と疫災に覆われててしまったそうだ。そこで八百万(やおよろず)の神々が「天の安の河原」に集まって対策を検討し、「オモイカネノ神」の策を入れて「天岩戸」の前で大宴会を催した(なんと「アメノウズメノ命」という女神のストリップ・ショー付き)。この騒ぎが気になった「アマテラス大神」が「天岩戸」からちょっと外を見たタイミングを見逃さず、「タジカラオノ神」が「アマテラス大神」を引っぱりだし、世界はまた明るさを取り戻したとのことである。で「スサノオノ命」は地上に追放になったが、出雲に天下った「スサノオノ命」は以前とガラッと変わって地上の国作りに励んだそうだ(例えば、八俣大蛇の退治伝説)。

それをみていた「アマテラス大神」、地上(古事記いわく葦原中国《あしはらのなかつくに》)は自分の子孫が治める国であると、当時地上を治めていた「スサノオノ命」の子孫「オオクニヌシノ神」に国を譲れと交渉する。「オオクニヌシノ神」が承知すると(国譲りの神話)、「アマテラス大神」は自分の子孫の「ニニギノ命」を地上に派遣した。これを天孫降臨というのである。
「でもなんで高天原にある天岩戸や天の安の河原が地上にあるんだろう?」とか「アマテラス、都合よすぎる」とか「何で出雲に降りんと高千穂なんやろ?」なんてことは考えてはいけません。


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