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キモ男先生:さあ,小児疾患もほぼ全体を見てきたね。
あと残っているのは悪性腫瘍と他の科目にまたがるところだ。小児科は相手が子供だと言うのが専門で,病気については何でも屋だからね。ここが,他の科と違うところだ。
キモ子:ホントね。頭がクラクラするわ。
キモ男先生:小児の悪性腫瘍で,一番多いのは?
キモ子: [ 75] ?
キモ男先生:どっち?慢性?急性?
キモ子:急性かな。
キモ男先生:そうだね。確かに [ 76] は多いね。あとわりと多いものとして,悪性リンパ腫や神経芽腫がある。
キモ子:神経芽腫って [ 77] に腫瘍ができるんでしょ?
キモ男先生:そうだね。小児の [ 78] の腫瘍の代表だ。けれど,突然目が飛びだしたり,皮下に腫れ物が出来て気が付かれることもあるんだ。
キモ子:皮下の腫れ物ってなんなの?
キモ男先生:リンパ節だよ。リンパ節転移が多いからね。腎臓の腫瘍もあるよ。どっちだろうかと迷うことはあまりないけど。診察だと,副腎の腫瘍と腎臓の腫瘍って,どうやって見分けるか知ってる?
キモ子: [ 79] でわかるとか。
キモ男先生:そうだね。どっちも [ 80] で見つかる。神経芽腫は,気付くのが遅いと,正中線を越えて触るけど,腎臓はほとんどが越えることはない。かたっぽのお腹がポコっと飛びだしていたりする。あとは,血尿があるかとか,尿に,カテコラミンが出るか,腹痛がどうかなどを加えて判断する訳だけど,やはり,腎のレントゲンや,CTなど画像診断がものを言うわけだよ。
キモ子:赤ちゃんで一番多いのは?
キモ男:うーん、1才以下で、腹部の腫瘍って意味なら、[181]かな?[182]っていう血清蛋白がメチャ増えるんだ。 胎生癌だから、細胞の未熟度が高いから、すぐ外科切除されてきた。
キモ子:怖いよね。予後だって。。。でも最近、切らなくても良くなったって、誰か言ってた。
キモ男:そう、そりゃ間違いだよ。化学療法や、[183]の栓塞術で、まず小さくしてからってことも出きるようになって、治癒することも増えてきたって意味のようだね。
キモ子:なっとく。話しかわるけど,子どもに脳腫瘍はないの?
キモ男先生:あるよ。大人では神経細胞そのものとか,髄膜の細胞の癌が多いが,子供では神経細胞そのものより,それを支えて,保護したり栄養を送る働きをする [ 81] 細胞の癌が多い。
それと,もう一つ大事な大人との違いがあるけどなんだろう。
キモ子:わかんない。
キモ男先生:そうだね。ちょっと難しい。
  頭がい骨の中では脳みそを固定するために、大脳と小脳の間に膜があり、クルミの実と実の間の膜との関係のようになっている。その膜をなんて言う?
キモ子:テント?
キモ男先生:ホウ! 良く知っていたね。大人ではそのテントの上つまり大脳側に脳腫瘍が出来やすいが、子供では反対なんだよ。
キモ子:つまり [ 82] 側に多いのね。
キモ男先生:そう。 [ 83] 覚の神経組織なんかにも出来やすいんだ。そういえば,白血病細胞が塊を作った[ 84] 性の脳腫瘍も子どもに特徴的だね。
キモ男先生:その他は?
キモ子:骨の腫瘍なんかも。
キモ男先生:そうだね。骨肉腫なんて恐ろしい病気もある。5才以下の乳幼児にできる骨の腫瘍ではユ-イング肉腫なんてのもあるよ。


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