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gair20-01008232056@ このテーマに関しましては、第19回外来小児科学会で お話ししましたように、各研究室でよーいドン!で研究しております。今回は、当方(方安庵)および共同研究者竹中にはあまり進展が見られませんでしたが、苫小牧工業高等専門学校の堀准教授のグループからかなり展開したご報告が今大会直前にありました。大変喜ばしいことなので、かいつまんでご報告いたします。
●テーマ:ユーザ判別機能を有する生活支援ロボットに関する研究
●目的:ユーザ(大人と子供) を判別する方法として, 頭身という全身と頭長 の比を測定し,その値に 基づいてユーザを判別する方法について検討する。これを実現する方法として,以下のアルゴ リズムを考える。
●研究者:苫小牧高専電気電子工学科 矢陸友斗(学生) 堀 勝博(准教授)
●概要
 方安庵のアイディアにもとずいて、子供 や高齢者の代わりに家電製品等の難しい操作を行う 支援してくれるロボットを考える。これを実現する には、ユーザを自動的に判別し、ユーザに合った適 切な動作をすることが望ましい。 本研究では、ユーザ判別機能を有する生活支援ロ ボットの実現を目指し、第一段階として、ユーザ判 別方法について検討した。 ロボットのユーザとして大人と子供 を考え、ロボットがユーザをカメラで撮影し、カメ ラ画像からユーザを自動的に判別する問題を考える。 具体的には、使用環境として病院の待合室を想定し、 ユーザを飽きさせないために、そこに設置したテレ ビやレコーダ等の操作を、ユーザに合わせてロボッ トが代行することを目標とする。
 実験法は2つで

  1. クロマキー処理(西本注:色信号をキー信号として、別の信号と置き換える処理で、テレビなどの合成画像などはこの方法でつくられる。)を行って、頭と体の比から大人と子供を見分ける方法。
  2. OpenCVライブラリ(西本注:インテルの開発した、視覚、画像に関するコンピュータのあらゆる分野を包括するオープンライブラリ)の正面顔と全身を検出す る分類器と照らし合わせて、おもに頭と体の特徴を画像から抽出、ライブラリと比較して、判定する方法(西本注:演算には、堀先生開発のC++ 言語によるプログラムを使用)。
●実験結果と今後
に測定の成功例を示した。 クロマキー法(前者とする)でも誤診断があるし、正面顔と全身の分類器をつかっての後者の学習法(後者とする)でも失敗例がある。顔が 2 つ検出されたり体が 検出されなかったり、体が複数検出される場合があっ た。そこで精度をあげるため、正面を向いて立っている画像を 147 枚、横や後ろを向いた画像を 8 枚用意し、合計 155 枚の 画像に対してこの方法を適用し、全身と正面顔のそれぞれの検出率を測定した結果、全身の検出率は 10.3 %と低いのに対して,正面顔の検出率は 86.5 %と高いということがわかった。
 今後であるが、2法とも誤検出する問題が生じたが、この場合でも顔の検出はほぼ可能なので、今後は顔からユー ザを判別する方法についてさらに検討を進めたい。 また、実際の使用環境における撮影画像を用いた動作検証を行って、より実用的なユーザ判別方法の実 現を目指していきたい。
 以上です。今後に期待したいと思います。堀先生、矢陸君大変ありがとうございました。