3 次コオナアへゆくまへがきへ戻る       *                                                                 をはり                                                                               力が強いとされた  ほつ枝は上の方の枝 新芽の出たばかりの枝 それだけ呪                           千年の栄えを祈つてのことです  青柳の梢の枝をつかみ取つて縵にするのは わが君の家に                                                            君が屋戸にし千とせ寿くとそ 十九|四二八九                 青柳のほつ枝よぢとりかづらくは                            攀ぢ折れる柳条を見る歌    二月十九日 左大臣橘家の宴にして       *                                                                       ば 京の大路が思ひ起こされる  春の陽光に芽をふくらませた柳の枝を手折り 掲げて見れ                                                             見れば都の大路し思ほゆ 十九|四一四二                  春の日に張れる柳を取り持ちて                               柳黛を攀ぢて京師を思ふ歌