3 次頁へゆくまへがきへ戻る       *                                                                       されたため この二つを同一視したことから来てゐます  天の川を安の河と呼んでゐるのは 天上には高天原があると                        びた恋人たちが 今宵は共に過ごす夜である  安の河を挟んで向かひ立ち 一年の恋に首を長くして待ちわ                            右は七月七日天漢を仰ぎ見て大伴宿禰家持作る                             日長き子らが嬬問ひの夜ぞ 十八|四一二七           安の河い向かひ立ちて年の恋       *                                             らうものを たとへ秋ではなくとも  天の川に橋が渡してあつたなら その上を通つてお渡りにな                               い渡らさむを秋にあらずとも 十八|四一二六            天の川橋渡せらばその上ゆも             反歌二首