留女之女郎
るめのいらつめ
- 生没年 未詳
- 系譜など 家持の同母妹(19/4198左注「留女之女郎…女郎者即大伴家持之妹」)。「留女」は名かどうか不明。「りゅうじょのいらつめ」「とどまれるむすめのいらつめ」などと訓む説もある。また『類聚古集』には「留京之女郎」とあり、これによれば「京に留まりし女郎」と訓むこともできる。
- 略伝 750(天平勝宝2)年以前、南家藤原二郎(継縄。豊成の子。19/4214〜4216参照)に嫁ぐ。『尊卑分脉』によれば、継縄の子真葛の母は「大納言伴*人世」(*は難読文字)とあり、「*人世」は「旅人女」の誤写と見られ、旅人の女とは即ち家持の妹留女之女郎であろうと見られる(尾山篤二郎)。万葉集には1首。19/4184。
系図へ