■眠れる庫のカマ■
 入換機関車DD102


1.出会い

まったくの偶然からJRのとある駅に降り立つこととなった。「そういえば貨物側線があったなあ。」ふと構内のはずれに目をやると錆びた線路の先に庫が見え、その先が草に埋もれていた。「今度側線跡を調べに来よう。」そう思い、その駅を後にした。後日再訪し、庫の中に目を向けた私は目を疑った。
「カ・・・カマがいる・・・・」
私はあわてて、側線利用者として名前があったコンクリート製品製造会社を訪ねたところ、「うちのものではない」とのこと。よく見ると名前に覚えのあるセメント会社が隣接しているではないか。事務所を訪れ、来意を告げると、同行して見学させて下さるとのこと。感謝しつつ庫へ向かう。草むらを抜け、柵を越えて薄暗くセメントの粉で白く埃っぽい庫に入ると・・・いた。

2.状況

眠れる庫のカマ

DD102正面 タキ1900などに対応したセメントの荷役施設と共用の庫だ。機関車は、2軸のロッド式。
後ろすがた。それにしてもこのサイトのどっかで見たような顔?
ピットも作られている。
DD102背面
日立銘板 日立の製造銘板。
製造番号12414 1957の刻印。
高崎製紙TD3の弟だ。
ナンバープレート。
DD102と申します。でも、何でDDなんだ?
ナンバープレート
諸元表記 高崎製紙TD3は3軸25tと少し大きい。速度も25km/hと本線向き?その代わり牽引力はこっちが大きいようだ。

4.あとがき

案内していただいた係の人のお話では、7〜8年前まで動いていたが、今は引き取り先もなく、解体には費用がかかりお荷物になっているとのこと。達磨小僧的には、ここで一生眠り続けてほしいのだが・・・・。奇しくも日立機は、県内に15t(矢板)・20t(本機)・25t(高崎製紙)のラインナップがそろった。ミニカーのようにコレクションしたくなった。



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作成    2002.10.20
写真撮影 2002.10.XX

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