■国鉄EF577■
 (宇都宮市駅東公園)


1.車両の沿革

EF57型電気機関車は、戦前の鉄道黄金期の最後を飾った名機です。
その7号機であるEF577の誕生は、太平洋戦争も盛んなS17.9.30。今年(H14)で60歳すなわち還暦を迎えるわけです。新製時、すでに本土空襲なども行われ戦時色も濃かったと思われますが、戦時設計の洗礼を受けることもなく堂々たる姿で登場したのはこの機関車の役割が東海道での優等列車牽引だったからでしょうか?以来36年間走り続けてS53年廃車となりました。このうち、宇都宮で過ごした期間が18年ともっとも長くなっています。

なお、EF57形式の保存機は本機が唯一の存在です。
項目 諸元
軸配置 2C+C2
車体長 19920mm
車体幅 2810mm
車体高 4091mm
主電動機 MT38
定格出力 1600kw
製造初年 S12
製造数 15


2.保存状況など

EF577の経歴
36年間現役は立派。

ちなみのこの当時の日立とは?
笠戸それとも水戸いずれでしょうか?

宇都宮市教育委員会、EF57-7号旧型電気機関車保存会を中心とした活動によりすばらしい状態で保存されています。まさに、宇都宮の誇りといえるでしょう。
公開は、年2回ほど。ほんとうに大切に保存されています。
取り外されていますが、スノープローも保存されています。

以下に、教委作成のパンフレットから保存の経緯を抜粋して掲載します。
S53・1・19 宇都宮市、展示保存を決定
S55・5・12 塗装工事などの国鉄大宮工場へ入場(5・30まで)
S55・6・ 6 国鉄から市へ車両引渡し(日光線鶴田駅)
S55・6・ 8 車両解体(富士重工宇都宮製作所工場内)
S55・6・ 9 大型トレーラ3台に積み込んで陸送・車両組立
S55・8・ 2 一般公開

保存場所の地図

2002.10.13の公開の様子はこちら。

3.あとがき

 動態復活を望む方は多いと思います。私も是非その姿を見てみたいものです。しかし、それを夢のまま見続けて行くのも私は嫌ではありません。なぜなら、こんな幸せな状態で保存されているカマはほんとに稀少だからです。
満100歳の誕生日に復活なんていかがでしょうか?
(私は見れるかどうか微妙ですが・・・)

この場を借りて一ファンとして保存に熱意を注いでおられる方々にお礼と敬意を表します。



トップページに戻る
【お願い】本サイトはフレーム構成です。
フレーム表示されていない場合は
上でいったんトップページにお戻りください



旅先リストに戻る

修正    2002.10.13  公開の様子をリンク
作成    2002.9.25
写真撮影 2001.7.7

Copyright (C) 2002 Daruma-Kozo. All Rights Reserved