■鶴田の専売公社専用線■

1.沿革

■鶴田駅と現在の県中央公園の場所にあった専売公社(現JT)を結ぶ約2.6Kmの専用線跡です。
■開通/廃止時期について「専用線一覧」上以下のような記載です。
  S26に記載なくS28に記載あり→S50に記載ありS58に記載なし。
  このことからS27〜8頃開通しS50代後半頃廃止と考えられます。
■現在は、「なかよし通り」として全線遊歩道に整備されています。

 

2.廃線跡の現状

専用線地図

鶴田駅 鶴田駅本屋
ここから廃線跡を歩いてみよう。
鶴田駅東方の広大な空き地。かつては大谷石の出荷で繁忙を極めた場所。いまはその痕跡すらない。 鶴田駅貨物ヤード跡
なかよし通りのモニュメント 鶴田駅前に通じる道を渡ったところから「なかよし通り」が始まる。左の写真は、握手を象徴したモニュメント。
線路跡はよく整備された遊歩道になっている。 きれいな遊歩道
沿道のお店 遊歩道沿いにちょっとした軽食店(お好み焼き)があったりする。
滝谷町交差点の先、鹿沼インターへ向かう道路との交差箇所に踏み切りの遺構を見つけた。唯一の遺構だ。警報機や遮断機の台座等は見つからなかった。 踏切警戒柵
鹿沼インターへの道路を横切る 片側2車線の主要道路を渡る踏切はどんなものだったのだろうか?遮断竿タイプではなく、大きな踏切にあるワイヤにトラ塗りの板がぶら下がっているやつが似合いそうだ。
遊歩道の脇を見るとバラストが撒かれている。道床の上に、そのまま舗装路を作ったような感じだ。白い縁石は専用線当時からあるものかもしれない。 歩道脇の縁石とバラスト
なかよし通りの看板 モニュメントと看板以外、この遊歩道のの沿革を示す掲示は何もない。
公園に沿って北西に進む区間。この先駐輪場で「なかよし通り」は終点となる。 終点付近
この区間はメジロのめ次郎さんの宇都宮トワイライトゾーンにも紹介されています。


3.運行状況など

現時点では不明です。なお、機関車は、「産業用軌道をたずねて」によると日通宇都宮支店の日立製15t機がいたようです。

4.あとがき

東武大谷線(元宇都宮石材軌道)の人車軌道線のうち鶴田−西原町の区間(S7廃止)が専用線とほぼ同じ区間に複線で敷設されていました。この用地を転用したものか否かは判然としません。これに関しては、今後の調査課題とします。
鶴田駅から分岐していた宇都宮石材軌道、専売公社専用線、富士重工専用線、2002年度末にはこれら全てが過去帳入りとなります。



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更新    
作成    2002.10.20
写真撮影 2002.1.13

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