■東武鉄道 矢板線■
 廃線後半世紀を目前にして・・・

1.2006年の現状

 矢板線の歴史・沿革、廃線後の全体状況については諸兄のHPや文献に数多く発表されていますので、このページでは2006年現在の特徴的なポイントについてご紹介いたします。

 

2.廃線跡の現状2006

【ポイント1 芦場-玉生】
玉生中心部に残る駅前後の築堤西南端部に残る橋台と桁。有名な私有地にあるトンネル遺構の正面にあるがあまり紹介されていない。
桁はI型鋼を4本ならべただけの簡易なもの。枕木を締結したような後はなく、果たして列車を渡したことがあるのかどうかは不明だが、廃線後ここへ桁を架設する理由も思い当たらない。
【ポイント2 柄堀-幸岡】
平成10年まで道路として供用されていた廃線トンネル。昨年(?)より、急勾配と切り通しでトンネルを迂回する道路が建設され、今年3月ごろには舗装も完了し通行可能になった。この工事で、トンネルは埋め戻されたものと思っていたが幸岡側のポータルのみが封鎖当時のままの姿で残った。内部は、柄堀側出口付近で封止されているようである。写真右の法面が新設道路の築堤で、旧道路(線路)部分はこの下に埋もれた。
【ポイント3 幸岡−矢板】
矢板駅を東北本線と平行に南へ向かって出発した矢板線は大きくカーブして西へ向かうがここから幸岡にかけては手前に写っている道路が線路跡と思い込んでいたため今年になって同行者に指摘されるまでまったく気が付かなかった橋台の遺構。
旧版地図を、よく見れば旧国道4号もオーバークロスで越え幸岡の高台に取り付くまでまで延々と続く大築堤だったようだ。
因みに、JTB「鉄道廃線跡を歩くU」の後見返し写真はここの情景ではなかろうか?玉生の築堤とは高さも背景も違うように思う。

4.あとがき

 矢板市内の巨大遺構に今まで気付かなかったことは、少々ショックであった。現物の見落としはもちろん、地図の観察不足・・・。とちレビ掲示板でも、矢板駅付近のコンクリート遺構について書込みをいただいたことがあったように思う。自らの調査姿勢を大いに反省している。


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更新    
作成    2006.5.10
写真撮影 2006.3.18

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