
診療科目 | 高齢者について

高齢者に起こりやすい症状 (認知症・嚥下困難・じょくそう)について
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老人性認知症の定義
・物忘れなどの記憶障害あり、社会生活や日常生活に支障をきたす状態です。
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症状 中核症状と周辺症状(BPSD)
・この周辺症状が介護者をたいへんな疲労させます。
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中核症状・認知障害
・最近のことを覚えていない。
・同じことを繰り返し聞く。
・思考・判断できない。
・言葉がでない。
・買物・お金の計算できない。
・料理できない。
・字をかけない。
・周りに関心がない。
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周辺症状(BPSD)
・行動障害、徘徊・・さまよい歩くこと。
・気分の変化・・怒りっぽい。
・妄想・・物を盗られる。
・幻視・・居るはずのない人が見える。
・興奮・暴言など。
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老人性認知症の原因
1.アルツハイマー病。
2.脳血管性認知症・・・・脳梗塞・脳内出血後に起こる。
3.レビー小体型認知症。
4.前頭側頭型認知症。
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認知症の治療
・薬物療法
物忘れなど認知障害や無関心にたいして・・ アリセプト(ドネベジル)、レミニール(ガランタミン)、リバスタッチ(リバスチグミン)
精神症状・行動障害のBPSDに対して・・リスパダール(リスペリドン)、 セロクエル(クエチアピン)、 漢方薬 抑肝散(よくかんさん)。
・認知症治療で大切なのは介護 認知症患者さんとの接し方「認知症のケア」です。
・サプリメント「フェルガード」(日本認知症予防学会認定)を処方いたします。
・NPO「西宮認知症予防会」の理事をしています。
嚥下(えんげ)障害に対して
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食物を飲み込むことを「嚥下(えんげ)」といいます。
飲み込みにくいことや食べた物が気管に間違って入ることを「嚥下障害」といいます。
年をとると「嚥下障害」が起こりやすいです。
この「嚥下障害」の程度を調べて、その程度に応じて対策します。
食事するときの姿勢指導、嚥下しやすい食品や 液体にとろみをつける指導をします。
じょく瘡(床ずれ)
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じょく瘡とは 長時間ベッドに寝ている患者さまにみられます。
好発部位は仙骨部(おしりの中心)、坐骨部(おしりの両脇)におこります。
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治療法は「日本じょく瘡学会」のガイドラインにより 「ドレッシング材」という被覆材を使用して傷面を適度な湿潤状態に保ちながら治す 「湿潤療法」が効果的です。