【洋ランの性質】
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洋ラン
 種類が多くかなり性質が異なる
  特に冬期の温度管理を間違えると失敗しやすく・枯らしやすい。

  
  
「10℃を境に、夜間の温度に適応するもの」を分類してみました。
  日本の冬を越すには、最低温度に強いものと弱いものを同じ環境で管理するのはできたら避けたいですね。


10℃以下(3〜10℃)適応 性  質
野生地にて夜間かなり温度が下がる場所での地生物。
 高温下に置くと、花芽の発育・開花に障害を起こし、花芽がとんだり蕾が落ちる場合がある。
シンピジューム 本来3〜4月ごろ咲く蘭の仲間で一番作りやすいランです。
香もほのかにあるものもあります。夏は野外の直射日光のあたらない場所に置き
冬は寒さにあてないよう室内の日当たりの良い環境に置く。
年末から良く販売されるものは、夏涼しい山などに移し開花を早めたものです。
デンドロビューム ノビル系の原種はインド、ミャンマー、中国南部の海抜1000m以上の高冷地で樹木の幹や枝に
着生しています。(日本のセッコクも同じ仲間です)そのため比較的寒さや乾燥に強く、
丈夫で栽培の容易な洋ランです。
秋に、14℃以下の低温に2 週間以上当てると花芽ができます。
前年のバルブに花芽が付き年明けに開花。今年のバルブも成長が早ければ花が付きます。
パフィオペディラム 原産地は中国南部、東南アジア、インドに60 種ほど自生している。
半日陰を好みます、70〜80%の湿度と適当な風通し良い場所にて管理します。
バルブがない為、極度の乾燥を嫌います。
日本の夏はやや暑すぎるので、夏はなるべく涼しい環境にて管理します。
また斑入り葉系は、年2度咲くものがあります。
オンシジューム オンシジューム(薄葉系)は最も作り易い洋蘭として好評です。
原種は中南米各地に分布しています。生育適温は13〜25℃ですが、冬季最低3〜5℃あれば越冬はします。
春〜夏に生育し秋に開花するものが多いですが、その他の季節にも咲く場合がよくあります。
エピデンドラム 中南米原産の改良種の系統です。一般に低温に強く、
明るいとことにおけば順々に数ヶ月から半年近く咲きつづけます。切花にしても長く持ちます。
茎を切って植えておいても根がで芽目が出ます。
冬季の生育最低温度は13 〜15℃、最低越冬温度5〜7OKです。
グラマトフィラム 東南アジア産の大型の原種で、ヒヒマヌは、良く市販されております。
夏の暑い時期に咲き、花もちが良いことから、お中元シーズンでもありギフトに最適です。
花を咲かせるには、冬に高温の環境が必要です。
葉が薄くダニが着きやすので、葉にも水をかけて予防してください。
夏の、シンピジューウムですね。
ミニカトレア 中南米原産で草丈20cm 以下の系統です。一般大輪系に比べ、低温に強く、年2回咲くものが多
く室内又はミニガーデンケースでも作りやすいので人気があります。
冬季快適生育最低温度13 〜15℃、最低越冬温度5〜7℃OKです。


10℃以上(10〜20℃)適応 性  質
10℃以下でも冬は越すが、生育がきわめて悪く花が咲きにくい。
 理想的には、最低温度17〜20℃ほしいランたち
カトレア 中南米ブラジルに分布し、特に標高100m程度の森林地帯に産する。
木の樹皮に付着する着生ランです。毎年新しい芽がバルブの基部より出5〜6ヶ月で生育し一度咲いたバルブからは二度と開花しない。普通は年に一度咲き、春・夏・秋・冬咲きと、品種により
色々です。花は、茎の頂点から花茎を伸ばし、花を1から品種によっては20数輪つけます。
開花時は、ナメクジに注意
デンファレ デンドロビューム 、ファレノプシスのから改良された洋蘭です。
多くタイで苗・花が生産され、日本にも多く輸入されております。
高温性で、日本国内では栽培は難しいです。
ミルトニア 標高1500m以上の高地に生息する蘭なので、暑さにはとても弱いので、夏越えさせるのが難しく
最低温度が13℃以上の明るい室内で、直射日光が当たらないところに置いて下さい。
パンダ 熱帯アジアに生育する着生種の洋ランです。
根が非常に太く長いのが特徴で、空中湿度の高いところで生育します。
全体として高温と多湿を好みます。
コチョウラン 直射日光に弱く、高温多湿で風通しの良いところを好みます。
暖かい室内で、レースのカーテン越しに光があたる場所が最適です。
鉢の水苔が乾いたら、たっぷりと水をあげてください。
開花中は、多湿で15℃以下の場所に置くと花弁にしみ(ポトリス)がでやすいので
15度以上にしやや乾かし気味に。通風の悪いところでの管理では、黒点病・軟廣病など

 春から秋の管理

日光を好むもの 弱い光を好むもの
カトレア 着生ラン類は、
風とうしの良い棚上か
吊り鉢にて管理
パフィオペディラム
デンドロビューム デンファレ
パンダ ミルトニア
シンピジーム
オンシジューム
春から戸外に出し日に当てる
7〜8月の日の強い期間は、(10〜15時)の間は
 寒冷紗(40%)にて遮光する。
春から戸外に出す場合は、遮光するか日陰に置く
パフィオは、空中温度が必要なので風通しの良い場所には
 置かない。
ミルトニアは、暑いのは特にだめで、
 できる限り涼しい日陰に置く
水やりと肥料 水やりと肥料
5〜7月は、成長期 多めに
7〜8月は、肥料中止
着生ラン類は、乾かし気味に
シンピジュームは、十分な灌水を
パフィオは、乾きを嫌うので湿度の低いときには霧をかける。
3〜7月に、液肥を与える
洋ランの鉢の選び方
着生ランは、通気性がよい素焼き鉢か吊り鉢
地生ランは、乾きに強いプラ鉢
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【シンピジューム】
 春に新芽が根元より発生、9月まで成長し秋に成長が止まり茎が太り今年の成長が終わります。
  成長期には、肥料を十分に与え冬は株を保護する。

 栽培のポイント
 
 日当たりの良い場所・・ 日光を非常に好み冬はガラス越しに、降霜の心配がなくなると戸外に出し直射日光に当てる。
  急に日光に当てると日焼けを起こすので、最初は曇りの日か雨の日に徐々にならしもって。
  真夏は、日光を寒冷紗などで50%カット 
 
 通風を好みますので、温室などで育てる場合冬以外は窓を全開にして風通しを良くする。
 
 一年中水を好みますので、6〜7月は特に多く・夏は、毎日与え夕方には葉水を与える。冬は、1〜2日の間に一度与える。
  花芽が伸びている時期には、3日に一度。花が咲いているときは4〜6日に一度

 春〜初夏までは、肥料は十分に与え(洋ランの中では一番必要とする)
  置肥は、4月・5月上旬・6月・7月上旬の4回与える。(市販品により分量が異なるので注意すること)
  液肥は、置肥と平行して4〜9月下旬まで週に1回程度与える。
 
 冬は10℃以下にしない 12〜13℃だと春によいバルブを作ります。
  開花の時期に20℃以上の場所に置くと、空気の乾燥により蕾の水分がなくなり黄色くなり落ちる。
  (秋早い内に購入したものはできるだけ涼しい環境にて観賞育てること)
 
 花の色は、温度が高いところでの開花は色が薄くなり、温度を下げて咲かすと濃くなる。

 株分けは、やたらとしない
  敵期は、春(3月中〜5月下旬) 夏場は禁物です。
  大株のほうが花付きは好いので2〜3年に一度植え替えをし、大株に成りすぎると仕立て直し
  (一回り大きな鉢に植え替える)  鉢が大きく成りすぎると株分け

 新芽の芽かぎ
  新芽が多すぎると、個々のバルブの育ちが悪くなる。

   春〜夏には、ハダニがつきやすい。
  葉の白っぽい模様は、バイラスによるもので目に見えるようになるまで数年かかり
  モザイク病は、焼き捨てるのが一番好い。空気伝染はしないが、接触伝染をする。
  早期発見方法は、今年の新芽を太陽に透かして見るとよくわかります。

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