T 日本教育の問題点
 
 日本の教育制度は、国家管理のもとに置かれ、教育を受ける側の立場があまりに無視されてきた。
 義務教育では次の5点が揃ったために、どんなに不満や苦痛が大きくても、それに甘んじるしかない構造ができた。
・新規設置困難    (別な学校ができてこない))
・教育内容の国家規定 (別な教育をしたくてもできない)
・一元的管理     (どこに行っても、同じ)
・就学の強制     (いくら苦痛でも、学校に行かなければならない)
・生徒と保護者に参加権・意見表明権の保障なし (意見を言い、運営に参加して変えることができない)
 高等学校についても、これに準じた状況がある。 
すべての人の「教育を受ける権利」を実現することは、憲法の要請である。教育を受ける権利を担保するためには
      民間教育機関設置の自由と教育選択の自由
      被教育者側の発言権保障と運営参加
の2つの道が必要である。
 
教育内容から見ると、次の二点が日本教育の重大な問題である。
      国家統制型教育
      受験教育の弊害
 
国家統制型教育の解決には 
 ・ 教育内容の自由を持つ、民間教育機関設置の自由化
 ・ 教育内容の自由を持つ、民間教育機関設置の自由化。地域または学校への権限委譲 
受験競争の弊害の解決には、 
 ・ 教育の多様化
 ・ 廃止も含めて入試制度を見直す 
がもっとも有効である


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