(4)教員の地位
 教師は専門知識・技能と職業上の良心に従う、個人的資質を大いに問われる職業である。個人的資質を発揮できるように独立性を保障した上で、結果責任を問うべきである。職階制による管理にそぐわない。子どもを保護する専門家として、教員が、上長の指揮より、良心を優先させてよい規定を設けるべきである。これによって、被雇用者として指揮されることと、独立した人格としての教育者をバランスさせることができる。
 教育は、ともすれば、時の社会の必要を子どもに押しつけるだけになる。それに対し、子どもの発達を理解し保護することが専門職としての教師の仕事でなければならない。


もくじに戻る