マッキントッシュ C40 プリアンプ

マッキントッシュC29と20年ぶりに入れ替わったのは、同じマッキントッシュのC40でした。普通ならC36あたりが間に入ってもよいのですが、C29への思いがつよく、なかなか手放すモチベーションが沸かなかったのでした。

このC40 は一目惚れ。ある日、オーディオユニオンの中古館をふらついていたら、前オーナーは買ったまま箱から出すのを忘れていたのではないのか?、と思うほどの絶品のC40が私を呼んでいた! C29も望外に高く売れたので、C40 を買ってしまいました。

C29から変わったのは、CDとプリ間をバランス接続に出来たこと。私のシステムでは、CDプレーヤーとプリアンプの間は5mのオーディオコードで繋がっているので、バランス接続にしたらかなり変わるであろうとは思っていましたが、その差は想像を超えるものでした。アンバランス(RCA)で繋いでいる限り、CDの音に限ればC29と比べて劇的に変わったというほどでもないように思ったのですが、バランス接続にすると劇的に音場感が広がり、CDプレーヤーを買い換えたほどの大変化でした。

また、時代の流れを反映し、さすがにフォノイコライザーの音質とS/Nの改善には眼を見張るものがあったのでした。

一方、実は、不満もありました。まずわずか5素子のエンバイロンメンタル・イコライザは、あまり使えません。特に低域は最低域レンジが70Hzというのはつらい。超低域のコントロールには単純なトーンコントロールのほうが自然と感じ、すべてフラットで使用。超低域は、連続可変のラウドネス・コントロールで調整していました。また、プリアンプとパワーアンプ(ラックスマン M-06α)の間もバランス化を試みましたが、なぜかあまりよい結果にならない。どうもC40の出力をバランス化するバッファアンプの性能に問題があるように思いました。

そんな不満があるとは言うものの、音の鮮度の改善は目からうろこが落ちました。・・・で、あまりにもすばらしすぎたがゆえに、購入後、わずか4ヶ月で、思いついてしまったのです。「こんなによくなるなら、いっそのこと最新のC46にしてはどうか」と・・・。

C46なら8素子で、最低域に20Hzと35Hzが追加されます。これなら使えそうです。フォノイコライザーも、高精度化されているとのこと。そして、ついに、C46への交換を決心してしましました。

つまるところ、C40 はたったの5ヶ月で私のもとから去っていったのです。ただし、改めて申しあげますが、C40の音が不満だったのではありません。良過ぎたので欲が出たのです。プリだけでこんなにもよくなるものなのかと。そう、そしてC46はその期待を裏切りはしませんでした。

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