伝統ゲーム紹介
投扇興・役と点数2
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投扇興の役・百人一首(ひゃくにんいっしゅ)式
「投扇興譜」という本にはこのように書いてあります。
表十ニ組
1 | 2 | 3 |
刈穂 | 御幸 | 筑波根 |
かりほ | みゆき | つくばね |
25点 | 20点 | 15点 |
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4 | 5 | 6 |
千鳥 | 富士 | 三笠山 |
ちどり | ふじ | みかさやま |
13点 | 12点 | 11点 |
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7 | 8 | 9 |
有明 | 錦 | 雲隠 |
ありあけ | にしき | くもがくれ |
10点 | 9点 | 8点 |
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10 | 11 | 12 |
散る花 | 置く霜 | 山颪 |
ちるはな | おくしも | やまおろし |
7点 | 5点 | 3点 |
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裏六組
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1 | 2 | 3 |
因幡山 | 御垣守 | 白雪 |
いなばやま | みかきもり | しらゆき |
30点 | 31点 | 32点 |
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4 | 5 | 6 |
乙女 | 若菜 | 軒端 |
おとめ | わかな | のきば |
33点 | 35点 | 50点 |
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ちなみに元になった歌は下記の通りです。
- 「刈穂」:秋の田のかりほの庵の苫を荒み我が衣手は露に濡れつつ
- 「御幸」:小倉山嶺の紅葉葉心あらば今一度の御幸待たなむ
- 「筑波根」:つくばねの嶺より落つる男女の川恋ぞつもりて淵となりぬる
- 「千鳥」:淡路島通う千鳥の鳴く声に幾夜寝覚めね須磨の関守
- 「富士」:田子の浦に漕ぎいでて見れば白妙の富士の高嶺に雪は降りつつ
- 「三笠」:天の原ふりさけ見れば春日なる三笠の山にいでし月かも
- 「有明」:今来むと言いしばかりに長月の有明の月を待ちいでつるかな
- 「錦」:このたびは幣も取りあえず手向山紅葉の錦神のまにまに
- 「雲隠」:めぐり会いて見しやそれともわかぬ間に雲隠れにし夜半の月かな
- 「散花」:久方の光のどけき春の日にしず心無く花の散るらむ
- 「置く霜」:かささぎの渡せる橋に置く霜の白きを見れば夜ぞ更けにける
- 「山嵐」:吹くからに秋の草木のしをるればむべ山風を嵐と言ふらむ
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- 「因幡山」:立ち分かれいなばの山の峰に生ふる松とし聞かば今帰りこむ
- 「御垣守」:御垣守衛士のたく火の夜は燃へ昼は消へつつ物をこそ思へ
- 「白雪」:朝ぼらけ有明の月と見るまでに吉野の里に降れる白雪
- 「乙女」:天津風雲の通い路吹き閉じよ乙女の姿しばしとどめむ
- 「若菜」:君がため春の野に出て若菜摘むわが衣手に雪は降りつつ
- 「軒端」:百敷や古き軒端の忍ぶにも猶あまりある昔なりけり
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