ボードウォーク・コミュニティー


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テーブルゲームとは

テーブルゲームの種類

テーブルゲームの歴史

日本でのテーブルゲーム

テーブルゲームの会


テーブルゲームとは

 人間と人間がプレイするゲームをテーブルゲームと呼んでいます。 コンピューターゲームに対する言葉であって、必ずしもテーブル(机)を必要とするわけではありません。 コンピューターゲームの無い時代、ゲームと言えばそれは人間と人間の遊ぶものでした。 しかし現在、ゲームと言えば多くの人間が思い浮かべるのはコンピューターゲームであることは否定できないでしょう。
 日本でテーブルゲームというと、多くの人は囲碁、将棋、麻雀、トランプを思い浮かべることになるとでしょう。 これらは伝統ゲームという部類に入るかと思いますが、世界ではこの他に沢山のテーブルゲームが毎年何十、何百種類と製作販売されています。残念ながら日本ではこれらのテーブルゲームの知名度は高くありません。 しかし非常に面白いものがたくさんあります。 ボードウォーク・コミュニティーはそういうゲームを楽しもうというクラブです。


テーブルゲームの種類

 テーブルゲームを分けようとするのは非常に難しい作業です(ゲームの分類参照)。
テーブルゲームの世界で良く出てくる言葉を解説しましょう。

ボードゲーム

 盤ゲームとも言います。通常は盤の上で駒を動かします。 テーブルゲームと同じ意味で用いられることもあります。 代表的なものとしては、囲碁、将棋、人生ゲーム、モノポリーなどがあります。

カードゲーム

 札を使うゲーム。トランプ以外のオリジナルのゲームを指す場合もあります。 ドミノや麻雀などのタイル(牌)を使うゲームを含む場合、含まない場合があります。
このサイトではタイルゲームはカードゲームに含めています。
代表的なものとしてはトランプ(プレイングカード)、花札、百人一首、麻雀、ドミノ、ウノがあります。

ダイスゲーム

 さいころをゲームの中心として用いるゲーム。 さいころを振って盤上の駒を進める場合などは一般的にボードゲームにしています。

ワードゲーム

 言葉のゲーム。ボードやカードを用いるものもありますが、特に言葉が中心になるものをそう呼びます。 ワードゲームだからボードゲーム、カードゲームではない、と言うわけではありません。ボード、カードは形状、ワードは内容と考えて頂きたいと思います。
 「尻取り」のように道具を使わない純粋に言葉だけのものもあります。このサイトではそちらは「言葉遊び」としています。

アクションゲーム

 体を動かすゲーム、動作を伴うゲーム。道具を使うもの、使わないものがあります。
道具を使わないのは純粋に体だけのもの。例えばじゃんけんなどです。 道具を使うものでは、ダーツ、ビリヤードが有名ですね。 輪投げ、石蹴りもアクションゲームといって良いでしょう。
体を使う度合いが大きくなるとスポーツとの区別が難しくなってきます。
 また人間はほとんど動作を行いませんが、ゲーム用具が動作するものもアクションゲームです。 パチンコ、野球盤などがそうです。

ギャンブルゲーム

 どんなゲームでも金品を賭けることはできますし、一般に賭けないゲームを賭けずに行なうことも可能です。 一般に金品を賭けるゲームをギャンブルゲームといって良いでしょう。 ただ麻雀をギャンブルゲームだと思っている人は少ないようなので、 ギャンブルゲームには運の要素が非常に大きいという認識があるようです。
ただ一般の認識と現実の間にはギャップがあり得ますので注意が必要ですね。
また、賭場(カジノ)で行われているゲームと言う意味でもあります。

伝統ゲームとオリジナルゲーム

 歴史が古く作者が分からないものを伝統ゲームと呼んでいます。単なる古いだけでなく、歴史的、文化的に価値のあるものをこう呼ぶ場合が多いようです。
 これに対し作られたのが近年の場合はオリジナルゲームと呼んでいます。 作者が分からなくても歴史的と言えるほど古くないものはこちらに入ります。
モノポリーやスクラブルはオリジナルゲームになります。 オセロは日本人が作ったオリジナルゲームと思っている人も多いようですが、 実はリバーシという外国のゲームの名前を変えているだけです。 そしてこのリバーシもオリジナルゲームです。ゲームには特許が無いため、 いくらでもほとんど同じゲームをオリジナルとして公表することができます。
 はなやま玩具が発売した「内臓管ゲーム」は有名なパーカーブラザーズ社の 「水道管ゲーム」の堂々としたパロディでした。 このあたりも著作権が無いから何でも出来るという現れでしょう。

完全情報ゲーム

 隠れた情報が無いゲーム、運の要素の無いゲームです。囲碁、将棋などがそうで100%実力の勝負になります。 どちらかというと固い重苦しいイメージがあり、実力差があると絶対と言って良いほど結果が決まります。
 ゲームには定跡、必勝法が存在しますが、複雑になると容易にわかりませんし、 そういうものが見つかるとゲームとしての価値は低くなります。
囲碁、将棋が何百年も遊ばれていながら未だに人気が高いのはそういう理由によります。 コンピュータの発達により、簡単なゲームはほとんど必勝法が解明されてしまいました。
ただ子供の遊びは必勝法がわかってしまっても遊び続けられています。 勝敗にそれほど必死にならず、賞品のかかった大会などがないためでもありましょう。

一人ゲーム

 独りでするゲームも点数を付けることにより他人と競争することができます。 例えばボーリングやダーツ等がそうです(ボウリングはスポーツになっているようですが)。 パズル等も手数を他人と競争することによりゲームとはなり得ますが、 ある人の経過や結果が他の人に影響を及ぼさなければゲームとは呼び難い気がします。

遊びとゲーム

 ここではルールがあり勝ち負けがあるものをゲームと呼んでいます。 例えばあや取りは二人でしますが勝ち負けがありませんので遊びですがゲームとはしていません。 独楽廻しは遊びですが、打ち合って場から出てしまった方が負けとするとゲームになります。

競技としてのゲーム

 きちんとした合理的なルールがあればゲームは競技となります。 ここで競技と言うのはゲームをしない人もその勝ち負けをはっきりと認められるものを言っています。 人口が多く、人気もあれば競技と優勝者の価値・権威は高まります。世界的な大会のあるゲーム、 プロのいるゲームもたくさんあります。


テーブルゲームの歴史

 ゲームは人類の歴史とほぼ同時に登場しています。 古代遺跡から、これはゲーム用具に違いない、と思われるものが発掘されているのです。 メソポタミアやエジプトといった紀元前数千年前の古代遺跡からです。 残念ながらルールを記載した紙などはありませんので遊び方は類推するしかないのですが、 それでも遊び方はかなり分かってきています。
 カードゲームは紙の製法が発達する中世に誕生したようです。


日本におけるテーブルゲーム

 現在では囲碁、将棋、麻雀が有名ですが、かつては日本にもたくさんのゲームがありました。
どんなものがあったかについては伝統ゲームの部屋をご覧下さい。
子供はテレビゲームへ、大人は囲碁、将棋、麻雀といった2、3の特定のゲームへ走っていってしまいました。 テレビゲームでなくとも、子供のゲームは単純であり、幼稚であり、大人がするに堪えないもの、 というのが一般の認識ではないでしょうか。 そしてそう考える大人がそんなゲームしか子供向けに作らない、というのが実状です。
 大人向けのゲームは高度の思考を要するか単純なものとなり、実力本位の囲碁・将棋と、 競馬、競輪等の運本位のギャンブルに分かれてしまいました。 麻雀は運と実力がミックスされていますが、感覚はギャンブルです。 それが証拠に金を賭けずにやっても良いという人がどれくらいいるでしょうか。
 でも、遊びも文化であり、歴史ではないかと思うのです。もっと考えてもよいのではないでしょうか。


テーブルゲームの会

 遊びであるテーブルゲームも人に知られなくなってしまった今となっては、 それをする会というのはさらに人に知られていないものです。
でも特定の技術も技能もいらず、体力も関係無く、天候の心配もいらず、お金の心配もいらず、 ふらっと来て知らない人と一日遊べて楽しめる。そんなところって貴重だと思うのですが。
 ボードウォーク・コミュニティーはそんな会です。1986年創立。 ゲームの場の提供と普及をめざし活動を続けています。


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