冗談の部屋


本当は恐ろしいボードゲーム

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 天候に左右されない、体力がいらない、いながらにして色々なシチュエーションを楽しめる、 といいことばかりのようですが実はゲームには恐ろしい側面があります。 巷では「本当は恐ろしい××童話」というような研究者モドキが書いた研究本モドキの創作本が売れており、 柳の下のドジョウを狙って類似品も多数出回っているようです。 本当に恐ろしいのは童話に限ったことでは有りません。 例えばゲームだって…。ゲームをしていると、こんな恐ろしい自に遭うのです。

友達を無くす

 ゲームは何でもありと言う暗黙の合意があります。 例えばルールで許されている限り、嘘を付いても物を盗んでも、ときには破産させたり殺しても構いません。 このためよく、友達を無くすと笑い話のように言われます。 しかし実際ににはゲームで無くすことはまずありません。 ゲームをやっている者の間にはそういう事をしてもいいという暗黙の了解があるからです。 本当に恐いのはその感覚を現実の世界に持ち込んでしまうことです。

物事をデフォルメして考える

 ゲームは短時間で結果を出さなければならないため、また楽しむために、 物事がオーバーに出来上がっています。しかし現実はそんな単純では有りません。 一人が株を一株買っただけで株価が上がったりしませんし、家を一軒建てただけで地下が跳ね上がったり、 絵を一枚書いただけでその画家の名声が世界一になったりすることは無いのです。 ましてやサイコロを振るだけで戦争に勝つというようなことは有りません。 何かをすれば必ず結果が出るゲームと違い現実は非常にテンポが遅いものです。 あまりゲームに慣れすぎると現実のスローテンポについていけずに、何も起きないと怒ったり、 何か起きるまでやり過ぎたりすることになります。

勝ち負けを付けたがる

 ゲームには必ず勝ちと負けが有ります。 時間やラウンド数で終わるもののいくつかを除き、ほとんどは勝者が決まらないと終わりません。 しかし現実は付でも順位が決まるものでは有りません。侍に日本人は優劣が付くのを嫌う傾向があります。 それを無視して勝つことばかりを考えていると高じてくると、 隣がゴミを2袋出したからこっちは3袋出そうとか、知人が競馬で1万すったから、 こっちは2万すろうとか、変なところで意地を張りとにかくロクな結果にはなりません。

金銭感覚が狂う

 通常ゲームで使用される金額はわれわれが普段使用している金額の100倍や1000倍もあります。 理由は簡単で、普段使用している金額では名画や、会社や、ホテルを買えないからです。 あまりにゲームに債れてくると金銭感覚が麻痺してきます。 100ドル、200ドルが小銭になってしまい、 1円玉のような中途半端なものに感じられるようになると危険信号。 でもゲームをし過ぎて本当に問題になるのは、『ゲーム紙幣は借しいが、本物の金は惜しくない』 となってしまうことです。

後への影響を考えない

 どんなに員けても、どんなに悲惨な目にあっても、 ゲームが終われば元に戻ってしまうのがゲームの良いところです。 これが最後だからと全財産を投げ打つ大勝負・大博打が打てるわけですが、 現実世界でそんなことをやっでいては身が持ちません。 乾坤一郷はゲームの中だけにしましょう。

絵が下手になる

 下手でもわかればいいということがわかれば上達する必要はありません。 特徴を捉えるのはやたら上手いが、全体としては下手。こんな画風が身についてきます。 もっとひどくなると簡単には分からないものを作って「簡単には分からないから」 と得意になったりします。 こういう人間に限って、わかってくれる人を友達と呼んで妙にありがたがったりします。 でも実は逆に交友関係を狭めているだけだったりします。

世間から孤立する

 一部の社会だけでしか通用しない言葉を隠語とか符帳とかいいます。 これはその言葉を分かる者だけに知らせるために使うこともあれぱ、 他に知られないために使うこともあります。 ゲームの最中は良いのですが、染み着くと一般的な言葉として出てしまうことになります。 例えば奇麗に何かのペアが揃っているのをみて「おっ、くっつきだね。」などと言ってしまったり。 周囲を煙に巻いているぐらいは良いのですが、度を越すと知性がある、とは決して思われず、 ただの変な人や危ない人になってしまいます。ゲーム用語を使うときは時と場所に注意しましょう。

確率に弱くなる/確率に頼りすぎるようになる

 ゲーマーは確率が好きです。 嫌いな人もいるでしょうが、普通の人より確率を気にする傾向にあるのは間違いないでしょう。 そのため時として確率を歪んで解釈しがちです。 あるゲームプレイヤーにとっては6分の5は10割同様であったりしますし、 あるゲームプレイヤーにとっては六面ダイスを振って1が出る確率は2分の1だったりします。 交通事故にあう確率が百万分のlのところで事故に遭ってしまい、 確率から言うとありえないはずなんだが−言っても後の祭りです。

不要なものを買ってしまう

 買い物ゲームでなくても、必要ではないけれどとりあえず持っておこう、ということがしばしは有ります。 ゲームの世界ではモノは場所を取りませんし、目減りしません。 しかし現実の世界では不要なモノはしばしばマイナスの価値しか示しません。 持っていて損にならないようなもの、そんなものは現実にはあまり無いような気がします。

人を信用しなくなる

 ゲームに参加している人たちはすべて敵です。 1位が一人しかいない以上、誰も自分以上にあなたの利益を望む人はいません。 従ってあなたに得なことを言ってきたときは、何か裏があるということになります。 これが講じると、実率主義でも人の親切を真に受けられなくなります。

犯罪を恐れなくなる

 刑務所が一杯になれば釈放されたり、ソロ目を振ればただで出られる、ということばありませんし、 裁判は金で自由になりません。

結論:マニアはその世界以外ではみんな恐ろしいモノになりうる。

結論の結論:考え様で何だって本当は恐ろしい。

よって:少しは社会勉強もしましょう。


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