ゲーム研究室


同名ゲームに気を付けろ


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「あれ、そのゲーム聞いたことあるよ。」と思ったら出てきたのは違うゲーム。 なんてことはありませんか。
同名のゲームって、結構あるものです。  あのゲームだと思って買ってみたら届いたのは違うゲーム、 というのではもっと大変です。  ヒット作と同じ名前を付けて、消費者が間違えて買うのを狙おう、 という姑息な手段ではなさそうですがいい迷惑です。  国内で買う場合、現物を見てから購入できますが、日本から海外へ注文する場合、 そうはいきません。 メーカー名がわかればある程度判断できますが、それもわからない場合は注意が必要です。  なぜ同名になるか。わかりやすい覚えやすい名前で印象を強めようということなのでしょう。 一般名詞を付けるのは良いが、背景にはあるゲームが売られるのはほんの一時期のもの、 という考えがあるのかもしれません。 または多くのゲームが無名のため、 以前に同名のゲームがあったかどうかが気にされないのかもしれません。 あるいは知っていても、うちの方がメジャーになるから、ということでわざとつけているのかもしれません。 いずれにしても困ったものです。 タイトルに法的な保護が付けばよいのですが、よほど有名なものでない限りそれも無さそうです。  結局買う方が注意しなければならないのが現状のようです。 ここではよく同名ゲームを集めてみました。ご購入の際の参考にしてください。

 なお名前の似たゲームとなるとさらに数多くあります。また同じゲームが別な名前で出ていることも有ります。 こちらは買ってみたらすでに持っているゲームだった、という失敗につながりますね。


「エアラインズ」
 「エアラインズ」といえば当会でも有名な航空会社の路線拡張競争ゲームですが  絶版になったようで見かけなくなりました。 別な会社から発売されたようなのでリメイクかと思ったところ全く別なものであることがわかりました。 こちらはメーカーがアバランチ社となっています。当会でよく遊ばれているのはアバカス社です。 社名も似ていますね。さらに「エアライン」というゲームもありますので注意が必要です。

アバカス社


「ヴェンデッタ」
 「ヴェンデッタ」という、10年近く前に売り出されたマフィアの暗殺ゲームがありました。 回転盤で殺し屋を回して止まった先にいた者が殺されるというスリリングで笑えるゲームでした。 日本のメーカーが輸入していたこともあって、当会以外でも遊んだことのある人もいるようで、先日捜索依頼を受けました。 運良く海外で見つかったので取り寄せてみると、これが何と同名異ゲーム! 同じマフィアの暗殺ゲームなのですが、こちらの方が有名なメーカーということで、 見つけたらこちらが来そうなので注文にはご注意下さい。 また、前者は「コーザ・ノストラ」という名前でパーカーブラザーズ社からリメイクされました。

ドリス&フランク社  スリーディメンショナルゲームズ社


「オークション」
 当会で「コレクター」という名称で遊ばれているアバロンヒル社のゲームは、 以前「オークション」という名称でした。しかし当会で「オークション」というと 骨董家具を揃える木槌のついたカードゲームです。さらに昔エポック社から出て いたボードゲームにも「オークション」というものがあります。 どれも骨董品を集めるようなゲームなので注意が必要です。


「オリエント急行」
 ジャンボ社の推理ゲームとハーバー社のレースゲームがあります。

ジャンボ社  ハーバー社


「気球レース」
 ラベンスバーガー社(ドイツ)のボードゲームと、 パーカーブラザーズ社(アメリカ)のボードゲームがあります。 どちらもレースゲームですが、前者は自由に動けるボード上で、風向きを考え、 高さを調節して目的地を目指しますが、後者は一本道のコース上を進む気球群 を進め、指定された色の気球を勝たせるゲームです。

パーカーブラザーズ社  ラベンスバーガー社


「グリード」
 カードゲームとダイスゲームがあります。アバロンヒル社のダイスゲームの方が有名です。

ダイスゲーム


「クローク&ダガー」
 カードゲームとロールプレイングゲームがあります。

カードゲーム


「ゴールド」
 アバロンヒル社のゲームとラベンスバーガー社のゲームがあります。 後者の原題は'Gold Gräber'です。

ラベンスバーガー社


「ストックマーケット」
 ストックマーケットというゲームも複数あります。 有名なところではアバロンヒル社にあり、これは正式には「ストックマーケットゲーム」なのですが、 その名前にしても複数あります。

 


「ダカーポ」

 ピアトニック社のボードゲームとアミーゴ社のカードゲームがあります。


「トップシークレット」
 「トップシークレット」というゲームは、ボードゲームとRPGの2種類あって紛らわしかったのですが、 近年カードゲームでも発売されました。

 


「のみのサーカス」
 アクションゲームとカードゲームがあります。原題は前者が'FLOHZIRKS"で、 後者が'ZIRKS FLOHCATI'です。


「ビリオネア」
 ボードゲームとカードゲームがあります。カードゲームは河田から 「ビリオネール」という邦題で販売されていましたが綴りはBILLIONAIREです。 さらに日本では「億万長者ゲーム」というボードゲームがあります。


「フォーミュラ・ワン」
 「フォーミュラ・ワン」というと一頃ゲーム会で話題となった傑作レースゲームですが、 ドイツゲーム大賞を取ったゲームに「フォーメル・アイン」という、そのドイツ語読みのゲームがあります。 ドイツ語版かと思って調べてみると、こちらは別なゲームでした。また、そのドイツ語版の会社は 「フォーミュラ・ワンの世界」というカードゲームも出しており、逆に最初の「フォーミュラ・ワン」 のメーカーは同じゲームを「スピン・アウト」という名前でも出していました。 ついでに書くとまた別なメーカーから「フォーミュラ・ドゥ」というFIIのゲームも出ています。

   


「ナポレオン」
 「ナポレオン」といえばトランプの有名ゲームですが、 エポック社のボードゲームに同名のものがあります。 こちらは箱絵にフランス皇帝のナポレオンの絵が書いてありますが、 2人用の戦略ゲームです。


「うさぎとかめ」
 一般にはドイツのラベンスバーガー社のドイツゲーム大賞受賞ゲーム 「うさぎとはりねずみ(Hase und Igel)」のイギリス版であるギブソン社のゲーム (Hare and Trtoise)が有名です。 一時期、日本の河田が輸入販売していたイスラエルのシャフィール社のカードゲーム 「More or Less」は「うさぎとかめ」という邦題でした。


「キングスコート」
 ファンタジー仕立てのカードゲームとアブストラクトボードゲームの2種類があります。 国内でも売っていたのですが今ではどちらも絶版です。


「ダブル」
 イギリスのハイロン社とドイツのF.X.シュミット社が共にこの名前のカードゲームを出していました。 前者はトリックテイキングゲーム、後者はカードの色を手がかりに並べて行くゲームです。 なお、ハイロン社のダブルは、後年ライノ社からも発売されました。

ライノ社のダブル  F.X.シュミット社のダブル


「ヤヌス」
 ゲーム大賞ノミネートのボードゲームとカードゲームがあります。

スピア社のヤヌス(ボードゲーム)  アミーゴ社のヤヌス(カードゲーム)


「バルバロッサ」
 ゲーム大賞受賞のボードゲームと、シミュレーションウォーゲームがあります。 後者は「バルバロッサ作戦」と呼ばれているようです。

ASS社のボードゲーム


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