第94話 そろそろ本気でSOHO

男も幼稚園に入り、夢に見た昼間の一人の時間ができ、生活リズムも落ち着いてきました。とりあえず近くの総合体育館のマシントレーニングの教室に入り、今まで鈍っていた身体をしごいています。買い物だって、町田、相模原、グランベリーモールのある南町田に、好きな時に一人で行くことができる。

でも、何だがもう1つ物足りない。暇で楽過ぎてかえって疲れる。今の社会に生きてる実感があんまり感じなれない。何処か働きに行こうにも、低学年では午後1時半に子どもが帰ってくるので中途半端ことしかできない。

やはり前から考えていたSOHOを始めたいと思う。ママは奮闘記を始めた頃はパソコンの事は何もできなかった。しかし、この3年間に子ども会や自治会の役員を務め、ワープロソフトは何とかこなせるようになった。また、一応はHTMLを書いてホームページを作成することもできるのだ。パソコンをめぐるいろんな事に挑戦して、奮闘するのが「ママのWindows奮闘記」ではないか(毎話、脱線しているが)。

第89話では奮闘記のシェアテキスト販売も始めた。しかし今までのところ売り上げは0だ。世の中、甘くはない。

SOHOへの道 夫婦ではじめるパソコン在宅ワーク
SOHOへの道
井上以知子
海文堂
夫婦ではじめるパソコン在宅ワーク
夫婦SOHO推進会
朝日ソノラマ

そんな訳でSOHOの本を読んでみた。「SOHOへの道」はワープロがきっかけでパソコン通信を始めて、派遣のデータ入力、DTP、MACオペレータと進化してついにインストラクタとして独立する女性の話だ。この手の本にいつも物足りない仕事の具体的な取り方、続け方が良く書き込まれていた。実際に苦労して手にした技術は自分を助けてくれるのだ。

「夫婦ではじめるパソコン在宅ワーク」は夫婦SOHO推進会の作った「安全かつ最強のパートナーとじっくり稼ぐ方法」がサブタイトルの本です。実際に夫婦でSOHO(パソコン関連が多いが他業種もある)の実例を挙げて、パソコン在宅ワークのノウハウを説明してあります。大変な事も多いが夫婦で仲良く自宅で仕事するのも良いなぁとあこがれます。

もし、ママがSOHOで何か始められたらこの奮闘記でご報告します。その時こそが、本当にママのパソコンでの奮闘の成果が出たことになりますね。

て、前話小田急町田ケーブルテレビの常時接続の事を書いたら、既に私の周りの何人もが常時接続に申し込んでいました。町田ケーブルテレビのインターネット接続サービスはイマイチですが、やはり常時接続は大変魅力なのです。

最近、「デジタルデバイド」ということが言われはじめた。インターネットなどデジタル情報にアクセスできる人とそうでない人との間に情報格差が生まれるという問題だ。個人のコンピュータリテラシとか難しいカタカナ英語があるが、要するに「読み書き」能力だ。コンピュータを使うことも、読み書きと同様に社会生活をおくる上での基本的な能力になりつつあるのだ。ぜひ学校教育などの見直しを進めて欲しい。でも、森首相の日陰発言や、電車内での女子高生とのPHSについてのやりとりをみると先は暗い。困ったものだ。

さらにデジタルデバイドは個人の能力以外にも、住んでいる地域によっても差がつくのが問題だ。都内23区なら月4,500円でNTTが常時接続でき、最近の報道では全国の政令指定都市にも広がるようだが、ママの実家などの地方の都市だと市内にプロバイダのアクセスポイントがない、ケーブルテレビはない、NTTの常時接続サービスはいつのことやら、という状況だ。そういうところと比べるとママは比較的恵まれているのかもしれないが、もっといいデジタルアクセス環境もあるのだ。インターネットでは情報アクセスの地域格差がなくなるはずなのに、現実には格差が生まれている。

前にも書いたけど、同じインターネットでもダイヤルアップ接続と常時接続ではその意味が全く違う。たとえて言うなら郵便と電話以上の違いだと思う。常時接続ならメールはほぼリアルタイムで到着するし、ニュースサイトなど開きっぱなし、子どもの勉強などにも自由に使える。

NTTの常時接続、ケーブルテレビ、東京電力などが計画している無線を使った接続など、安価で高速な常時接続が全国に普及することを願います。そうなれば、きっとSOHOでできる仕事も沢山生まれてくるだろう。

炊飯器 飯器が壊れた。昨年2月にヨドバシカメラで買ったばっかりの「東芝」のIH圧釜だ。毎日のご飯を元気良く炊いていたのに、ある日に黙って壊れた。液晶の窓に表示されたF05の意味は、取説によると「販売店に連絡」なのだ。

東芝とヨドバシカメラに電話したら、やはり持ち込んで有償の修理が必要だった。どうやらF05は急激な温度変化が起きたときにでるメッセージとのこと。この程度のことなら取説に書いておいてよ、と思う。単に「販売店に連絡」より親切だ。たとえ、その情報があっても販売店に連絡するというアクションは同じだが、情報開示がユーザの不満を解消すると思う。

修理期間は代替え品を貸してくれるという。でも、誰が使ったのかわからない炊飯器は使いたくない。しかたないからママは鍋でご飯を炊いてます。電子炊飯器のような複雑な機械を使わずに無事にご飯を炊くことができました。鍋では自動的にご飯が炊けないが、それほど大した手間ではない。パソコンが無い生活は考えられないが、炊飯器の無い生活は割と早くに慣れた。

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M.Nakamura June 18,'00